犬のマウンティングは本当に止めさせるべきなのか?

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日光浴

連日の猛暑の中、こんなに暑くても日課の日光浴を欠かさない「もなか」です。

この日光浴のせいで、わんダント2から温度上昇アラートが毎日のように届きます。首回りの温度が45℃にもなっているそうです。(本当かな?)

《参考記事》 愛犬のお留守番を見守る「わんダント2」を買ってみました

そんな「もなか」ですが、つい先日からまた、ヒートが始まりました。

昔、このブログでも書いたと思いますが、我が家の方針として「もなか」には避妊手術はしないことに話し合って決めました。そのため、ヒートになると毎回、色々とたいへんです。「もなか」にも結構ストレスがかかっているとは思いますが、避妊手術の弊害を考えると、仕方がない、と諦めています。

もう、ヒートも何度目か忘れるぐらいなのですが、「庭に出すときは、見張っておく」、「散歩中にオス犬に近づかない」、「出血への対応」などなど、いつも、たいへんです。

《参考記事》 雌犬の生理の対応方法-ヒート時には雄犬にご注意

そんな中、ヒート中は「もなか」がやたらとマウンティングしたがって困ります。。。

ヒート中はやたらとマウンティングをしたがる

「もなか」の場合、ヒートが始まる少し前からやたらとマウンティングしたがるようになります。

「もなか」も私に対してはいつも「ダメ!」と怒られてきたこともあって、めったにマウンティングしようとはしません。その代わり、他の家族に対してすごく頻繁にしています。

マウンティングは犬社会での順位付けの意味合いがあるので、決してさせてはいけない、というのが犬の「しつけ」の定説みたいになっています。

昔は、その定説を信じて、できるだけ「もなか」にマウンティングさせないようにしていました。ただ、最近は適度にやりたいようにさせてあげているようです。ある程度やったら満足するようです。

マウンティングは本当に順位付けの意味合いがあるの?

だからといって、家族に対する「もなか」の態度が変わったかというと、まったくそんな様子はありません。

いつもと同じく、家族が帰ってきたらオーバーリアクションでみんなをお出迎えし、撫でられようが、ほっぺたを引っ張られようが、特に怒るしぐさもありません。

そんなこともあり、愛犬にマウンティングは絶体させてはいけないという定説について、最近は「本当かな?」と少し疑っています。

もしかしたら、順位付けは犬同士だけの話であり、犬と人間の間では少し違うのかもしれません。

もともと、犬社会では、サルのように順位付けのために争いが絶えないという社会ではなく、どちらかというとお互いの順位を決めることで、居場所をはっきりして安心するために行うようです。

ただ、その順位付けが人間にも適応されるものなのか、かなり怪しいです。

犬のマウンティングに関する興味深い観察

ネットで「犬 マウンティング」と検索すると、ほぼすべてのサイトで、相変わらず「犬がリーダーだと勘違いするので、止めさせましょう」と、書かれています。

そんな中、下記のブログはとても興味深かったです。ブログ主はチワワ専門のペットショップらしいのですが、大量のチワワを観察した結果、以下の結論にたどり着いたとあります。

  • 犬同士では、単に遊びに誘うときにマウンティングをすることがあり、マウンティングは犬同士のコミュニケーションのひとつでもある。
  • マウンティングされている子の順位が決して低いとは限らない。
  • マウンティングを本気で嫌がる子にはしなくなる。

《引用先》 マウンティングを叱らないで!僕たちコミュニケーションしてるだけだよ

うちの「もなか」を見ていると、発情期にマウンティングが多くなるのは確かなのですが、それ以外のときでもたまに思い出したようにすることがあります。

そんなとき、「ダメ!」と言ってマウンティングを止めさせると、妙に悲しそうな感じで、哀愁が漂っていることもシバシバありました。「もなか」からすると、単に「遊ぼうよ!」と言っているのに、無下に叱られた感じなのかもしれません。

そんな「もなか」の態度を見ていると、マウンティングは犬社会でのコミュニケーションのひとつに過ぎない、という意見に賛成です。そこには、リーダーの覇権争いのような意味合いは薄いのではないでしょうか。

まとめ

とは言っても、外で愛犬がマウンティングをしまくるのも、気恥ずかしいものです。

犬からすると、家では自由にさせてくれているのに、外だと叱られるとなると、混乱するだけです。

犬に「TPOをわきまえて!」というのも難しいので、適度にマウンティングを無視するという態度も必要かもしれません。

そんなときは、代わりに満足いくまで十分に遊んであげると納得するのではないでしょうか。