トラブルペット保険は人間の健康保険と違って、免責(補償対象でない)となる項目がとてもたくさんあるので、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

また、同じ病気であってもペット保険各社によってその扱いが違っているものも多くあり、とても複雑です。

契約する前にキチンと確認せず、単に補償割合と保険料の安さだけで契約してしまうと、実際に保険金がもらえないケースがあり、トラブルの元となります。

免責事項については、たいていの場合、保険の契約時に提示される重要事項説明書や約款の中に細かく記載されていることが多いのです。

ただ、中にはとても曖昧に書かれており、そのときのペット保険会社の運用しだいでどうとでも取れるように書かれている項目もあります。

おそらく、保険会社も経営状況や他のペット保険の動向しだいで免責内容を切り替えれるように、わざと曖昧にしているのだと、勘ぐってしまうほどです。

特に、保険料の安さを売りにしているペット保険では、保険金の支払いを切り詰めるために、あらゆることで支払いを抑えるよう工夫しています。一見すると、大手と同じような免責事項に見えても、実は運用上で細かいチェックが行われることも多く、保険金請求時にトラブルとなることも多いのです。

会社は利益を追求するものであり、これは当然の行為なのですが、あまりにもひどい場合には、契約者から反感をかうことになり、ネット上での評判がとても悪くなる場合もあります。

今回は、ペット保険関連でよくトラブルとなっている項目をピックアップしてみました。

病気の治療でないものは保険適応されない

これはトラブルとは少し違うのですが、ネット上ではよく質問しているのをみかけます。

ペット保険は病気の治療に対して補償されるものであり、健康体に対する予防や美容目的の診療は保険金の対象とはなりません。

例えば、ネット上の質問でよくあるのが、「不妊手術は保険の対象となりますか?」というものです。不妊手術は健康体への診療であり、どこのペット保険でも対象外となります。

この他にも以下のような診療は一部の条件を除いて、ほとんどが補償対象外となります。「もなか」の場合でも、下痢の療法食を処方してもらったときに、保険の対象ではなかったです。

  • 不妊手術
  • 妊娠・出産の診療(出産に伴う異常分娩などは対象となるペット保険もある)
  • 狂犬予防、ワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・ダニの駆除薬などの病気予防の診療
  • 予防目的での歯石取り(歯周病の治療の一環として、行う場合には対象となるペット保険もある)
  • 病院で出される療法食、サプリメント
  • ヘア・爪のカット、耳掃除、肛門腺しばりなどの美容関連
  • 定期的な健康診断費用
  • マイクロチップ埋め込み費用
  • カウンセリング料
  • 時間外、休日診療、往診、診断書発行などの費用(一部のペット保険を除き、ほとんどが対象外)

また、病気の検査費用についても注意が必要です。愛犬の具合が悪いので病院で検査してもらったが、どこにも異常がなかった場合、ペット保険によっては病気ではないとして、検査費用が補償対象外となるケースもあります。

病気の種類によっては保険適応されない

ペット保険では、病気の種類によっても、補償対象外となるものがたくさんあります。

また、同じ病気であっても、ペット保険各社によっては補償対象となったり、ならなかったりするものがあり、とても複雑です。代表的なものをいくつかピックアップしてみました。

  • 既往症
    人間の医療保険と同じですが、保険契約をする前に発症している病気については、補償対象外となります。また、保険契約時に告知義務というものがあり、それまでの病歴を報告する義務があります。特にがんの場合には、待機期間が設けられており、一定期間内に発病したものは補償対象外となります。
  • 先天性異常
    生れたときからの体の異常による病気や障害については、一般的に補償対象外とするペット保険がほとんどです。ただし、アニコム、アイペット、アクサダイレクト、PS保険などでは、保険契約期間中にその病気が初めて獣医さんに確認されたものは補償対象となります。
    ※アクサダイレクトでは、その契約期間中に限り、補償対象となります。(次の契約更新ではその病気が免責事項となり、補償対象外とされます)また、ペッツベストでは1万円(プランによって2万円)以内までは補償対象としています。特に、股関節形成不全や、股関節脱臼、膝蓋骨脱臼などの脱臼については、先天性か、事故での後天性かを見極めるのがとても難しい場合が多く、最初から補償対象外としているペット保険も多いです。
  • 歯科医療
    犬の場合、歯科医療を行う場合に全身麻酔を行うことも多く、かなり高額な治療になることが多いです。このため、歯科医療の扱いについては、ペット保険でかなり扱いが分かれています。大手の場合、疾患として治療する場合には補償対象内としているところが多いです。その逆に、安いペット保険では、歯科医療は全面的に補償対象外としているところが多いです。

どのペット保険が補償してくれるのかは、以下の記事も参考にしてください。

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《参考記事》 異物誤飲、歯科医療、膝蓋骨脱臼を補償してくれるペット保険はどれ?

