犬の避妊手術は行った方がよいのか-手術による副作用にも注意が必要

この記事は約4分で読めます。

10838887_1542409456000293_921140879_nあなたは犬の避妊手術を、する派?しない派?

「もなか」はメスで一頭飼いなので、十分に注意していれば予期しない妊娠はしないかなと考えてています。

ただ、ヒート時に一度近所の野良犬が庭に侵入してきたこともあり、ヒート中の「もなか」のストレスなどを考えると、避妊手術を行うかどうか、かなり悩みました。

犬の不妊手術について色々と調べたのですが、メスの場合1才までに避妊手術をすると乳腺腫ようの予防になるとか、年を取ってから子宮蓄膿症にならないとか、メリットがあるようです。

その代りにホルモンバランスが崩れる、太りやすくなる、性格が変わることがあるなどのデメリットも多くあります。

また、メスの場合では開腹手術となるため、全身麻酔によるリスクも大きく、最悪死亡事故の例もあります。

この点、メスの方がオスの場合より手術リスクが上がります。

今のところの結論として、病気でも無いのに体にメスを入れるのはどうしても良いことには思えず、今のところは避妊手術は行っていません。たぶん、もうしないでしょう。

不妊手術に対する「肯定派」の意見

ネットで検索していると、最近では犬は避妊手術するのが当然だという、暗黙の雰囲気があるようです。

なぜ、避妊手術をしないのかを、説明する方が面倒になるぐらいです。

 

これは、一時期、野良犬や捨て犬が増えていた時期の影響や、最近の殺処分問題もあるのではないかと思います。

そのため、子犬を買ったとき、すぐに避妊手術するのが当たり前になってきているようです。

特に保護されている犬を引き取るときには、その条件として避妊手術代を支払うことも多いです。保護犬の場合、それ以上子どもができないように手術するのは仕方がないことかもしれません。

 

不妊手術を肯定する人たちの意見にはこんなものがあります。特に獣医さんには肯定派が多いように思います。

  • 不妊手術によって望まない妊娠を防げる
  • メスの場合、幼いときに避妊手術を行うことで乳腺腫瘍になる確率を下げることができる。また、年を取ってから子宮蓄膿症にならない。
  • ヒート時の出血やストレスから解放される
  • 生殖活動に余計なエネルギーを使わないことで寿命が延びる

不妊手術に対する「否定派」の意見

不妊手術を受けるには、それなりにリスクもあります。

また、生殖機能を取ってしまうことで、体のホルモンバランスが崩れることもあり、否定的な意見の人も数多くいます。

  • 卵巣や睾丸を摘出することで性ホルモンの分泌が無くなり、ホルモンバランスが崩れる
  • 生殖活動に余計なエネルギーを使わないことで太りやすくなる
  • 不妊手術をすることでおとなしくなるなど、性格が変わることもある
  • 前立腺がん、骨肉種、甲状腺機能低下症などの病気になるリスクが大きくなる

まとめ

ネットで調べているとやたらとメス犬の避妊手術によって、メス特有の病気にかかる確率が大きく下がることを強調しているサイトが多いです。特に獣医さんのホームページなどではその傾向が強いです。

また、動物病院に行ったとき、病気予防のためにも不妊手術をした方がよいと、獣医さんに勧められるケースも多いようです。その一方で、その手術による副作用についてはあまり事前説明されていないように感じます。

確かに雌犬の場合、不妊手術することで、乳腺腫瘍にかかる確率は下がるかもしれません。ただ、そもそも乳腺腫瘍になる確率自体が低いこともあって、それだけを理由に手術することには疑問が残ります。

それより、生殖器を取ることによる副作用について、あまりにも軽視しすぎているように思えてなりません。

否定派の根拠として、アメリカでの論文が引用されているのですが、獣医さんであれば副作用についての予備知識ぐらいは当然あるはずです。人間の医者であれば、インフォームドコンセントの観点で間違いなくアウトです。

推奨通りに不妊手術をするとなると、最初のヒートが来る前に卵巣を取ってしまうのです。普通に考えてみれば、ホルモンバランスが崩れて体調がおかしくなっても不思議ではないです。

人間でも閉経後にホルモンバランスが崩れて更年期障害になることが知られています。犬の場合には、なぜそれほど重要視されていないのか不思議です。

犬は少しぐらい体調がすぐれなくても、人間のように文句を言うことができません。そのため、単に気づき難いだけかもしれません。