気になる症状別に犬用サプリのおすすめ品をピックアップ

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サプリ

最近、ワンちゃんの体調がよくない、散歩に行かなくなった、毛づやが悪い、皮膚がカサカサなど、愛犬の健康に不安を感じていませんか。

人間でも病気ではないが、なんだか体調がよくないというときがありますが、犬も同じです。

漢方でいうところの「未病」というもので、病気になる一歩手前である、半病気の状態かもしれません。

そんなとき、役に立つのが栄養補助食品であるサプリメントです。

普段の食事では不足しがちな栄養素を効果的に補うことができ、体調を改善させることができます。最近では犬用のサプリメントも種類が豊富になってきました。

サプリメント(サプリ)とは、 英語のsupplementが語源であり、補う、追加するという意味から毎日の食事では不足がちな栄養素を補うための健康食品を指します。タブレットタイプのもの、粉末、顆粒タイプのもの、液体タイプなど色々な形態のものがあり、その効能も色々なものがあります。基本的にはお薬ではないため、直接、病気を治療するものではありません。体の健康を維持するために必要な栄養素を補う補助食品という位置づけです。

最近は犬もかなり長生きするようになったため、高齢になって目の病気になった、関節や腰が悪くなった、など高齢化による病気の予防にもサプリメントが効果を発揮します。目のケア、皮膚、被毛のケアなど局所的なものから、高齢化対策として総合サプリまで色々とあります。

ただ、色々とあり過ぎてどれを愛犬に与えたらよいかと、迷ってしまうのではないでしょうか。

この記事では、ワンちゃんの症状別にそれに合った犬用サプリメントの種類とその効果について解説したいと思います。あなたの愛犬に合ったサプリメントを選ぶ際の参考にしてください。

日本でも普及し始めた犬用サプリメント

サプリメントと言えば、日本でも人間用としてはかなり以前からDHCなどが有名でコンビニなどでも手軽に購入でき、知らない人はいないと思います。

普段の食事では摂取しにくいグルコサミンやコエンザイムQ10などが有名ですが、昔からある総合ビタミン剤まで様々なものが売られています。

その流れで、最近では犬用のサプリメントも様々なものが出回るようになってきました。最近は犬を家族の一員として大切にする人が増えたことから、犬の健康について気にする人が増えたことが要因です。

さすがにコンビニにはまだ売っていないみたいですが、色々なものがネット経由で簡単に購入できます。

基本的に犬の食生活は人間とそれほど変わらないため、人間用のサプリメントがそのまま使えるものも多いのですが、分量が調節しやすくなっていたり、ワンちゃん用に食べやすくチキン味になっていたりと、色々と工夫がされています。

犬用のサプリメントとして、色々な種類が売られていますが、愛犬の改善したい症状別にいくつかピックアックしてみました。

元気がない、体臭やうんちの臭いが気になる

最近、なんだか元気がない、便秘気味、うんちの臭いがとてもキツイ、ワンちゃんの体臭がくさい、などの症状がある場合には、腸内環境が悪化していることが多いです。

そのまま放って置くと、様々な病気に発展する可能性があります。

腸内環境が良くないと、ちょっとしたことで下痢をしたり、逆に便秘になったりします。また、腸内での栄養分の吸収も良くないため、必要な栄養素を体が吸収できずに、元気が無くなったりもします。

腸内には腸内細菌という細菌が数百兆も住み着いており、私たち動物の生命を支えるための活動を色々と行っています。腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌という3種類の種類があります。

腸内環境が悪い状態というのは、腸内細菌のうち、悪玉菌の割合が多くなっている状態です。この状態を放って置くと、悪玉菌が腸内で活性酸素を増やし、がん細胞を増殖させるなど、様々な悪さをしだします。

《参考記事》 犬の便秘を予防、解消する4つの注意点-便秘を放置すると健康によくない

《参考記事》 腸内フローラのバランスをとってアトピー、アレルギーを改善する

犬は雑食なのですが、元々が肉食であるため、野菜を消化する能力が低く、どうしても肉食中心の食事となります。肉食は腸内で悪玉菌のエサとなるとため、どうしても悪玉菌が増える要因となってしまいます。腸内環境を改善するには、善玉菌のエサとなる食物繊維を多く取るなど、食事でも改善することができます。

