犬が食べてはいけないもの、第3弾です。

今回は特別危険な食べ物ではないのですが、食べ過ぎたり、与え方を間違うと危ないものや、ネット上では危険と言われているものが実は問題なかったりするものをピックアップしました。

ほうれん草、煮干し、ミネラルウォーターなどは犬に与えてはいけないとよく言われていますが、普通に与える限り特に問題はないものです。

特に、ほうれん草や煮干しなどは栄養満点で積極的に与えたい食材です。

危険度中>果物の種>タコ、イカ、エビ>ほうれん草>煮干し、海苔、鰹節>ミネラルウォーター>危険なし

ほうれん草は栄養満点で積極的に与えたい野菜-与え方には少し注意が必要

ほうれん草 ほうれん草はシュウ酸を多く含んでおり、尿路結石症の原因となるため、ワンちゃんには与え過ぎないように注意しましょうと、よく言われています。

しかし、野菜の中でもほうれん草はとても栄養価が高い食材であり、これをワンちゃんに与えないのはもったいないです。

ほうれん草をワンちゃんに与える場合、その与え方にさえ注意すれば、特に問題とはなりません。

ほうれん草に含まれる主な栄養素

  • ビタミン類
    ほうれん草はビタミン類が豊富で、特にビタミンC、ビタミンEを多く含んでいます。ビタミン類には抗酸化作用、皮膚の健康、生活習慣病の予防などに効果があります。
  • βカルチン・ルテイン
    目や皮膚の健康を保ちます。
  • 鉄分
    鉄分は貧血の予防となります。

このように、ほうれん草は、栄養価がとても高く、風邪・がん・動脈硬化の予防、血圧を下げる効果、皮膚の健康に効果的で、積極的にワンちゃんに与えてあげたい食材です。

尿路結石症とは尿道などに結晶化した石が詰まってしまう病気です。結石ができることで尿路をふさいでしまい、尿が出難くなります。また、尿をするたびに激痛を伴うことがあります。

結石が大きくなり、尿が十分に排出できない状況が続くと、血液中の老廃物を十分排泄できずに残ってしまうことで、神経症状、消化器症状、出血などの症状が現れます。

「尿毒症」と言われる怖い病気で腎臓にもダメージを与えてしまいます。

オスの犬の方がメスに比べて尿道が細いので詰まりやすいです。

また、犬の場合には、膀胱炎や尿道炎を併発することも多く、きちんと治療しないと完治しにくい病気です。 人間でも同じなのですが、尿路結石症の予防は普段から水分を十分に取ることです。特に犬の場合は放っておくと水をあまり飲まない子も多いため注意が必要です。また、ドライタイプのドッグフードを食べているとドッグフード自体が水分を吸収するため、水分不足になりやすいです。

《参考記事》 ワンちゃんには十分な水分を与えてあげましょう

尿路結石症の原因となるシュウ酸は、ほうれん草のアクに含まれる成分です。

ほうれん草を茹でてあく抜きをすることでシュウ酸を減らすことができます。

シュウ酸は水に溶けやすい性質を持っているので、ほうれん草を茹でた後にしっかりと水にさらすようにしてください。水にさらすことで水溶性のビタミンCは溶けだしてしまいますが、これは仕方がないとあきらめましょう。茹でた時点で元々かなり壊れてしまっています。

また、カルシウムが豊富な食べ物を一緒に食べると、シュウ酸がそのカルシウムと結びつくために結石になることを防ぐことができます。

チーズ、煮干しなどと一緒に食べるとよいでしょう。

このように、ワンちゃんに、ほうれん草を与える場合には生で与えず、あく抜きを十分にしましょう。

果物の種は毒となる、誤飲には注意

果物あんず、さくらんぼ、もも、リンゴ、ナシ、梅などの未成熟な果実や種子には有毒成分である青酸配糖体のアミグダリンが含まれており、食べると嘔吐、痙攣、呼吸困難を引き起こします。

人間が食べてもダメなものですが、ワンちゃんの場合は果物を丸ごと与えると、種まで食べてしまうので危険だと言われています。

果物の生産地や庭の木に梅がある場合には、落ちた果実をワンちゃんが勝手に食べないように注意が必要です。

また、稀なケースになりますが、飲み込んでしまった種が消化器官の中で詰まってしまい、手術で摘出したという事例も毎年何件かあるようです。

ワンちゃんに果物を与える場合には、ちゃんと切ってから与えるようにし、くれぐれも種ごと与えないようにしましょう。

タコ、イカ、エビは消化に悪い?

