先日、熊本市の犬の殺処分ゼロ記録が実は2015年5月に途切れていたと報道されていました。
《元記事》 犬殺処分ゼロ、途切れる 1年7カ月ぶり 熊本市
熊本市と言えば、ペットの殺処分ゼロを目指した先駆者であり、マスコミにもかなり取り上げられました。最近の殺処分ゼロブームの火付け役となった自治体でもあります。
2014年に初めて殺処分ゼロを達成したのですが、その記録が1年7か月で途切れ、今も収容されている犬、猫の数が収容数の限界に達していると報道されています。
熊本市の殺処分ゼロへの取り組みをめぐってはマスコミで美談化される一方、ペットの引き取りを拒否していることで、周辺の自治体での引き取りが増加したり、捨て犬が増加しただけと批判する人もいて、賛否両論があります。
熊本市のこの取り組みを悪く言う人もいるのですが、殺処分ゼロのために努力されている職員の方たちは、素直に素晴らしいと思います。ただ、中には捨て猫を拾ったので、センターに連れて行ったら、引き取りを拒否されたという人もいて、それは行政として如何かなとは思いますが。。。(真偽のほどはわかりません)
こんなに努力されているにも関わらず、ペットを捨てる方が減らないということは、自分勝手な飼い主が如何に多いかということです。もちろん、飼い主にも色々な事情があり、どうしてもペットを飼えなくなることもあるかと思いますが、あまりにも身勝手な人が多過ぎるのです。
また、殺処分ゼロなどと大きく宣伝すれば、捨てても殺されずに誰かに拾ってもらえると、マスマス罪悪感もなく捨てる人がいそうです。
このニュースを聞いて、改めて思ったのですが、ペットの殺処分を無くすためには、もっと根本的なペット行政を変えるしかないように思います。いくら、ボランティアの方が必至になって犬たちを助けても、すぐ横ではどんどん子犬が繁殖されて、ペットショップで売られているのです。
この前も、記事にしたのですが、アメリカでは市の法令により、ペットショップで販売してよいのは、保護されたペットだけと規制している都市もあります。日本でも同じことができれば、劇的にペットの殺処分数を減らせるはずです。
《参考記事》 犬の殺処分を減らすためには、ペットショップで子犬は買わない
実際、日本でも、ペットショップでの安易な子犬の販売は止めるべきだと思います。ブリーダーによる無計画な繁殖とペットショップでの無責任な子犬の販売が、現状を招いていることは明らかです。
まとめ
最近は、「ペットのおうち」のようなペットの里親募集サイトも増えてきており、飼えなくなったペットの引き取り先を自分で探す手段も増えています。それでも病気がちな老犬などは引き取り手を探すのはかなり厳しいと思います。
Twitterでは、「ペットのおうち」のツイートがいつも流れています。サイトを覗いていると、保健所に収容されているペットもいっぱいおり、引き取り手が現れなければ殺処分されるそうです。みなさん、頑張っているなと思う反面、これだけ捨てられたペットたちがいると思うと、暗い気持ちになってしまいます。
もし、これから犬を飼おうと検討されている方がいれば、まずは下記サイトを見てみて下さい。