雌犬の生理の対応方法-ヒート時には雄犬にご注意

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好き先日から「もなか」のヒート(発情期)が始まりました。

「もなか」の場合、色々と考慮した結果、不妊手術をしませんでした。そのため、当たり前ですが定期的にヒートがあります。雌犬の場合、避けては通れない生理現象であり、毎回ケアが必要になります。

《参考記事》 犬の避妊手術は行った方がよいのか-手術による副作用にも注意が必要

もう、「もなか」のヒートも4回目なのでそろそろ慣れてきましたが、毎回、何かとたいへんです。

その点、オス犬の場合には、発情期そのものがなく、365日いつでもOKです。近くに発情した雌犬がいるとその匂いで発情します。オスは単純ですね。

そのため、オス犬の場合には特別にケアすることはなく、この点に関しては楽ちんです。

ということで、今回は、犬のヒートについて、「もなか」の経験も含めてちょっとまとめてみました。

「もなか」のヒート事情

「もなか」の場合、ヒートが来ると分かりやすくソワソワしだします。そしてやたらとマウンティングをしたくなるみたいです。

雌犬を飼うまではほとんど知らなかったのですが、ネットで検索すると雌犬でも上下関係を決めるためにマウンティングをよくするとあります。

ただ、「もなか」の場合、上下関係というよりはヒートによって興奮しているだけな感じです。子どもたちにマウンティングしようとして、いつも怒られています。

《参考記事》 犬のマウンティングは本当に止めさせるべきなのか?

 

それ以外には、凶暴になって噛みつくとか、イライラしているといった感じはあまりないです。ただ、お尻のあたりを触ろうとすると、怒るときもあります。

出血もそれほどない方だと思うのですが、それでもひどい時にはポタポタと、あちらこちらに血が落ちていることがあります。

昔は、犬用の生理パンツや赤ちゃん用の紙おむつなどを穿かせていたのですが、かなり嫌なようで、パンツを穿かせると、それだけで落ち込んでいました。

また、ずっとパンツを気にして、舐めてばかりいます。

そのため、最近では、出血がひどい時以外はそのままにしていることが多いです。その代わりに布団やソファーにカバーをするようにしています。

あと、以前、「もなか」がヒート中に近所の犬が庭に侵入してきたことがありました。雌犬がヒートになると、半径2km以内のオス犬たちにはそれが分かるという話もあるほど、周りのオス犬たちを興奮させるようです。

ただ、その犬は飼い主が放し飼いをしているような、近所でも問題犬です。

中型犬で身体も大きかったので、家族がとても怖がっていたのを覚えています。

そんなことがあったので、今では簡単に外から庭に入り込めないように厳重にバリケードしています。

犬のヒートの周期はどのぐらいなのか

子犬ヒートの周期は犬の大きさや個体によってかなり違いがあります。一般的には小型犬の方が周期が短く、体が大きくなるほど周期が長くなります。

生後7ヶ月から10ヶ月ぐらいで最初のヒートがきます。その後も半年から10ヶ月程度の周期でヒートを繰り返します。個体差も大きくあるようで、早い周期の子もいれば、遅い周期の子もいるようです。このあたりは人と比べるとかなりのバラツキがあるようです。

ヒートの周期は小型犬の場合で、年に2~3回程度、大型犬では年に1~2回のサイクルです。

ちなみに「もなか」の場合、柴犬なのですが、比較的周期が長く、8ヶ月~10ヶ月の周期です。いつも年末の忙しい時期にヒートになっている気がします。

犬のヒート中はどのようなことが起こるのか

犬の場合、妊娠可能時期が比較的長く4,5日もあります。

ヒートになってから2週間目ぐらい、出血が減ってきて2,3日目ぐらいからが一番妊娠しやすい時期です。よく、出血が収まったから大丈夫と勘違いする人もいるので要注意です。

不要な妊娠をさせないためにも、ヒート期間中はオス犬との接触をできる限りさけ、間違ってもドッグランやオス犬がいっぱい集まる様な場所にはいかないことです。

通常、ドッグランやドッグカフェなどでは、ヒート中の雌犬をお断りしています。出血が収まったからといって、そのようなオス犬がいっぱいいるような場所にいくと、無用な争いを招くことなり、騒動の元となります。絶対に止めましょう。