たこタコ、イカは消化し難いので、消化不良から嘔吐することがあると言われています。

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また、ネット上では生のエビやイカ(特に内臓)にはビタミンB1を分解する酵素であるチアミナーゼが含まれていて、犬や猫がイカを食べると体内のビタミンB1が破壊され、ビタミンB1欠乏症になると言われています。

これについては少し疑問に思っています。

チアミナーゼ酵素はタンパク質であり、胃袋で消化された後も酵素としての働くのか、とても疑わしいです。

犬猫は「生のイカや魚介類でビタミンB1欠乏症」になるの?の記事が参考になりました。

タコ、イカなどの魚介類はタウリンを多く含んでおり、肝機能を高め、むくみなどに効果があります。

特に、肝機能が低下しているときなどには与えてあげたい食材です。ただ、ワンちゃんにとって絶対に必要というわけではないので、もし与える場合には消化しやすいように火を通して、細かくしてから与えるようにしましょう。

煮干し、海苔、鰹節: 煮干しは理想的なおやつ

煮干しネットで検索すると、煮干し、海苔、鰹節はマグネシウムを多く含む食材のため、尿路結石症になりやすいと言われています。

ただ、これらの食材のマグネシウム含有量はそれほど高くなく、本当に尿路結石症の原因となるか、疑問です。

むしろ、煮干しは低カロリー、高タンパク質であり、鉄分、DHA、EPAも豊富に含まれている食材です。ワンちゃんのおやつとして最適です。

ただし、人間用の煮干しや鰹節には塩分が含まれているものが多く、犬、猫に与えるのはダメだという意見もあります。

これもそれほど心配する必要はないです。

犬、猫にも適度な塩分は体の組織を作る上で必要不可欠なものであり、実はドッグフードにも塩分はかなり含まれています。

手作り食を作る場合、私が目安としているのは、糖尿病患者さんの減塩食事ぐらいです。(普通の人が食べるとかなり味気ないものですが)

最近は、塩分抜きの煮干しも売っていますので、そちらをあげるようにしてください。以下は近所のスーパーで売っているもので、「もなか」のおやつとして愛用しているものです。

どんな食材にも言えることですが、健康によいからと言ってひとつのものを食べ過ぎるのは逆によくありません。これらの食材についても適度に食べる分にはまったく問題ないと思います。

ミネラルウォーターはあげても大丈夫

ミネラルウォーター最近では健康食ブームからペットにも水道水ではなく、ミネラルウォーターを与えている方が増えています。

ワンちゃんのために買ってあげる「おいしい水」ですが、ネット上では注意が必要と言われています。

ミネラルウォーターにはその名前のとおりマグネシウムを多く含んでいるため、普段から常飲していると尿路結石症になる可能性があると言われているからですが、本当でしょうか??

ミネラルウォーターはカルシウムとマグネシウムの含有量が多いものを硬水(水の硬度が100以上)、少ないものを軟水と言います。

ただ、硬水であってもマグネシウムの含有量はそれほど多くなく、結晶化するほどではありません。

また、ミネラルウォーターの主成分は当然、水であるため、ミネラルウォーターを飲むことで尿路結石症の予防にもなります。

ミネラルウォーターと尿路結石に因果関係がない理由として、最近これだけミネラルウォーターが流通しているにも関わらず、尿路結石症になる人が増えたという報告はありません。(人間の場合ですが)

一般的に日本産のミネラルウォーターは軟水と言われるものが多く、海外産のものには硬水が多いです。

軟水のミネラルウォーターは、まろやかで口当たりがよく、日本人が昔から飲んでいたものであるため、日本人の口(たぶん犬にも)に一番合っていると言われています。

もし、尿路結石が気になるようであれば、ワンちゃんには軟水のミネラルウォーターを買ってあげましょう。軟水のミネラルウォーターとして日本で代表的なものは、「六甲のおいしい水」、「天然水・南アルプス」などです。

輸入品であれば、「ボルヴィック」や「クリスタルガイザー」などになります。

まとめ

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

この他にも、ワンちゃんに与えてはいけない食べ物や、ネット上でのデマについて記事を書いていますので、よかったら読んでみてください。

犬が食べてはいけないもの、チョコレート、キシリトール、ネギ類etc

犬が食べてはいけないもの、牛乳、アルコールetc

犬が食べてはいけないもの、タバコ、野菜、卵

 

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