ドッグフードの酸化による健康への影響

この記事は約4分で読めます。

一般的に食料品は一度に購入する量が多いほどお得なことが多いのですが、ドッグフードの場合も同様に大きなサイズを買った方が安くなります。値段を考えると少量パックはどうしても割高になるため、少し大きいサイズを購入される方も多いのではないでしょうか。

10706815_1490865944497177_1605653443_n

そこで問題となるのが、ドッグフードの開封後の保存方法です。開封すると空気に触れることで酸化してしまいます。

ドッグフードは元々が保存食として販売されているため、必ずといってよいほど酸化防止剤や保存料が含まれていますが、開封して長期間空気や光に晒されているとどうしても酸化してしまいます。

ドッグフードが酸化することによってワンちゃんの食いつきが悪くなったり、健康への影響が心配になります。

酸化したドッグフードのワンちゃんへの影響

酸化したドッグフードをワンちゃんが食べると、下痢や嘔吐をしたり、体に発疹が出たりする場合があります。本来犬は食べ物を臭いで判断し、危険な食べ物を見分ける能力が高いですが、中には鈍感なワンちゃんもおり、食べておなかを壊すこともあります。

また、酸化したドッグフードを食べ続けると、アレルギーを引き起こす原因となり、最悪アトピー症状まで発症することもあります。

ドッグフードは酸化に気を付ける必要がある

ドッグフードには必須脂肪酸(体内で生成することができず、食事から必ず摂取する必要がある油成分のこと)と言われている油が含まれています。また、安いドッグフードには質の悪い材料を使っていることが多く、そのままではワンちゃんの食いつきがよくなく、ワンちゃんが好むような動物性油で表面をコーティングしているものもあります。

これらの油成分は元々酸化しやすく、酸化することで過酸化脂質という体にとってよくない成分に変わります。過酸化脂質を多く取り過ぎると動脈硬化やアレルギーの原因となると言われおり、色々な病気を引き起こします。

また、酸化しやすい、しにくいはドッグフードに含まれている酸化防止剤の種類によっても大きく違い、天然由来のものか、人工合成されたものかで大きく2つに分類されます。

  • 天然由来の酸化防止剤
    ビタミンC、ビタミンE、クエン酸、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、コーヒー豆摘出物などがあります。体に優しい成分であるが、酸化防止剤として効果は低い。
  • 人工合成の酸化防止剤
    エトキシキン、BHA、BHTなどがあります。発がん性があるなど、大量に摂取すると体に悪い成分であるが、酸化防止剤としては効果が高い。

人工合成された酸化防止剤は取り過ぎると体に害があるものが多く、法律で添加量を決められています。ただ、人間が食べるものに対するほどの規制はされていないのが実情で、安心してワンちゃんに与えることができるのかが疑問です。
気になるドッグフードの安全性について

なるべくナチュラル成分を売りにしているドッグフードを選ぶようにし、酸化しないように保存することが大事になります。

ドッグフードの保存方法

ドッグフードは製造されたときから酸化し始め、輸送、お店での陳列中も酸化は進みますが、一旦開封すると酸化しやすくなるため、正しく保存する必要があります。

ドッグフードを保存する際には、以下の3点に注意することで良い状態を保つことができます。

  • 光が当たらないように冷暗所で保存する
  • ジッパー付きの袋に入れて密封する
  • 湿気ないようにシリカゲル等の乾燥剤を入れる

密閉性の高いフードコンテナに入れて保管するとよいでしょう。また、買ってきた袋のまま入れておくより、大きめのジップロックなどに小分けにし、乾燥剤を入れることで湿気予防により効果があります。

また、最近では家庭で簡単に真空パックできる便利な道具も色々とあります。小分けにして真空パックにすること良い状態のまま保存することが可能となります。

まとめ

ドッグフードはワンちゃんが毎日食べるものであり、健康な食生活を送るための基本となるものです。飼い主が少し気をつけてあげるだけでドッグフードを良い状態で維持することができます。

ドッグフードで注意する点:

  • 酸化防止剤は天然由来のものを選ぶ
  • 保存方法に気を付ける
  • なるべく早めに食べきる

 

「犬の食べ物」に戻る