医者ペッツベストは楽天のペット保険人気商品ランキングで4年連続1位となっているペット保険であり、人気が高いペット保険のひとつです。

その人気の理由は、以下の3点にあります。

  • 1日の限度額がなくCT、MRIなど高度先進医療にも対応
  • ペットの体を知りつくした、獣医師がつくった信頼感
  • 80%補償の安心感

他にも、ペットが高齢になった時の保険料の上昇幅が他のペット保険と比べて小さいことも人気の理由です。

確かに保険料だけで比べれば、業界最安値クラスなのに、80%もの補償があり、とても魅力的な補償内容です。

その分、他社に比べると免責事項(補償対象外となる項目)はいっぱいあります。契約に際しては、しっかりと確認が必要なペット保険となりますが、ペッツベストの免責内容を理解した上で契約する分には、おすすめのペット保険のひとつです。

この記事では、ペッツベストがどんな保険なのか、メリット、デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。


「ペッツベスト」のペット保険の特徴

キャッチフレーズは、「獣医師がつくったペットのための医療保険」です。

これはペッツベストのペット保険が、元々はアメリカの獣医師さんが作ったペット保険をベースとし、日本の風土に合うように調整された保険だからそうです。 このペット保険では、最初に3つの安心として、以下の点を強調しています。

  • 医療費用の80%を補償
  • 入院・通院・手術の回数制限なし
  • 1日の限度額なし

それぞれ、ポイントごとに細かく見ていきます。

医療費用の80%を補償

ペッツベストはペット保険ではめずらしく、補償割合はすべて80%補償プランのみとなります。

保険プランとしては、以下の3つがあります。

ファーストプラン ベーシックプラン アクシデントプラン
補償対象 病気+ケガ 病気+ケガ ケガのみ
保険金の支払割合 80% 80% 80%
保険期間あたりの保険金額 年間100万円まで 年間50万円まで 年間50万円まで
1回の事故(傷病)での補償上限 50万円まで 25万円まで 25万円まで
1回の事故(傷病)での免責金額 (自己負担額) 7,500円 2万円 7,500円

アクシデントプランはケガのみの補償で、ファーストプランとベーシックプランが病気とケガの両方を補償してくれる、一般的な保険になります。

ペッツベストを契約する際、一番注意が必要な点は、1回の傷病に対して自己負担額が設定されていることです。

このため、この保険では軽い病気で病院にかかっても保険金がもらえません。ペッツベストは基本的に比較的大きなケガや病気に備えるためのペット保険となります。

ただし、1つの傷病に対しての自己負担額を負担しなければいけないのは1回だけです。同じ病気で何回も通院して、合計が免責金額を超えれば、超えた分に対して80%の保険金が下ります。 ファーストプランとベーシックプランでは、自己負担額が違い、それぞれ7,500円、2万円となっています。

ベーシックプランの場合、免責金額は2万円となかり高く設定されています。そのため、軽い病気だと総額でもこの金額を超えることはほとんどないと思います。できれば、ファーストプランにしたいところですが、保険料がかなり高くなってしまうため、安い保険としてのメリットが薄くなります。

ファーストプランとベーシックプランの切り替えはいつでもできるので、もし、どちらか迷っているなら、とりあえずはベーシックプランがおすすめです。(少しぐらい高くても十分な補償がほしい、という方には初めからファーストプランでよいかと思います。)

入院・通院・手術の回数制限なし

他のペット保険では、保険が使える日数や手術の回数が制限されていることが多いのですが、ペッツベストでは保険を使用できる上限回数に制限はありません。

ただし、年間で補償してくれる上限金額はプランごとに決まっています。 長期入院や、何回も手術が必要になったときにはこの条件はとても魅力的です。

1日の限度額なし

一般的なペット保険では、1日の治療費の補償上限金額が設定されていることが多いのですが、ペッツベストでは上限金額の設定がありません。

その代わり、1つの傷病に対しての補償上限金額がプランごとに決まっています。ベーシックプランで25万円までなので、よほど大きな手術をしない限りは大丈夫な金額設定です。

契約できる年齢

ペッツベストのペット保険は生後50日から16歳(16歳11カ月)まで契約を更新できます。ちなみに新規加入でも16歳までOKです。

小型犬の平均寿命が14、15年と長くなってきているので、16歳までとなると、かなり微妙な年齢です。この点、少し不安が残ります。

もし、愛犬が長生きをした場合、16歳でペット保険を打ち切られると、その後はどこのペット保険にも加入はできません。他社のペット保険がほとんど終身保険となっているので、この点は改善してもらいたいです。

