ジェーピースタイルのドッグフードは本当にダメダメなのか-検証してみました

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「もなか」のドッグフードがそろそろ切れかけてきたので、先日、新しいものを購入しました。

いつもは手作り食で「おじや」を作って与えているのですが、お肉を切らしたときや、おじやを作っている時間がないときなど、時たまドッグフードをあげています。

ちょっと忙しいときに、お手軽にご飯をあげれるのは、やはりドッグフードの最大の利点です。(他の利点はあんまりないですが。。。)

今回は、コンセプトが気に入っている「ジェーピースタイル」ブランドのゴールド 和の究みを買ってみました。知らなかったのですが、その他にも「ジェーピースタイル」のドッグフードの種類がかなり増えていました。

 

ドッグフード購入の記事を書こうかと色々と調べていたところ、ネット上では「ジェーピースタイル」は散々な言われようですね。

  • コンセプトは良いが全粒小麦粉をメインに使っているので、犬にとって消化が悪く、アレルギーの元にもなる。
  • 原材料にミール系が含まれているので、どんな原材料を使っているのか、わかったものではない。

などなど、皆、好き勝手なことを書いています。あるサイトでは最低ランクのE判定でした。まあ、そのサイトでは「ジェーピースタイル」だけではなく、日本製のドッグフードはすべて×みたいでした。

どこのサイトでも、原材料の表記を元に同じような切り口で記事を書いており、皆似たような評価です。

 

ここまでダメだしされると、さすが全否定されている感じで、ちょっと言い過ぎでは?と、日清ペットフード(ジェーピースタイルの販売元)の肩を持ちたくなってきました。(別に日清の関係者ではないので、どうでもよいのですが)

 

ということで、今回は、「ジェーピースタイル」批判に対する反論というテーマで記事を書いてみました。

「ジェーピースタイル」批判にはどんなものがあるのか

ネットで批判しているサイトというのは、たいていがドッグフードの比較サイトです。日本国内で販売されているドッグフードについて、主に原材料の表記や成分表から良し、悪しを判定しているサイトです。

「ジェーピースタイル」で検索すると、いくつも同じようなサイトがヒットしますが、中味を確認してみると、大体同じような論調で、以下のようなことを批判しています。

「ジェーピースタイル」批判の内容

  • 主原料として、小麦全粒粉を使っている
    犬は基本肉食なので、穀類を消化・吸収する能力が低く、穀類が多いドッグフードは胃腸に大きな負担がかかる。また、小麦粉を主原料にしているので、アレルギーを発症しやすい。
  • 原材料として、「チキンミール」「ホミニーフィード」「脱脂大豆」など、残りカスばかり使っている
    ミールという表記は食肉以外のいわゆる肉副産物と呼ばれる部分を使用している可能性がある。「ホミニーフィード」とは、とうもろこしを加工する際に出るカスみたいなもので、こちらも副産物である。「脱脂大豆」は大豆を絞ったときの残りカス。
  • ビートパルプが配合されている
    「ビートパルプ」とは、てんさいから糖分を抽出した後の食物繊維のことです。何が問題かというと、糖分を抽出する際、薬剤を使って抽出するケースがあるらしい。そのため、ビートパルプが入っているドッグフードは買わないという人も多くいます。
  • コスパが良くない
    小麦粉がメイン素材にも関わらず、意外と高い。

それでは、これらの批判に対して、1つずつ反論していきたいと思います。(できるかな。。。)

「ジェーピースタイル」批判に対する反論

主原料として、小麦全粒粉を使っている

どのぐらいの比率かにもよりますが、別に悪いことには思えません。

確かに犬は元々肉食であり、穀類を消化・吸収する能力は低いです。ただ、数千年もの間、人に飼われている内に犬は雑食として進化しました。特に、日本犬の場合にはそうです。欧米と違って、昔の日本では人間でさえ、ほとんど肉を食べていませんでした。そんな時代の犬が肉食中心の食事をしていたとは、とても思えません。

