以前からこのブログでも何度かチーズについては話題にしているのですが、チーズはその栄養価も高く、発酵食品でもあるため、腸内環境を整える効果もあり、犬にとっても最適な食材のひとつです。
特にあのチーズの独特の香りは、キツイ匂いが大好きなワンちゃんにとってはたまらないものです。
ただ、市販されているチーズには塩分や脂肪分が多いものが多く、犬に食べさせる時には与える量に注意が必要です。
「もなか」も無類のチーズ好きで、家族の誰かがチーズを食べていると、その匂いを嗅ぎつけ、飛んできては頂戴のポーズをしています。
最近では、犬用にチーズの塩分を調整したものもたくさん売られており、先日買った犬用のチーズのおやつは「もなか」にもかなり好評でした。以下のトライアルセットに含まれています。
《参考記事》 JPスタイルのトライアルセットは500円でかなりお買い得
そんなチーズですが、今までキチンとレビューしていなかったので、今回は犬にとって最適なチーズについて調査してみました。
牛乳の10倍もの栄養価であるチーズ
チーズには様々な種類があり、種類によって栄養価もかなり違うのですが、どれも原材料は牛乳であるため、共通して良質なタンパク質、脂質、ビタミン類、カルシウムが豊富に含まれています。
チーズは乳酸菌などで牛乳のタンパク質成分を固めて作るため、生乳の10倍もの栄養がギュッと詰まっており、とても栄養価が高い食材です。
このため、チーズは少量でも十分な栄養がとれ、ワンちゃんにもオススメの食材です。特に犬は人間に比べて成長がとても速いこともあり、必要なカルシウム量が人の数倍から十数倍と段違いに違います。
また、ワンちゃんの場合、成犬になると牛乳が苦手(乳糖不耐性)の子が多いのですが、チーズの場合には生成の過程で乳糖が分解や、除去されているため、大丈夫な子が多いのです。
犬に最適なチーズの種類とは
犬にチーズを与えるときには、そのカロリーと塩分濃度に要注意です。
犬は体中で汗をかかないため、人間に比べると必要な塩分量がかなり少ないのです。そのため、塩分濃度の高いチーズを摂り過ぎると、高血圧や腎臓病、心臓病などの病気になる可能性もあります。
このため、犬にチーズを与える場合には、できるだけ塩分が少ないチーズを選ぶか、与える量を少量にしましょう。
犬用として販売されているチーズでは、たいてい塩分濃度を低く設定しているのですが、市販の人間用のチーズでも種類によっては、塩分が少ないものもあります。
塩分が少ないチーズとしては、熟成しないフレッシュタイプのチーズである、カッテージチーズ、モッツァレラチーズ、クリームチーズなどがオススメです。
この前、「もなか」のおやつに購入した、JPStyleの「北海道産ナチュラルチーズ フリーズドライタイプ」ですが、100g換算で塩分が約0.9gとありました。
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犬用なので、さすがに塩分濃度がかなり低いです。
ただ、市販のカッテージチーズでも意外と塩分は少なく、1.0g/100gと、犬用とほぼ同等の塩分濃度です。
チーズの種類による塩分相当量は以下の通りです。
プロセスチーズ:2.8g/100g
カマンベールチーズ:2.0g/100g
カッテージチーズ:1.0g/100g
クリームチーズ:0.7g/100g
一般的なプロセスチーズやカマンベールチーズに比べると、クリームチーズなどは塩分濃度がかなり低いのが分かります。ただし、その分、賞味期限が短いです。
それにしても、プロセスチーズはやっぱり塩分が高いですね。クリームチーズの3倍も塩分が含まれています。「もなか」にも時たま、ご褒美としてスライスチーズをあげていたのですが、あまり量を与えてはダメですね。
乳製品であるチーズはアレルギーにも注意が必要
一般的に牛乳を飲むと、下痢をしてしまうというワンちゃんが多いのですが、これは、犬が乳糖を分解することが得意ではないからです。
ただ、チーズなどの乳製品ではその生成の過程で、乳糖成分が分解されたり、除去されているため、乳糖がそれほど問題となることはありません。
ただし、アレルギー体質のワンちゃんの場合には、チーズやヨーグルトを食べることで、アレルギー症状が出てしまうことがあります。
このため、初めてチーズを食べさせるときには、少量を与えてみて、下痢などの症状がでないか、チェックしましょう。
犬にチーズを与えるとき、量はどれくらい?
チーズは比較的高カロリーな食べ物であるため、与え過ぎには要注意です。
また、チーズのカロリーはその種類によっても大きく違います。
クリームチーズ:346.1Kcal/100g
プロセスチーズ:338.9Kcal/100g
カマンベールチーズ:310Kcal/100g
モッツァレラチーズ:280.1Kcal/100g
カッテージチーズ:104.9Kcal/100g
カロリー高めのクリームチーズとカッテージチーズを比べると3倍以上もカロリーが違います。
5kg程度の小型犬の場合、一日のカロリー量は350kcal程度なので、チーズを摂りすぎるとすぐにカロリーオーバーになってしまいます。
ワンちゃんにチーズを与える場合には、体重に合わせて調整が必要ですが、小型犬なら少量で十分ではないでしょうか。特にクリームチーズはカロリー高めなので、少な目にした方がよいです。
おやつやご褒美として、一欠片(ひとかけら)与えるか、ご飯のトッピングとしてちょっと添えるようにしましょう。
まとめ
ひと口にチーズといっても、熟成タイプ、非加熱タイプなど、色々な種類があってとても奥が深い食材です。
特に熟成タイプのチーズはその濃厚な香りから、ワンちゃんも大好きなおやつのひとつです。その匂いを嗅ぐだけで、よだれを垂らすワンちゃんもたくさんいるでしょう。
また、チーズは良質なたんぱく質を多く含み、少量でも栄養豊富な上、納豆やヨーグルトと同様に発酵食品でもあります。そのため、腸内で善玉菌の活動を活発にする働きも期待できます。(腸内環境改善には、ヨーグルトの方が良さそうですが。。。)
《参考記事》 アトピーに効果的、ヨーグルト、納豆による腸内環境の改善
ただ、熟成タイプのチーズにはどうしても塩分が多く含まれているのと、カロリーもかなり高めであるため、ワンちゃんに与えるときには少量にしましょう。
一方、熟成させないフレッシュタイプのチーズである「カッテージチーズ」は、塩分濃度が低く、カロリーもかなり控えめなため、ペットには最適なチーズだと思います。