《参考記事》 愛犬のための「鶏肉と野菜たっぷりおじや」-栄養たっぷりで簡単調理

腸内環境を改善するためのサプリ

腸内環境を整えてくれるサプリとしては、プロキュアがおすすめです。

プロキュアには、6種類の善玉菌と腸内での消化吸収を助ける植物由来の酵素が配合されています。使い方も簡単で1日1回、ご飯にスプーン一杯をふりかけるだけです。

かなり評判がよいサプリなので、「もなか」も一度お試しをしてみました。お試し版はかなり安いので、気軽に申し込みできます。

以下の記事で詳細を書いていますので、よかったら参考にしてください。

《参考記事》 腸内環境を健康に保つペット用サプリ、プロキュアを500円で試してみました

老犬のための健康サプリ

最近では犬の寿命が延びており、平均でも14,5年も長生きをするようになってきました。飼い主としては、当然、死ぬまでできるだけ元気でいてほしいという思いが強く、愛犬の健康に気を使っている方も増えてきております。

犬も年を取ると、免疫力の低下から色々な病気になり易くなったり、少しのことで疲れてしまったり、と元気がないワンちゃんも多くなります。そんなとき、貴重な漢方薬をベースにした「犬康食ワンプレミアム」がおすすめです。

詳細については、以下のレビュー記事を参考にしてみて下さい。

《参考記事》 老犬に最適、希少な漢方薬を使ったサプリで愛犬に元気な老後を

色々な病気から目をケアする

犬は元々人間に比べると視力は弱く0.3~0.5程度しかありません。ただし、動くものを見る能力には優れています。

普段ぼやけた視界で暮らしているためか、少しぐらい視力が低下しても犬の行動にはそれほど問題がでません。

このため、犬の目の病気に気付かず、症状が悪化してしまうということがよくあります。特に「シー・ズー」、「パグ」、「チワワ」など、短頭種で目が大きい犬種は目の病気になりやすいため、普段から注意が必要です。

犬の目の病気としては、人間と同じくドライアイ、結膜炎、角膜炎などがあります。

また、犬も高齢になると白内障、緑内障などの病気になる可能性が高くなり、放置していると最悪失明することになります。

《参考記事》 犬の緑内障はとても怖い病気-もしものときは早期発見が重要

犬が目を気にすることが多い、歩き方がおかしい、最近、散歩に行っても走らなくなった、などの症状があれば、目のトラブルの可能性もあります。

目の病気の元凶は活性酸素だと言われています。そのため、如何に活性酸素を普段から抑えるかが目のケアのポイントとなります。

目の病気を予防するためには

  • 抗酸化ビタミン類
    活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミン類のことで、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがあります。特にビタミンAは抗酸化だけでなく、粘膜、粘液を作るために必要な栄養素であり、不足するとドライアイになり易くなります。また、暗いところで物を見るために必要な「ロドプシン」という物質を作り出すために必要な栄養素でもあるため、ビタミンAが不足すると、夜間にものが見えにくくなります。ビタミンAはにんじん、ほうれん草、かぼちゃなどの野菜に含まれるβ-カロテンを摂取することで体内でビタミンAに変換されます。野菜以外では、肉類ではレバー、卵黄に多く含まれています。
  • ミネラル 亜鉛、セレンなどのミネラルは白血球を活性酸素から守ってくれます。
    目が正常に働くのに欠かせないミネラルであり、不足すると、目が見えにくくなったり、疲れやすくなります。また、光の感受性が落ちて、ビタミンA不足と同様に夜盲症(やもうしょう)にもなりやすいです。亜鉛はレバー、煮干し、チーズなどに多く含まれています。

  • オメガ3脂肪酸
    オメガ3脂肪酸は細胞膜を構成する必須脂肪酸の一つで、細胞が正常に機能するために基本となる栄養素となります。網膜の機能障害に効果があるとされ、不足すると視力障害を引き起こすこともあります。オメガ3脂肪酸は青魚(DHA、EPA)、えごま油(αリノレン酸)、亜麻仁油(αリノレン酸)に多く含まれています。えごま油、亜麻仁油については以下の記事にも書いておりますので、よかったら読んでみてください。
    《参考記事》 亜麻仁油とえごま油、どちらがアトピー・アレルギーに効果的?
  • ルテイン
    ルテインは、カロチノイド(植物の色素成分)の1種です。体内では、目の網膜と水晶体に蓄積され、紫外線を吸収することで、眼球内の組織を保護してくれます。さらに、抗酸化力が高いため、網膜や水晶体が酸化(老化)することを抑えてくれます。この作用によって、目の病気予防や眼精疲労に効果的で、目のトラブル全般に効果があります。また、年を取ってからの白内障、緑内障の発症リスクを低減させるとともに、発症してしまった場合にも効果があるとされています。ルテインは緑黄野菜や卵黄に多く含まれており、特にケール、ほうれん草、ブロッコリにはルテインが豊富です。