待機期間中のケガ・発病した病気には保険が適応されない

ペット保険では、契約してから補償を開始するまで、待機期間を設けていることが多いです。

ケガ、一般の病気、がん、などの種類によって細かく待機期間が違うこともあるので、注意が必要です。特にがんに対して長い待機期間を設けているところが多くあり、アクサダイレクトなどは4ヶ月とかなり長期になります。契約時には必ず確認してください。

待機期間で気を付けないといけない点として、待機期間中に発病した疾病は補償対象外であるという点です。

仮に待機期間後に病院を受診したとしても、その病気が期間中に発病しているのであれば、補償対象外となります。この点、待機期間が長いペット保険はかなり注意が必要です。

予防可能な感染症は補償範囲外となる

すべてのペット保険では、ワクチン接種で予防できる病気については補償対象外としています。

狂犬病については、もちろん法律で年に1回接種する義務があります。その他の混合ワクチンについても、今のところ日本では、年1回の接種が必要とされています。そのため、毎年ワクチン接種していない場合には、対象の感染症に感染しても補償対象外となります。

保険金請求時に厳しく内容をチェックされる場合がある

ペット保険会社によっては、保険請求時に色々とイチャモンを付けられ、保険金がなかなか下りないケースもあります。

原因は色々なのですが、資料が揃っていないや、あまり関係がないような病歴を要求されたりと、何かと手間取ることも多いようです。

この種のトラブルは、後から請求するタイプのペット保険の方が圧倒的に多いです。

それは、動物病院で窓口清算できるようなアニコムやアイペットでは、予め、病院側で保険金請求できるか、できないかをチェックし、その場で清算するため、トラブルとなるケースが少ないのです。

また、動物病院でのチェックの場合、どうしても保険金請求の基準が甘くなるのではないかと思います。(病院はどちらかというと、お客様である契約者側の立場に立ってくれるからです)

このため、ネットで検索した限りでは、窓口清算できる大手ではこの種のトラブルは少なく、安いペット保険で多い印象です。

ペット保険は一年契約、契約更新時に免責が追加されることも

ペット保険はすべて1年の短期契約であるため、毎年契約の更新が必要となります。

その契約更新時に、新たな免責事項を追加できることを謳っているペット保険が多いです。

このため、前年に高額な医療費を請求すると、契約更新時にその疾病を免責事項にされたり、最悪の場合、契約更新自体を断られることがあります。

このケースでは、よくトラブルとなっていることが多いです。

《参考記事》 ペット保険の闇というブログ記事に、そんなのは当たり前!

契約上は1年契約であり、どうしようもないのですが、大手のペット保険会社では、このような対応はあまりしないものです。

こんな対応をされると、頭にきてトラブルになるのも分かります。

ただ、そもそもの保険料が安いのに、同じ補償内容ということはありえないです。その会社が利益を上げるためには、何かを削る必要があるのです。何事も安いものには、安いなりの理由があるということ理解しておくべきです。

まとめ

ペット保険は万が一の病気に備え、高額な医療費を負担してもらうものです。

折角、ペット保険に入っていてもいざという時に、その病気が補償対象外であれば、何の意味もありません。犬種ごとに罹りやすい病気は違うので、最低限でも、気になる病気が補償対象内であるか、ぐらいは事前にチェックすべきです。

 

ペット保険でトラブルとなるケースは、契約者側の認識不足であることも多いものです。

保険会社としては、トラブルになったときに対抗できるよう、重要事項説明書などに細かく免責事項を記載しています。契約する前によく読んでおけば、トラブルにならないケースも多いのです。

ただ、実情として、細かな免責事項をすべてを把握したうえで、契約している人はあまりいません。

これがトラブルの元となるのですが、一つ言えることは、保険料の安いペット保険ほど、免責事項はキツイということを理解しておくことです。

保険会社というのは、どこもできるだけ保険金は支払いたくないものです。特に安いペット保険の場合には、何かしら免責事項を設けることで、保険料を安くしているのです。

そのため、安いペット保険に加入しようとしている人ほど、真剣に重要事項説明書を熟読すべきなのです。

そこに書いてある内容がよくわからない人や、ご自分で調べるのが面倒な人は、何も考えずにアニコムなどの大手ペット保険を契約されることをおすすめします。

 

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