犬の睡眠時間はどのぐらいが普通なのか

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1169943_799176810124903_1587988665_n我が家の「もなか」は気づけば、そこら辺でいつもお昼寝しているのですが、みなさんのワンちゃんはどうでしょうか?普段一緒に生活をしていると、よく寝ている姿を見かけるのではないでしょうか。

人間にとって睡眠が大切なのと同じように犬にとっても睡眠は健康維持にとって大切な要素の1つです。人間の場合でも睡眠時間が足りないとイライラすることがあるように、犬の場合も寝不足になるとイライラして怒りっぽくなります。ワンちゃんが安心して睡眠を取れる環境を作って上げましょう。

犬は元々夜行性の動物である

犬のご先祖様はオオカミと同じで、元々は肉食であり、夜に狩りをする夜行性の動物でした。それが人間に飼われるようになって、徐々に人間の生活リズムに合わせるために夜に寝て、昼に活動するリズムに変化してきました。

その名残りなのか、夜になると活発に活動し始めるワンちゃんもたまにいるようです。

また、元々夜行性だった犬の目は光に対する感受性も人間と比べるとかなりすぐれており、わずかな光でも感じ取れる能力を持っています。逆に太陽が照っている真昼間の光は犬にとって眩しすぎるようで、太陽が落ちる夕方から活動が活発になるワンちゃんが多い理由の一つです。

犬の睡眠時間

犬の睡眠時間は年齢によって違い、一般的には以下のように言われています。

  • 子犬、シニア犬
    18時間程度
  • 成犬
    12~15時間

もちろん、人間でも人によって少ない睡眠時間でもOKな人、逆にたくさん寝ないと調子がよくない人がいるように犬にも個体差はあるようです。

また、犬も人間と同じようにレム睡眠(浅い眠り)、ノンレム睡眠(深い眠り)の周期があります。深い眠りであるノンレム睡眠のときには、脈拍も遅くなり、脳の活動も低下するため、多少の物音では起きることはありません。逆にレム睡眠の場合、体の活動は停止しているのですが、脳は活動状態にあるため、眼球や手足が動いたり、夢を見たりします。

犬の場合、8割は浅い眠りであるレム睡眠と言われています。居眠り中のワンちゃんがちょっとした物音などで起きてしまうのはこのためです。

「しつけ」にはノンレム睡眠が必要

人間でもそうなのですが、深い眠りであるノンレム睡眠の時に脳内の記憶の整理を行います。また、ノンレム睡眠の中でも深いノンレム睡眠のときにその日あった「いやな記憶」を消去し、浅いノンレム睡眠のときに記憶を脳内に定着させると言われています。

このため、犬の「しつけ」を行っている場合などには、犬に良質で十分な睡眠を取らせないと訓練の効果が出難くなります。深い眠りを取ることでその日のうれしかったこと、嫌なことを整理して、記憶が強化されていきます。

犬の場合、ノンレム睡眠が短いのが特徴ですが、しっかりしたノンレム睡眠をとるためには犬がリラックスできる環境がとても重要です。犬は初めての場所や頼れるリーダーがいないような状況では、警戒心からノンレム睡眠を取ることはありません。

睡眠環境を確保してあげる

ワンちゃんが十分な睡眠をとるためには、安心して睡眠をとれる環境を作ってあげることも大切です。特別静かな環境を作ってやる必要はなく、あくまで安心できる環境が大切だと思います。犬の場合、群れでいることが普通なので、一匹だけでお留守番をしているよりは、誰か家族の者がいるときの方が安心して寝ることができるようです。

「もなか」の場合、家の中では放し飼いのため、ソファーの上や玄関マットの上など自分のお気に入りの場所で寝ていますが、家族と一緒にいたいのか、たいていは人のそばで寝ていることが多いです。ただ、ときにはリビングがうるさくて寝れない場合などは、勝手に2階の寝室に行って寝ていたりもします。
また、夏の暑いときなどは、玄関のタイルの上が一番涼しいのか、よく玄関ドアの前で寝ていることが多いです。

もし、犬をサークルで飼っている場合には、サークルを置く場所について考えてあげましょう。

  • 直射日光が当たっておらず、適切な温度であること
  • 寝床を清潔な状態にしてあげること
  • エアコンなどの直風が当たらないこと
  • 部屋が明るい場合にはサークルに布を掛けてあげるなどして薄暗くすること

まとめ

このように犬の睡眠時間はその習性から人に比べてかなり長く、特に浅い眠りの時間が長いものです。愛犬がいつも寝ているからと言って別に怠けているわけではありません。

ワンちゃんが寝不足にならないためにも、快適な睡眠環境を作ってあげることが大切です。犬の睡眠についてよく理解し、健康でいられるように気を付けてあげましょう。