また、この時期には、散歩中にも見知らぬ犬には絶対に近づかないことです。ヒート中の雌犬に遭遇したオス犬はかなり興奮しています。お互いの迷惑になるため、この時期のお散歩はできるだけ時間をずらすなどして、オス犬に合わないようにする工夫が必要です。

雌犬のヒートには3段階あります

以下では、発情期のサイクルについて、詳細に説明します。

犬の場合、妊娠可能な時期が比較的長いため、この時期をしっかりと把握して、雄犬を近づけないことが重要です。

発情前期

ヒートが始まると排卵準備の影響のため、メスの外陰部が腫れたように大きく膨らんできます。見た目にもはっきりとわかるぐらいなので、少し気を付けているとすぐに気付くことができます。

また、ソワソワと落ち着きがなくなったり、少量ずつマーキングをし出したりします。雌犬の尿には、オス犬を刺激する性フェロモンが含まれるようになり、その匂いでオス犬をひきつけるためです。

そのうち、出血が始まりおよそ7~10日程度その状態が続きます。

この時期になると、発情のためのフェロモンが出てくるため、周りのオス犬が異常に興奮しだします。ただ、雌犬はまだ排卵前のため、オスを受け入れる体制になっておらず、オス犬にアタックされても本能的に拒絶します。

発情期

発情前期が終わると、いよいよ雌犬が準備万端になり、オス犬を受け入れる準備が整います。

出血し出してから約2週間後(出血が収まり出してから2,3日後)に排卵があります。その前後の4、5日間がもっとも妊娠しやすい期間となります。排卵された卵子は約5日間は受精可能であり、人間の卵子が1日(数時間)なのに比べるとかなり長いです。

子どもを産ませたい場合には、この時期にオス犬と交尾をさせることになります。また、予期せぬ妊娠をしないためには、この時期の外出はできる限り控えるようにしましょう。

普段はおとなしいワンちゃんでも、発情期の興奮のため、脱走することが多くあるので、特に注意が必要です。

発情後期

排卵後、5日が過ぎると、卵子は受精能力を失います。

この発情後期には、たとえ受胎していなくても黄体ホルモンの影響で乳が張ってきます。これは妊娠期間と同じ約2ヶ月間続きます。また、想像妊娠と言われる、子育てのための巣作りを行ったり、人形などを子犬のように扱うこともあります。

また、この時期には、子宮や卵巣が元に戻りきっておらず、通常より血管が太くなっています。このため、通常はこの時期には避妊手術が出来なくなります。

犬の生理の出血はどのようにケアしたらよいか

出血の量は大型犬の方が当然多くなるのですが、小型犬でもポタポタと出血することはめずらしくありません。

そのままにしていると、ソファーやカーペットに血が付いてしまい、見た目にも気持ちよくなく、衛生上もよくありません。

最近では、犬用の生理用品もかなり整っており、サイズや種類が色々なものが販売されています。しかし、普段から穿きなれていないと、ワンちゃんが嫌がってすぐに脱いでしまうことが多いです。

「もなか」はダメでした。

また、ヒート中は普段よりストレスがかかっているのですが、生理用パンツを穿かせることで余計にストレスを与えてしまうことになります。

それほど、出血が無い場合には、無理にパンツを穿かせなくても小まめにふき取ることで対応してあげる方が、ワンちゃんにとっては快適なのは確かです。

「もなか」の場合も、最初は生理用パンツなど色々と対策をしたのですが、結局、出血がひどい時以外はそのままにしています。出血がそれほど、ひどくないこともあります。

ワンちゃんごとに対応方法は色々あるかと思うので、色々と試してみて下さい。

まとめ

「もなか」の場合、避妊手術をしていないことで、ヒートというかなり面倒な行事ごとが定期的にあります。

避妊手術することで、そのような面倒が無くなることはわかっているのですが、最終的に手術はしないことにしました。

最近では、犬の避妊手術することが当然のことのように言われるのですが、個人的にこれにはかなり疑問を感じています。

確かに避妊手術することで、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症になる確率を下げることができるかもしれませんが、逆に骨肉種、甲状腺機能低下症になる確率は高くなります。また、生殖器を取り除くことでホルモンバランスの崩れから、色々な弊害も起こってきます。

結局、どちらの方が愛犬のためになるのか、よくわからないです。

避妊手術をする、しないは最終的に飼い主の意向になるのですが、ちょっとしたケアで不要な妊娠は避けることできるので、個人的にはあまりおすすめしたくありません。