先日、ペット保険業界No.1のアニコムが「入院」、「手術」のみに特化したペット保険を発売しました。

《参考》 ペット保険シェアNo.1 アニコム損保が「どうぶつ健保ぷち」を販売開始

ペット保険の補償範囲の基本は、「通院」、「入院」、「手術」の3つをカバーするものです。

今回の商品は、この内の「通院」を補償対象外とすることで、月々の保険料を安く抑えた商品になります。

以前にこのブログでご紹介したものだと、アイペットの「うちの子ライト」、au損保の「通院なしタイプ」、日本アニマル倶楽部の「ホワイトプランⅡ」などが同じタイプのペット保険になります。

 

以前からこの手のタイプのペット保険にはとても興味があり、注目はしていました。保険料がとても安く、それでいて万が一の時の大きな手術に備えることができるのは、とても魅力的です。

今回、このタイプのペット保険分野にペット保険業界の覇者であるアニコム様が殴り込みをかけてきたのです。

おそらく、業界第二位のアイペット様の「うちの子ライト」に対抗するためなのでしょう。

これまで、このタイプと言えば、アイペットの独壇場だったのですが、今回の新しいペット保険の発売を機に激戦となることが予想されます。あくまで個人的な見通しなのですが、「うちの子ライト、危うし」といった印象です。

 

今回、アニコム様の新商品が発売されたことで、一度、この廉価版ペット保険について書いてみたいと思います。

特に、以前から気になっていた点として、

ペット保険として「通院」補償を切って、「手術」だけに特化して本当に大丈夫なのか?

です。

「手術」「手術」のみに特化したペット保険の魅力

私個人として、このタイプの保険は十分に「あり」だと考えており、以前から「もなか」のペット保険候補として検討はしていました。

そこで、まずは、この手のタイプのペット保険の何がよいのか、改めてまとめてみました。

  • 何といっても保険料が安い。
  • 高額となるケースが多い「手術」のみを補償。
  • 手術に関する補償が手厚い。

順番に見ていきたいと思います。

何といっても保険料が安い

やはり一番の魅力は保険料の安さでしょう。

私も最初にペット保険を検討したとき、保険料の安さが気になって調べたのが、アイペットの「うちの子ライト」でした。「うちの子ライト」は、大手のペット保険の中ではとても安く、特に若い時の保険料は群を抜いていました。

実際、この手のタイプの保険料は、「通院」、「入院」、「手術」の3つすべてを補償するタイプと比べると、月々の保険料がかなり安くなっています。

それはそうです。

「通院」補償を切っているのだから、その分、保険料が安くなるのは当たり前といっては当たり前です。

「通院」を切るだけで、あれだけの安さが実現できるということは、如何に「通院」での費用請求が多いかが分かります。

 

分かりやすいように、今回発売されたアニコムの「どうぶつ健保ぷち」と「どうぶつ健保ふぁみりぃ50%」を比較してみました。

※柴犬の保険料で比較しています。

ご覧のように、半分以下の保険料です。

これが同じ補償率の「どうぶつ健保ふぁみりぃ70%」との比較だと、約3分の1の保険料になります。

手術する場合、どうしても高額となるケースが多い

人の場合でも同じなのですが、「通院」に比べると「手術」では1回あたりの治療費がどうしても高額となります。

そのため、突然のリスクに対する備えとして、「通院」はおいておいて、まずは「手術」に対する備えを厚くするというのは、間違っていません。

本来、保険というものは、許容できないような大きなリスクに備えるものです。

 

ペットの手術費用について、高い高いとよく聞くのですが、実際にどのぐらいかかるのでしょうか?

動物病院の場合、基本的には自由診療となるため、同じ治療をしても、病院によってその治療費が極端に違ってきます。なので、大体の相場でしかわからないのですが、以下な感じです。

  • がん:数万円~30万円
  • 尿路結石症:10~15万円
  • 椎間板ヘルニア:20~40万円
  • 膝蓋骨脱臼:30~40万円

ご覧のとおり、手術となると、1回あたりの支払いはかなり高額になってきます。

また、1回の手術だけで治療が済むケースだけでなく、その後の通院治療や複数回の手術が必要という場合もあります。

手術に関する補償が手厚い

同じペット保険会社の商品で比べると分かりやすいのですが、「通院」を補償するタイプの保険に比べて、「手術」のみに特化している分、補償金額や補償率などの点で補償内容がよい設計になっています。

たとえば、アニコムの場合、以下のような違いがあります。

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ふぁみりぃ70% ふぁみりぃ50% ぷち70%
通院 14,000円/日
各20日/年まで
10,000円/日
各20日/年まで
補償なし
入院 14,000円/日
20日/年まで
手術 14万円/回
2回/年
10万円/回
2回/年
50万円/回
2回/年

アイペットの「うちの子ライト」でも90%補償、50万円/回となっております。

《参考》 アイペット損保の「うちの子ライト」は本当に安いの?