動物性タンパク質と言えば、唯一、魚しかなかったはずです。それでも問題なく、犬は生き延びてきたのです。

 

手作り食で有名な須崎先生も仰っていますが、犬ごはんの基本は以下です。

穀類:肉類:野菜(海藻)=1:1:1

あとは、これにプラスアルファとして、油脂、風味づけするのです。

 

犬は基本的に雑食です。別に肉類だけをそんな多く、摂取する必要はないのです。人間と同じで肉ばかり食べていると、逆に病気になり易くなります。もし、肉だけを食べさせるのであれば、生で内臓も与えなければ、栄養不足となります。

 

また、小麦を使っているとアレルギーになりやすい、ともありましたが、これは逆だと思います。

元々、アレルギー体質のワンちゃんが小麦を多く摂りすぎることでアレルギーを発症するのです。それは、小麦や大豆にはタンパク質が比較的多く含まれているからです。逆に言えば、それだけ栄養豊富だということです。アレルギーの原因は小麦にあるのではなく、そのワンちゃんにあるのです。

これは牛肉でも、豚肉でも、鶏肉でも皆同じです。アレルギー体質の場合、同じものを食べ過ぎると、その食べ物に対してアレルギー反応を起こしやすくなります。だからドッグフードをローテートして色々な種類の肉類を食べさすのです。

明らかに小麦に対して高いアレルギー反応がある場合には、除去した方がよいかと思いますが、そんなことを言い出すと、アレルギー体質のワンちゃんは最後には食べるものが無くなってしまいます。なので、私は除去食にはあまり賛成できません。少しずつでも食べさせて慣れさす必要があります。

 

実際、「もなか」はかなりのアレルギー体質だと思いますが、色々と対策した結果、今では何を食べても特に問題ありません。(たまに痒がっていることは未だにありますが。)それは「もなか」の身体の中で免疫システムが正常に機能しているからだと思います。

アレルギー体質のワンちゃんの場合、除去食などをするより、根本的な体質改善をすべきです。(アレルギーの話をすると長くなるので、これで止めます)

原材料として残りカスばかりいっぱい使っている

確かに「チキンミール」というのは、私も気にはなっていました。ただ、肉副産物といっても色々なレベルのものがあると思います。

これが中国産のものであれば、間違いなく私は買わないですが、「ジェーピースタイル」の場合、日本国産を売り文句にしています。内臓や骨が入っていたとしても、それほど品質として悪いものではないはずです。

むしろ、肉骨粉が動物のエサとして広まったのはその栄養価が非常に高いからです。それは、食肉の部分だけを使った方がおいしいのは確かだと思いますが、その分、お値段は高くなります。

要はどの点で折り合いをつけるかだと思います。私の場合、日本国産という一点だけでOKにしました。

また、「ホミニーフィード」「脱脂大豆」などの安い材料でカサ増ししていると批判されていますが、栄養価的には何も悪いことはありません。それを言うなら、「おから」は豆腐を絞ったあとのカスですが、カロリーは低くて栄養価は高い、健康食品です。

安い材料を使っているからといって、何が悪いのか論点がよくわかりませんでした。

ビートパルプが配合されている

たぶん、薬剤によって糖分を抽出した際の残留薬品(硫酸系)の話をされているのだと思います。

ビートパルプは家畜用飼料としてよく使われているものらしいです。

普通に考えてみて下さい。硫酸をかけたものをいくら家畜用、ペット用だとしても使用するとはとても思えません。

そんなことをしたら、どんなことになるか?