目のケアにお勧めのサプリ

DHCの「愛犬用ぱっちり」はブルーベリー、カシス、ルテインなど目に良い成分がたくさん入っており、目の総合ケアサプリメントとして最適です。価格もお手軽なのが魅力的です。

目によいと謳っているサプリは他にもたくさんあるのですが、比較的高価なものが多く、長く続けようと思うとかなり高額になります。その点、DHCは安くて、よいサプリがそろっているので、お勧めです。

アマゾンの口コミを見ても評価が高く、効果を実感されている方も多いです。

ヘルニア防止、高齢犬のための骨・関節のケア

犬もなかり高齢まで生きるようになってきたことから、人間と同じように腰や足の関節痛などで歩けなくなる子も多くなってきました。また、大型犬や胴長短足の犬種では統計的にヘルニアを発症する子も多いので、注意が必要です。

関節のケアに効果があるとされている成分

  • グルコサミン
    人の軟骨やカニ・エビの殻などに多く含まれるアミノ糖の1種です。関節の動きを潤滑にすることで、関節痛の痛みを暖和するとされています。
  • コンドロイチン
    全身の細胞の中に存在し、水を抱き込む能力が高く、細胞同士の潤滑剤として働く成分です。

グルコサミン、コンドロイチンについては実際に関節痛に効果があるのか、という論争がかなりされています。

研究結果も様々で効かないという研究も多くあります。ただ、実際にサプリを使っている人からは効果があったとの声も多くあることから、未だに真偽は不明です。

以下の日経BPの記事にもそのあたりことが触れられています。

《日経BP記事》 寿命が延びる? 人気サプリ「グルコサミン」の真実

また、関節ケア用として出回っているサプリには粗悪品も多くあるようで注意が必要です。

少し古い調査ですが、2008年の消費生活センターの調べ(人間用のサプリです)では、ほとんどの製品で表示されているコンドロイチンの含有量を満たしていなかったとのことです。

《消費生活センター記事》 コンドロイチン硫酸及びグルコサミンについて

関節のケアにお勧めのサプリ

世界15カ国で販売されている「コセクインDS」がお勧めです。

病院でも処方されることがあるグルコサミン、コンドロイチンを配合した関節ケアの定番サプリメントです。

純度が非常に高く、成分の吸収率が高いことが特徴です。他の製品に比べて実績は抜群です。その効果が科学的に実証されていないグルコサミンとコンドロイチンですが、アマゾンの口コミでは評判はよく、一度試してみる価値はあると思います。

分離不安症などの過剰ストレスのケア

最近のワンちゃんは室内で飼われていることが多く、また長時間一人でお留守番をしていることも多いことから、ストレスをため込んでしまうことが多いです。

ストレスが多いと、分離不安症などの症状が出やすくなります。また、ボケ防止のためには、適度なストレスは健康に必要だと言われていますが、ストレスが過剰にかかっている状態が続くと、精神面で常に不安になったり、腸内バランスが崩れることから体の免疫機能も低下します。

お留守番をさせると吠える、自分のシッポを追っかけてグルグル回る、いつも足を舐めている、などのしぐさを愛犬がしている場合には、要注意です。

《参考記事》 犬の分離不安症とお留守番について-ストレスを少なくしてあげることが大切

ストレスに効果がある成分

  • ギャバ
    ギャバは主に脳や脊髄で「抑制性の神経伝達物質」として働き、「ドーパミン」などの興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑え、リラックスさせる効果があり、日常のストレス軽減に役立ちます。ギャバは動物や植物に含まれている天然のアミノ酸のため、通常の食事でも摂取することは可能です。一番有名なのは、発芽玄米でしょうか。ただ、発芽玄米より実は、魚の頭の方が数十倍もギャバが多く、その他では、トマト、じゃがいも、ナス、みかんにも多く含まれています。普段ドッグフードを食べているワンちゃんの場合には、十分なギャバを摂取できているのか分からないと思います。そんなときは、おやつとして犬用の煮干しを与えると効果的です。
  • カモミール
    日本名はカミツレ(加密列)というのですが、カモミールという方が有名で知らない人はいないと思います。ハーブの一種で、リラックス効果、鎮痛効果、肌の炎症を鎮める効果など色々な効能があります。緊張、不安、怒りや恐怖を緩和し、リラックスさせることでストレスを軽減します。また、ストレスからくる腹痛、胃痛を鎮静化する効果も期待できます。

