人の場合では、圧倒的に右利きの人が多いのですが、日本人の場合でも、88%の人が右利きとの調査結果があります。
これには色々と説があるのですが、一説には右利きの方が環境に適応しやすかったからだそうです。また、宗教上の理由や生活様式から過去には強制的に右利きに矯正されたことも右利きの人が増えた要因です。
犬に関しても学術的な調査が行われており、いくつかの調査結果があります。
犬は右利き、左利き、どちらが多いのか
イギリスのマンチェスター大学の研究発表では、犬の場合、右利き、左利きの割合はほぼ同数で、中に両利きのワンちゃんも少数いたそうです。人と違って犬では、手(前足)を使って複雑な動作をすることがないので、利き手がどちらであってもあまり影響がないからかもしれません。
なぜ大学がこのような研究をしているかというと、犬や猫などの動物の利き手がどちらかを研究することで、動物の脳の動きを解明する手がかりとなる、あるいは、盲導犬やセラピー犬として適しているか、などを学術的に研究をしているのだそうです。
また、犬では性別によっても利き手の傾向は違うようで、オスは左利き、メスは右利きが多いようです。
犬種による違いについても検証したようですが、犬種では大きな違いはなったようです。
犬の利き手をチェックするには?
犬の利き手を判定するの意外と難しいようです。それは、利き手(前足)を使って人のように複雑な動作をしないため、利き手がどちらであるのか、見極めるのが難しいのだそうです。
そのため、正確に判定するためには、何十回もテストを行う必要があります。
テストには色々なものがあるのですが、一番簡単なテストは、お手をしたとき、どちらの手を出すのかです。ただ、一つのテストだけでは、良くわからないそうで、色々なテストを複数回行ってどちらの手を良く使うかでそのワンちゃんの利き手を判定するようです。
以下のようなテストがあります。
- お手をしたとき、どちらの手をのせるのか
- 犬の鼻にテープを貼ったとき、どちらの手を使って取ろうとするのか
- タオルの下におもちゃやおやつを隠したとき、どちらの手で取ろうとするのか
- 容器に入ったおやつを与えたとき、どちらの手で取ろうとするか
- オスワリした状態から立ち上がったとき、どちらの足から踏み出すか
愛犬の利き手がどちらなのか、チェックしてみてはどうでしょうか。
右利きでつむじが左巻きのワンちゃんは盲導犬に向いている
愛犬の利き手がどちらか、わかったところで特に何の役にも立たないのですが、この前、放送していたNHKの番組「地球ドラマチック イヌその秘められた力」で以下のようなことが紹介されていました。
右利きでつむじが反時計回りに巻いているワンちゃんは、盲導犬に向いている。
イギリス制作のドキュメンタリーなのですが、犬に関する不思議な力について紹介した、なかなか興味深い内容の番組でした。
その番組の中で、盲導犬の適正検査のひとつとして、右利き、つむじは左巻き(反時計回り)というものがあると紹介されていました。
これは、過去のデータからこの2つが当てはまるワンちゃんは盲導犬になる素質を持っている確率が高いらしいのです。
ちなみにワンちゃんのつむじは頭にあるとは限らず、後ろ足の付け根やおしりにもできるみたいで、ネットで調べていると、おしりの両側に2つのつむじがあるワンちゃんも何頭か紹介されていました。
まとめ
「もなか」の利き手がどちらだろうと、しばらくの間、観察してみました。
お手や、散歩のときに歩き出す足などを注意深く観察したのですが、たぶん左利きみたいです。「もなか」の場合、どちらの手も使うため、微妙な判定なのですが、どちらかというと左手を使うことが多かったです。
まあ、どちらが利き手がわかったところで何にもないのですが、愛犬をじっくり観察することで普段気づかないことに気付くよい機会になるかもしれません。
みなさんも、愛犬の利き手がどちらか、チェックしてみては如何でしょうか。