 

先のほどの手術費用の相場からして、高額な場合には40万円もの治療費となります。

もし仮に、手術で40万円の治療費がかかったとすると、補償率が70%契約の場合で、本来なら28万円の保険金がおりるはずです。ただし、ふぁみりぃ70%の場合では、一回あたりの上限金額に制限があり、最大でも14万円までしかもらえません。

これが、ぷちの場合だと、一回あたりの上限金額が50万円までとなっているため、全額の28万円が保険金としておりるのです。

「通院」が補償されないとどんなデメリットがあるか

下痢などのちょっとした病気での「通院」だと、1回あたりの治療費はそれほど高くありません。仮に少し大目に見積もっても、1回あたりだと1万円程度です。

また、大きな病気でもしない限り、年間で動物病院にいく回数もそれほど多くないはずです。

以前に犬の飼育費用を調査したとき、ペット総研の統計資料によると、犬の治療費は年間で約3万円でした。

これは全年齢での平均値なのですが、これには手術費用も含まれています。そのため、「通院」だけの治療費となると、もっと少ないはずです。

《参考記事》 犬の長寿化で生涯飼育費用が高騰、「もなか」で試算してみました

この程度であれば、仮に「通院」補償を切ったとしても、それほどのリスクはないと思います。

実際には、愛犬が若い時には、ほとんど治療費がかからないことも多いです。「もなか」の場合ですが、ここ数年は病気で動物病院に行ったことはありませんでした。

 

それでは、「通院」が補償されないことで、一番のデメリットは何かというと、それはずばり、愛犬が慢性的な病気を罹ったときに問題となります。

もし、愛犬が腎臓病などの重い慢性病を罹って長期治療が必要になったり、がんの放射線治療などを受けるとなると、どうしても定期的な通院が必要となります。

この場合、通院、1回あたりの治療費はそれほどでなくても、回数が多くなるとボディブローのように治療費がかさんでいきます。

愛犬が、このような長期治療が必要な病気になったときには、「通院」補償があった方が金銭面での助けとなるのです。

 

ただし、たとえ「通院」補償のペット保険に入っていたとしても、ペット保険によっては補償に色々な制限があります。

例えば、さきほどのアニコム、ふぁみりぃ70%の場合ですと、「通院」に対して、14,000円/日、20日/年という制限があります。全部フルフルに使ったとしても、年間で28万円の補償しかありません。

がん治療の場合など、トータルで100万円を超えることもあるという話をよく聞くので、金額面で少し物足りない感じです。

その点、ガーデンアクサダイレクトだと、1回あたりの制限や年間の日数制限がなく、年間50万円、70万円という請求金額上限だけが決まっているだけです。

補償内容としては、これらのペット保険の方が圧倒的に良いのですが、その代わり、信頼性という面で少し不安があります。

それは、ペット保険によって、保険金請求額が大きくなり過ぎると、次年度の保険契約時に契約を切られたりすることもあるのです。(それもあって、結局、どのペット保険がよいのか未だによくわかりません)

《参考記事》 ペット保険の闇というブログ記事に、そんなのは当たり前!

ちょっと話がずれてきたので、このあたりにしておきます。

まとめ

「入院」、「手術」に特化したペット保険というのは、保険料が安く、それでいて手術に対する補償が手厚いという特徴があります。

「通院」はすべて自腹で対応するという割り切りさえできれば、理想的なペット保険だと思います。

 

私の場合、保険というものは、万が一のリスクに備えるものだと考えています。

そのため、普段のちょっとした「通院」に対する補償など特に必要ありません。それよりは、保険料が安かったり、万が一のときの補償内容が充実している方がよいです。

その点、今回、アニコムから新しく発売された「どうぶつ健保ぷち」はとても魅力的なペット保険です。

アニコム自体、業界No.1でとても信頼感があるので、個人的には結構おすすめなペット保険会社です。ただ、その分、保険料が高いのがたまにキズでした。それがこれだけ安い保険料で提供されると、ちょっとぐらっと来そうです。

《参考記事》 アニコムはペット保険の老舗で安心感が魅力、保険料は少し割高

まだ、発売されたばかりで口コミもないのと、高齢になったときの保険料もWebには掲載されていませんでした。

そのため、まだしばらく様子見ですが、これは結構、有力な候補となりそうです。

これで慢性病に対する「通院」さえ補償してくれれば、言うことないのですが、そんなうまい話はないですね。

 

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