ビートパルプはてんさいの糖分を絞った後のカスなのですが、海外では工業用として抽出する際に、硫酸を使って食物繊維を溶かして抽出するケースがあるそうです。このことが独り歩きして、デマが拡散していったのではないでしょうか。ネット上では何の根拠もなく、デマを流す人が多くいるので、注意が必要です。

以下のページが参考になりました。

《参考ページ》 「ペットバイタブル」フォーラム

 

あと、なぜか、ドッグフード比較サイトでは食物繊維は犬に必要がないもの、ムダなものと決めつけています。

これは間違った認識です。確かに犬にとって、食物繊維の消化が難しいのは確かです。ただ、それを言うなら人間も食物繊維(セルロース)を消化する能力はもっていません。人の場合でも食物繊維は腸内細菌が分解するのです。

食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなったり、便を固めたり、動きやすくしたりすることで、腸内をきれいに保つためにとても有用なものです。最近では、食物繊維は第六の栄養素とまで言われるようになっています。

コスパが良くない

これはもっと意味がわかりません。

国産にこだわっている商品と言っているのですから、同じ材料を使ってもコストがかかるのは当たり前です。しかも余計な添加物を使っていないのですから、それなりにコストがかかっているはずです。

ただ、私からすれば、これでも安すぎると思っています。安ければ、安いほど、原材料にお金を掛けていないはずで、その分、不安になります。

ドッグフードの適正価格がどのぐらいなのか、分からないのですが、500円/Kgを切ってくるとあやしいと思っています。

批判サイトがオススメするのは大抵「カナガン」

ドッグフード比較サイトで一押しなのは揃いもそろってすべて「カナガン」「オリジン」です。

皆さん、不思議に思いませんか?

いくら「カナガン」が良いからといって、みんなが一押しにするのはおかしい。。。

その理由は「カナガン」がアフィリエイトとしてとても、よく売れる商品であり、しかもキックバック率がかなり良いからです。(ああ、言ってしまった。。。)

 

私もブログで「カナガン」を押しているので、偉そうなことは言えませんが。。。

実際、「カナガン」を「もなか」に与えてみた感想として、とても良い商品だと思います。(少しニオイがキツイですが。)

お金がある人にとっては、プレミアムドッグフードとして「カナガン」はとてもオススメだと思います。

そのため、一押しにすることは特に悪くないのですが、他の商品をぼろ糞に評価して、誘導しようとする意志が見え隠れするのがあまり良い感じではないです。

安くても良い商品はたくさんあると思います。

まとめ

如何でしたでしょうか。

少し無理がある反論もありますが、要は「安いからだめだという論調はおかしい」、ということが言いたかっただけです。

「ジェーピースタイル」はネットでの口コミ・評判もよく、品質的にも問題ない良い商品だと思います。


大手が販売するドッグフードでも、ひどいものが多いので、余計にそう思うのかもしれません。特に「ジェーピースタイル」は小分けにパックされており、時たましかドッグフードを食べない「もなか」にはぴったりの商品です。

 

私自身、ドッグフードは所詮インスタント食品だと思っています。どんなに高級食材を使っても、インスタント食品だけを食べていて、健康によいとは思えません。(総合栄養食品という言葉が白々しいです。。。)

愛犬にとっては手作り食の方が何倍もおいしく、健康的だと思っています。

そのため、どんなドッグフードが良いかと聞かれると、ある一定以上の品質のものなら、どれでもよいのではと答えます。

ネットで検索していると、日本のドッグフードはすべてダメで、海外の特定のプレミアムドッグフードだけOKというサイトがいっぱいあります。

本当にそうなのでしょうか?

確かに日本製のものを含めてドッグフードには添加物いっぱいで、健康に悪そうなものがとても多いです。でも、中には安くても良いものはあると思います。

「ジェーピースタイル」は確かに、食品のクズを多く使っているかもしれません。ただ、その分、安いのは確かです。そのブランドコンセプトとして、日本国産・無添加をうたっているので、裏でこそこそと害のある食材を使っているとは思えません。

最後はメーカーを信頼するしかないのですが、「ジェーピースタイル」では、ホームページでもかなりオープンに原材料も公表しており、好感が持てるのではないでしょうか。

 

私の中でドッグフードを選ぶときの最低の基準は、人工添加物が入っているものはできるだけ選ばない、ということです。

ただ、それがかなり難しいのです。

日本では法律上、ペットフードの原材料自体に含まれる添加物を一切公表する義務もないため、実際にはどんなものが入っているのか、わかったものではありません。

 

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