ストレスケアにお勧めのサプリ

ストレス対策としては、トーラス社のギャバロップが安くてお勧めです。

ギャバとカモミールを配合したストレスケア用のサプリです。液体タイプのため、お薬が嫌いなワンちゃんにもごはんに振りかけるだけで大丈夫です。長時間のお留守番の前などに使用すると効果的です。

また、「もなか」のおやつにいつも常備しているのが、下記の煮干しです。人間用ですが、塩が入っていないのでワンちゃんのおやつとして最適です。塩分がないので、少し物足りないですが、酒のつまみとして「もなか」と一緒に良く食べています。

皮膚がカサカサ・毛並みが悪いときのケア

ワンちゃんの毛づやを良くするには動物性タンパク質、必須脂肪酸、ミネラル、ビタミン類のバランスよく摂取することが大事です。

特にビタミンAとオメガ3脂肪酸を取ることをお勧めします。

犬の毛づやについては、以下の記事でも書いているので、よかったら参考にしてください。

《参考記事》 犬の毛づやを良くするための食事

特に「もなか」の場合は、子犬ときからアトピー発症がひどく、いつも皮膚がカサカサな状態でした。色々と対策した結果、今では元気になったのですが、中でも一番効果があったと思っているのは、オメガ3脂肪酸として「えごま油」と「亜麻仁油」を積極的に摂取するようにしたことです。

毎食のごはんに少しだけ振りかけるだけで効果テキメンでした。

《参考記事》 えごま油はアトピーに効く、アレルギー抑制効果で花粉症も大丈夫

太り過ぎを防止、ダイエット

去勢や不妊手術をした、おやつをあげ過ぎている、運動をしない、など肥満になる要素はたくさんあります。

ただ、ワンちゃんが太る原因は飼い主にあります。なぜなら、ペットは勝手にエサを食べることはできないため、適切な量の食事を与えて、適切な運動をしていれば、決して太ることはありません。

《参考記事》 犬はなぜ太りやすいのかー簡単ダイエット方法とは

とは言いつつ、分かってはいても、愛犬が欲しがるからとついつい与えてしまうものです。

ダイエットするには、与えるエサの量を調整して、毎日適切な運動をさせることが一番効果的ですが、サプリメントを使って、ダイエットを効果的に行うこともできます。

ダイエットにお勧めのサプリ

DHC 愛犬用ダイエットが安くてお勧めです。

燃焼系成分を配合しており、食べ過ぎを防止でき、ワンちゃんの運動不足を無理なくサポートできます。

サプリメントの効果と副作用について

サプリメントは1、2度飲んだからといって急に症状がよくなるというものでありません。

また、効き目にも個体差があるので、評判がよいからといってご自分の愛犬に効き目があるとは限りません。効果についてもはっきりと分かりずらいものもあります。

特に犬の場合には、喋ってくれないので、調子が良くなったかどうかは、普段の様子をしっかりと観察することでしか確認できません。

気になるサプリがある場合、まずは1、2ヶ月続けてみて、効果があるかをチェックしてみて下さい。

その際、サプリメントに含まれている成分の副作用には十分注意が必要です。

どんな食べ物でも取り過ぎれば毒になるものです。ワンちゃんの体重にあった用量と用法をしっかりと確認してください。

特に、初めてサプリを与えるときには、与えてから数時間は様子を見るようにしましょう。

まとめ

サプリメントはその語源からも不足がちとなる栄養素を補給するものです。

個人的にはできるだけ普段のごはんで、必要な栄養素を補ってあげたいと考えています。

ただ、どうしても不足がちになる栄養素については、サプリで補ってあげることもワンちゃんの健康にはとても大切なことです。

ほとんどのワンちゃんはドッグフードをメインに食べていると思いますが、ドッグフードにも色々な種類があり、含まれている栄養素もバラバラです。実際に何が入っているのか、確認するのはとても難しいです。

その点、手作り食の場合には、どのような食材を選ぶのかは飼い主の責任となりますが、その内容について全部把握できることは大きな利点となります。

個人的には手作り食をおススメしますが、ドッグフードと併用して追加で不足している栄養素を補給するというのもよいかもしれません。

どちらにしろ、愛犬にとって、不足している栄養素は何かを考え、ワンちゃんに最適なサプリを見つけてあげて下さい。