特に、子犬のときはそうです。
トイレトレーニングや無駄吠えのしつけなど、子犬の「しつけ」は、初心者にとってはとても難しく、うまくできないことも多いです。
「もなか」の場合、トイレトレーニングは完全に失敗しました。
子犬の頃は頑張ってペットシーツを買い込んで、散々トレーニングしたのですが、うまくいかず、結局、庭かお散歩でしか、おしっこをしなくなってしまいました。
また、犬種によってもその特徴や性格が大きく違い、犬を飼う上での悩みも違ってきます。
もし、あなたが今、犬を飼うことを検討しているのであれば、事前にお目当ての犬種の特徴をよく理解して、どのような飼い方をできるのか、イメージすることが大切です。
ということで、今回は、犬種ごとにその特徴や悩みを調査してみました。
犬種ごとに傾向が違う「しつけ」の悩み
アニコム社のホームページに「しつけ相談」の統計データが公開されていました。それによると、犬種ごとにお悩みも違うようです。
<参考> 犬種によって“しつけの悩み”は異なる傾向
犬種によって、飼い主の悩みの傾向がかなり違うようで、以下に犬種ごとにその傾向を解説していきます。
柴犬の特徴&お悩み
このランキングには、柴犬の特徴がよく出ています。確かに、柴犬は飼い主以外に対して攻撃的な一面があります。
柴犬は元々警戒心が強い反面、飼い主に対しては溢れんばかりの忠誠心を示します。そのため、飼い主以外にはすぐに懐かない犬種です。ラブラドールのように誰に対してもフレンドリーな感じではないのです。
柴犬の特徴については下記の記事も参考にしてください。
<参考記事> 柴犬の特徴、性格、飼いやすさについて
うちの「もなか」も柴犬なのですが、子犬のときに同じように「噛み癖」があり、興奮すると家族を噛んでしまうこともよくありました。「噛み癖」を直すのに苦労した覚えがあります。
この「噛み癖」ですが、柴犬に関わらず、生まれて直ぐに売られてしまうことで社会化が身についていないことも原因の1つだと言われています。子犬の時期に母犬や兄弟たちと過ごす時間が極端に短く、十分に社会化ができていないからです。
「もなか」の場合もペットショップで購入したとき、まだ生後45日程度で、かなり小さかったです。
ただ、2013年の「動物の愛護法」の改正により生後56日を経過しないと子犬の販売は禁止となりました。56日でも十分ではないですが、これで少しはマシになってくれればと思います。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴
ダックスフンドは昔から狩猟犬として活躍していた犬種であり、狩りのときに動物の巣穴に潜りやすいようにと胴長短足に品種改良されました。この体型に加えて、獲物を狩るために俊敏性と体力も兼ね備えています。そのため、動くものに反応して追いかけるなど、ハンティングが大好きです。このため、狩猟犬らしくかなり活発で好奇心も旺盛です。
また、性格も友好的なワンちゃんが多いのですが、見知らぬ人に対しては吠えてしまう子も多く、少し神経質な一面があります。このため、無駄吠えのしつけに関する悩みが多いようです。
ダックスフンドは被毛のタイプによって、以下の3種類があります。被毛のタイプによって見た目にもかなり違いがあります。
- スムースヘアード
毛の質は堅めで、短い毛が密集しています。ダックスフンドとして一番古くからのタイプです。- ロングヘアード
毛の質は軟らかく、長いため、グルーミングでのお手入れが必要です。- ワイヤーヘアード
毛の質は短い、剛毛が体全体に下毛とともに密集しています。立派な眉毛と顎ひげが特徴的です。
ダックスフンドは体の大きさによっても3種類に分類されており、大きい順にスタンダード、ミニチュア、カニンヘンがあります。
シー・ズーの特徴
シー・ズーは陽気で人懐こい性格で、とても遊び好きです。
小柄な犬種ですが、意外と活発で毎日のお散歩は欠かせません。被毛がとても長いため、毎日ブラッシングが必要なため、子犬のときからグルーミングには慣れさせておくことも大切です。
また、小型犬に多いのですが、見知らぬ人に対しては吠えることが多く、無駄吠えのしつけも重要になります。
マルチーズの特徴
かわいい容姿から愛玩犬として人気がありますが、活発な面もあり、走り回って遊ぶことも大好きです。ただ、見知らぬ人にあまり懐かず、吠える傾向があるため、無駄吠えのしつけでお悩みの方が多いです。
小型のマルチーズはそれほどの運動量は必要でないためか、運動不足になりやすく、太りやすい傾向があります。そのため、肥満を気にする飼い主が多いようです。また、被毛がとても長く、毎日のブラッシングが必要です。
フレンチ・ブルドッグの特徴
フレンチ・ブルドッグは、陽気な性格で誰とも仲良くなれる犬種です。
小型犬のため、運動量はそれほど必要ではなく、ワンちゃんに合わせた適度な散歩で十分です。とても遊び好きでやんちゃな犬種なのですが、その分、お悩みも様々なものがあるようです。
犬種によって気を付けたい病気
ダックスフンド
椎間板ヘルニア
頭長、短足の体型は脊髄に負担がかかりやすい体型です。この病気になる原因は肥満の他にも、運動のさせ過ぎで発症する場合もあります。飼い主の注意次第では発症を防げる病気です。
皮膚病になりやすい犬種
皮膚病
純血種の場合、近親交配が繰り返されたことから遺伝的な病気を発症しやすくなっていると言われております。皮膚病も原因は遺伝的な要因が大きいと言われており、柴犬、シー・ズー、マルチーズ、ミニチュア・ダックスフントなどに発症しやすいです。特に柴犬とシー・ズーは要注意です。
運動量が多い犬種の場合
肥満
どの犬種でも食べ過ぎると肥満になりますが、運動量が多い犬種は食欲も旺盛なため、体質的に肥満になりやすい傾向があります。犬も太ると人間と同様に成人病を発症し、様々な病気の原因となります。毎日の適度な運動と食事の与え過ぎには十分に注意しましょう。
鼻が短い犬種
気管虚脱
気管が変形してしまうことで、気道が狭くなり、呼吸困難になる怖い病気です。原因は不明なのですが、先天的な異常、肥満、老化により症状が出ると言われています。初期症状として、慢性的に乾いた咳が出るようになり、症状が進むと発作性の呼吸を行うようになり、最後には呼吸困難となります。
鼻腔狭窄
先天性の異常で鼻の穴とその奥の鼻腔が狭くなる病気で、鼻が短い犬種で発症することが多いです。呼吸するときに鼻がグーグーなる、鼻水をよく飛ばす、呼吸が荒くなる、などの症状がある場合には、この病気が疑われます。
熱中症
鼻が短い犬種では、鼻から空気を取り込む効率が悪いため、熱中症にかかりやすくなります。
熱中症については、以下の記事も参考にしてください。
<愛犬の熱中症にご注意!-統計データから分かる予防対策>
まとめ
同じ小型犬でも犬種によっては性格も違えば、飼育、しつけのポイントも変わってきます。
また、犬種によってかかりやすい病気も違ってくるため、愛犬の特徴を理解することはとても重要なことです。
さらに、ワンちゃんにも個体差があるのと、オス、メスの違いによってもその性格はかなり違ってきます。まずは愛犬の特徴、性格を理解して、ワンちゃんに接してあげるようにするだけでも、「しつけ」がうまくいくようになります。