ペッツベストとはどんな会社

ホームページの自己紹介によると、 元々、アメリカの獣医師さんがペッツベストインシュアランス社というペット保険会社を作って、全米で展開しているところに、日本のペッツベスト少額短期保険株式会社が業務提携をしたそうです。

アメリカでのペット保険販売のノウハウを吸収した上に、日本に合うように調整をしてこのペット保険を作ったとのことです。

日本で2009年からペット保険を販売しており、ペット保険会社としては古い方になります。

2015年3月時点での保有契約件数は、13,646 件(対前年比 151.3%)、保険料等収入は 364,731 千円(対前年比 165.2%)とペット保険会社としてはかなり小さい方です。 ここ最近はインターネット契約を中心に契約数がかなり増えてきているようですが、決算報告によると財務状況はまだまだ厳しいようです。

「ペッツベストのペット保険」の気になった点

1.免責事項の多さ

1回の傷病に対して、免責金額(自己負担額)が設定されています。これは、慢性の病気など完治しない病気については、支払い上限額があるということなので、要注意です。

この点については、他のペット保険でも支払いが多かった疾病については、次年度から免責事項にされることも多いです。ペッツベストの場合、はっきりと上限額を規定している分、良心的だとも言えます。

その他にも特定の病気やケガに対しては、少額(5000円~2万円)の補償しか無い点が気になります。

以下は、パンフレットに記載があった免責事項です。これらの項目については、80%補償ではなく、少額な補償金額のみとなります。(他のペット保険では、補償対象外としているところも多い為、少しでも保険金が出るだけでも評価はできます。)

  • 特定疾病(猫エイズウィルス感性症、猫伝染賞腹膜炎)
  • 特定障害(じん帯の断絶・損傷、肉球または爪の裂傷・切り傷・刺し傷、異物誤飲)
  • 先天的・遺伝的な傷病
  • 妊娠・出産を原因とする疾病

この免責事項の中で特に気になるのが、「異物誤飲」です。

異物誤飲は犬の事故の中でもかなり多くの割合を占めるもので、状況によっては開腹手術が必要となり、かなりの治療費(10万円以上)が請求されることがあります。異物誤飲が免責事項となっていることは、かなりのマイナス要因です。

《参考記事》 犬の異物誤飲にはご注意、覚えておくと便利な応急処置について

詳細はパンフレットや契約書に記載されているので、契約を考えている方は一度確認しておいてください。

2.免責事項の追加

請求資料の中に記載があったのですが、2013年4月より以下の項目が免責事項として追加されたようです。 7歳以上の未避妊・未去勢の犬を新規契約(継続契約については不明)する場合には、以下の病気を特定疾病として免責対象とするとのことです。

  • 女の子:子宮内膜炎・子宮蓄膿症・子宮筋腫・卵巣膿腫・子宮水腫・乳腺腫瘍
  • 男の子:前立腺肥大・会陰ヘルニア・直腸憩室形成・肛門周囲腫瘍

以下は、避妊手術についての個人的な意見です。興味の無い方は読み飛ばしてください。

確かにこれらの病気については、避妊手術していないと罹患率が高くなるとの統計データがあります。ただ、逆に避妊手術することで性ホルモン異常など、別の病気を発症するリスクも高くなります。

病気に関しては、避妊する、しないのどちらも同じようにリスクはあるはずなのですが、獣医さんは避妊手術しないことのリスクだけをやたらと強調されます。

特に乳腺腫瘍にならないために避妊手術をしましょうなどと、本末転倒な宣伝をしている獣医さんが多くいるのはとても残念です。元々、犬が乳腺腫瘍になる確率は500頭~1000頭に1頭程度とかなり低いと言われており、乳腺腫瘍を防止するために避妊手術をするなど訳の分からない理由です。

そんなことに比べれば、年を取った老犬がどれだけ他のガンになる確率が高いことか。また、避妊手術によってホルモンバランスが崩れることにより、体調不良になったり、太りやすくなったりする方がよっぽど、病気になる確率を高くしていると思います。

ご参考までに、犬が人間に比べてどれだけガンになる確率が高いかという、アニコムの記事をご紹介しておきます。

《参考》犬の腫瘍疾患 10歳で6頭に1頭が発症

避妊手術の是非については、賛否両論あるのでここでは置いておきますが、この免責項目の追加は、とても残念です。

この免責事項の追加は、このペット保険の特徴をよく表しているのですが、保険料を安く抑えるために他のペット保険に比べて、免責事項を多く設定されています。

「ペッツベスト」について、ネットでの評判、口コミを調べてみました

「ペッツベスト」の良い評判

  • 「年齢を重ねても保険料があまり上がらず、長いお付き合いができるのが魅力的」と、保険料の上昇が緩やかなことが好評です。以前は他のペット保険を契約していたが、高齢になって保険料が高くなったので、安いペッツベストに乗り換えた、という人が多いです。
  • 50%補償のペット保険では、同じぐらいの保険料はあるが、80%補償でこの保険料は他になく、安心感がある。
  • 80%も補償があるので、椎間板ヘルニアでの手術代が大幅に安くなり(限度額である25万円の保険金が下りた)、非常に助かった、という人もいました。

