タバコ 今更感がかなりあるニュースなのですが、受動喫煙がペットにも悪影響を及ぼしているとのイギリスの研究結果が発表されていました。

《ニュース記事》 受動喫煙、ペットに悪影響 英研究

「たばこの煙にさらされているペットは、動物のがんや細胞損傷、体重増加など、健康に問題が生じるリスクが高い」とのことです。

喫煙の健康被害、特に副流煙や呼出煙の二喫煙の害が盛んに言われるようになってからでも、かなり経ちます。逆に未だにこんなことがニュースになるのかと、少し意外でした。

タバコの煙には約4,000種類の化学物質、約200種類の有害物質、60種類以上の発がん物質が含まれていると言われています。

《参考記事》 受動喫煙 – 他人の喫煙の影響

これだけ、健康に悪いと言われ続けているタバコなのですが、なぜ、全面的に禁止にしないのか、不思議で仕方がないです。これだけ市場規模が大きいと、関係団体の圧力が相当強いのだと思います。(政府や政治家からすれば、よい税収入源を無くしたくないのでしょう)

タバコに関しては、以前にもちらっと記事に書いたことがあるのですが、もう少し掘り下げて調べてみました。

 《参考記事》 犬が食べてはいけないもの、タバコ、野菜、卵

日本人のタバコ人口は3人に1人とまだまだ多い

喫煙所職場や街中で分煙ブームが起きて、かなり時間が経ち、今では喫煙できる場所がかなり厳しく制限されるようになりました。喫煙所がかなり減っていることからも、日本人の喫煙率はもっと下がっているのかと思っていたのですが、まだまだたくさんの人がタバコを吸っているようです。

JTの「平成26年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は30.3%と、ほぼ3人に1人の割合でタバコを吸う人がいるとのことです。

《参考記事》 成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

この数値は諸外国に比べるとかなり多いようです。これだけ健康ブームの日本で、喫煙者がこんなにもいるのは不思議な現象です。

ちなみに、日本では、諸外国に比べてお医者さんや看護師さんの喫煙率も異常に高く、喫煙指導すべき立場の方が自ら喫煙しているという矛盾も抱えているようです。

タバコ副流煙には有害物質がいっぱい

タバコの煙には、以下の3種類があります。

  • 主流煙
    喫煙したときに、タバコの吸い口から吸い込む煙のことです。
  • 呼出煙
    タバコを吸った後に吐き出す煙のことです。
  • 副流煙
    火を点けたタバコの先端から出る煙のことです。

このうち、ペットへの健康被害でもっとも影響があるのが、副流煙と言われる煙です。

タバコの煙には多くの有害物質が含まれているのですが、このうち、体への影響が大きいものとして、一酸化炭素、ニコチン、タールが有害物質として注目されています。これらの有害物質ですが、実は主流煙より副流煙の方が多く含んでおり、一酸化炭素で4.7倍、ニコチンで2.8倍、タールで3.4倍にもなります。

これは、タバコを吸うときには、先端の火がついた部分に回りの酸素が吸い込まれるため、激しく燃焼します。この時のタバコの先端温度は900℃にもなるため、タバコに含まれている有害物質の多くが分解されるのです。また、タバコの吸い込み口にはフィルターが付いており、有害物質を吸い込まないように取り除く役目をしています。このため、主流煙には、思っているほど多くの有害物質が含まれていないのです。

これに対して、副流煙とは、タバコを吸わないときに立ち上る煙であるため、その燃焼温度は500℃程度と低く、多くの有害物質が分解されずにそのまま含まれることになります。

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この燃焼温度の違いにより、副流煙には主流煙に対して多くの有害物質を含んでおり、中には数十倍から百倍以上と高濃度になる有害物質もあるようです。

飼い主が喫煙者だとペットが癌になる確率が高くなる

禁煙タバコを吸っている人ではなく、周りにいる人やペットがタバコの有害物質を吸い込んでしまうことを、受動喫煙と言います。

特にさきほど説明した副流煙による有害物質によって、一緒に生活をしているペットが癌になる確率がかなり高くなるようです。

厚労省のページでも受動喫煙の問題について、警鐘を鳴らしています。

《厚生労働省のホームページ》 受動喫煙問題 – 知らない人がまだまだ多い

ペットの受動喫煙では、タバコを吸う人に比べると、近距離で直接、煙を吸い込むわけではないのですが、それでも同じ部屋にいるだけで、かなりの有害物質が体の中に取り込まれることになります。決して受動喫煙を甘く見てはいけません。

特に、妊婦、体の小さい乳幼児やペットでは、有害物質の影響を受けやすいと言われており、その成長過程でぜんそくなどの呼吸器疾患、中耳炎などの耳疾患など、色々な弊害が出ることが確認されています。

厚労省のページにもあるのですが、受動喫煙による肺がんのリスクは、通常の1.2倍~1.3倍、虚血性心疾患のリスクは1.25倍~1.3倍とされています。体の小さなペットの場合、そのリスクはもっと高くなるはずです。

下記は、2007年とかなり古い記事なのですが、ペットの受動喫煙に関するものです。

《参考記事》 Secondhand Smoke Is A Health Threat To Pets

これによると、喫煙者のいる家庭で飼っているペットたちは癌になる確率が高くなることが書かれています。

特に猫の場合には、グルーミングを行う習性があるので、体についたタバコの有害物質を体に取り込んでしまい、悪性リンパ腫になる確率が高くなるそうです。また、犬の場合では、鼻や副鼻腔における癌が増加したそうです。特に鼻ぺちゃのワンちゃんの場合には、肺がんになる確率が高くなったとのことです。

タバコの有害物質は具体的に何がいけないのか

ペットの受動喫煙でも書きましたが、一番の問題は愛犬が癌になるリスクが高くなることだと思います。

それ以外にも、タバコにはとてもたくさんの有害物質が含まれており、体に取り込むことで様々な悪影響があります。

また、タバコの主流煙は酸性なのですが、副流煙はアルカリ性のため、目や鼻の粘膜を刺激することから、呼吸器系の障害や疾患に罹りやすくなります。このため、習慣的に受動喫煙しているペットでは、目や鼻のトラブルが起こりやすくなります。

受動喫煙によって、ペットには以下のような影響があります。

  • 鼻腔ガン(マズルが長い犬種に多い)、肺ガン(マズルが短い犬種に多い)になるリスクが高くなる。
  • 気管支炎や喘息など、呼吸器疾患になるリスクが高くなる。
  • タバコの有害物質であるニコチンは、血管を収縮させ、血行を悪くする。
  • タバコの有害物質である一酸化炭素が、血中のヘモグロビンと結びつくことで酸素不足となる。
  • タバコの煙を吸うことで、ビタミンCが壊れる、活性酸素が増える、など、体の老化を早める。

しかも、タバコに含まれる有害物質は、煙が消えても床や壁に蓄積されていくため、普段床の近くで生活している小型犬などは、蓄積された有害物質の影響を受けやすくなります。(これを三次喫煙と言います)

まとめ

タバコについては、昔からその有害性は散々言われてきております。

特に最近では、受動喫煙による、幼児やペットへの悪影響についてもかなり問題視されており、分煙についてもかなり言われているので、気を付けている人も多いかと思います。

一番よいのは、禁煙することだと思いますが、できない場合には少なくともペットがいる部屋では喫煙しないようにしてください。

また、タバコに関しては、ペットによる誤飲事故もかなり多いです。体が小さなワンちゃんの場合など、タバコを1、2本、誤飲するだけでニコチン中毒になることもあるので、気を付けるようにしましょう。

 

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