「ペッツベスト」の悪い評判

  • 全身麻酔を伴う抜歯手術でも、歯科治療のため保険適用外となる。
  • 保険金の請求申請が面倒。診断書を提出してもさらに書類の提出を求められた、など保険金請求時に何度もやり取りを要求されるケースがあると、いくつかの口コミがあります。

口コミの総評

やはり、80%補償でこの保険料の安さが一番好評でした。

その一方で保険金請求時のトラブルも比較的多い印象です。他社に比べて免責事項もかなり多いので、契約時にしっかりと確認していなかった人が保険金請求時にトラブル様です。

また、保険金適用範囲内であっても、診療経過報告を求められるなど、保険金の承認には比較的厳しい審査もあるようです。

「ペッツベスト」はこんな人におすすめ

  • 普段の軽い病気の補償は必要なく、手術や入院を伴う高額治療に対する補償を充実させたい。
  • ペット保険料はできるだけ低く抑えたい人
  • 50%補償プランでは不安な人
  • 保険金請求の手間が少しぐらい増えても問題ない人

「ペッツベスト」は保険料体系がシンプルで分かりやすいです。

保険料についても、80%補償としてはかなりお得な感じで、他の50%補償のペット保険と同程度となります。

(実際には、高齢になったときの保険料の値上がりが比較的穏やかなため、アニコムの50%補償よりはトータルで安い感じです。その他の安いペット保険に比べると、若干高めとなります。)

この金額で、通院、入院、手術の基本的な補償がすべてあり、補償金額だけを比べると、業界最大手のアニコムよりも条件はよいです。 ただ、自己負担額があるなど、免責事項が多い点には注意が必要です。

特に保険金請求時のトラブルもちらほらと散見されることから、保険金請求の審査は比較的、厳しそうです。そのあたりのリスクも考えてこのペット保険を検討する必要があります。

ペッツベスト会社概要

  • 会社名:ペッツベスト少額短期保険株式会社
  • 業種分類:少額短期保険業
  • 上場先:非上場
  • 資本金:12億9090万円(資本金 7億7820万円、資本準備金 5億1270万円)
  • 保険収入:2億9,253万円
  • 経常損益:△83,167
  • ソルベンシーマージン比率:482.4%
  • 従業員数:8人

※2015年3月現在

インターネット経由での契約数が順調に増えているようですが、当期も経常損益では赤字となっております。

前年度には、ソルベンシーマージン比率が200%を下回ったために増資を行い、208.5%まで回復しております。今年度は482.4%とかなり回復しておりますが、今年度も第三者割当増資により 2,000万円の資金調達を実施しており、財務状況はかなり厳しいようです。

※一般的に、ソルベンシーマージン比率が200%を下回っても支払能力に問題はないですが、金融庁からは業務改善を勧告される事態となり、保険会社としての信用がなくなります。

まとめ

ペッツベストのペット保険は、80%補償と補償条件がよい割に業界トップクラスの保険料の安さが売りです。

通常のペット保険と違い、1回の疾病ごとに自己負担金が設定されているため、大きな病気やケガに重点をおいているペット保険です。高額な医療費にポイントを置いた補償を求める人には、最適なペット保険だと思います。

ただし、他のペット保険にくらべると免責事項も多いため、契約する前には十分に確認しておかないと、トラブルの元となります。

ある程度の割り切りは必要になるペット保険ですが、この値段で、これだけの補償内容があるのはとても魅力的だと思います。

ペッツベストはネットからでも簡単に申込みができるので、検討されている方は一度公式ページで保険内容をじっくりと確認してみて下さい。

ペッツベスト公式ページ

 

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黒柴もなかのまろまろ日記
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ペット保険を選ぶときには気を付けることがいっぱい!!

ペット保険 ペット保険には入りたいが保険料が高くてやめてしまった。いろんな会社があるが、何が違うのかよくわからない。

などなど、ペット保険を選ぶときに悩んでしまった経験がありませんか。

私も「もなか」に良いペット保険をと、色々と調べたことをまとめてみました。興味のある方はよかったら参考にしてください。

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