万が一に備えてのペット保険のすすめ、比較するときの注意点

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ペット保険というと色々な保険会社が同じような保険を出しておりますが、値段も違えば、治療費が補償される割合が違ったり、適用される基準や範囲が違ったり、老犬になった時の扱いも違ったりと、パッと見ではどれがよいのか迷ってしまいます。

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「もなか」が赤ちゃんの頃、1年間だけペット保険をかけていたことがありました。その時は、元々ペットショップで1ヶ月だけペット保険が付いていたものを何も考えずにそのまま継続していました。

「もなか」は子犬の時分によく下痢をしたり、アトピーが発症したりと、動物病院に行くことが多かったのですが、病院で出される下痢食や除去食には保険が適用されず、結局は1年間にかけた保険料金と還元された治療費がトントンぐらいだったため、2年目からは保険を継続しませんでした。その後、次第に「もなか」も丈夫になったこともあり、今ではほとんど病気をすることもなく、動物病院にも予防注射以外は行かなくなりました。

ただ、犬の健康について色々と調べていると、最近では犬の病気、ケガの治療費がかなり高額になってきており、最終的には数十万円もかかったという話をよく見聞きします。これはペットの場合、健康保険がないために100%実費になることが一番の原因ですが、それ以外にも最近では犬の医療の高度化が進み、人間と同じように高価な治療が行われるようになってきたからだとも言われています。また、犬もかなり長生きするようになってきたことで、年を取ってからガンなどの病気になる確率が高くなったことや、高齢で寝たきりになるケースも増えていることも一因です。

「もなか」も万が一に備えてその内、もう一度ペット保険に入ろうかと考えているので、犬の病気、ケガの治療にどのぐらいに費用がかかるのか、ペット保険を選ぶ基準はどのようにしたらよいのか、についてまとめてみました。

犬のケガ、病気による平均治療費について

動物病院の場合、人間の病院の様に保険点数制ではないため、病院ごとに治療費が違います。このため同じ治療でも病院によってはかなりの値段差となることがあります。平均的にどのぐらいの治療費がかかっているのか、ネットで公開しているものがありましたので、以下に紹介します。

毎年恒例! ペットにかける年間支出調査(2014年)

アニコムの調査によると、犬に1年間にかけた医療費は80,912円にも上り、前年比107.3%と増加傾向です。一か月あたり6,742円なので、この値段だけを見るとペット保険を掛けておこうかという気になります。

医療費の内訳として、若年犬の場合には「誤飲事故」や「骨折」による手術の他、アレルギーなどによる定期的な通院の費用となり、老犬の場合は歯周病による抜歯、白内障治療、心臓病、腫瘍疾患などの継続治療となっています。

この調査は毎年行われているのですが、調査はペット保険契約者を対象に行われています。保険契約者の立場からすると、折角保険を掛けているからと病院にすぐに行く傾向があるため、医療費も高めになっているかと思います。

日本獣医師会の平成11年の調査

少し古いデータなのですが、この調査によると、小型犬の1日の入院費の平均は2,706円、中型犬で3,167円となっています。また、手術費用では、骨折手術で39,290円、ヘルニア手術で28,599円となっております。

手術費用については考えていたより安いのですが、手術する場合には、手術費用の他に麻酔料や薬剤費などもかかり5万円~6万円となるようです。

犬の骨折の場合は固定用のプレート部材費、X線検査費なども必要となりますが、骨が繋がってからも手術でのプレート除去費用などもかかり、トータル費用としては10万円以上にもなります。さらに複雑骨折した場合などは数十万円になることもあるようです。

ペット保険を比較するときの注意点

ペット保険とは、ペットの「通院」、「手術」、「入院」に対する医療費を補償するものです。メジャー保険会社だけでも十社以上あり、各社ごとにタイプの違う保険が数種類ずつ用意されています。

どのプランが自分に合っているのか、非常に分かり難いです。特に免責事項など読むのも面倒なものですが、自分の飼っている犬種がどのような病気になりやすいのか、なども考慮して保険を選択しないと、後で後悔することになります。

ペット保険のプラン比較については色々とWebページがあるので、以下の点に注意して各社のプランを比較してみてください。

  • 「通院」、「手術」、「入院」のどの項目を重視するのか
    「通院」、「手術」、「入院」のすべてについて補償を手厚くすると保険料が跳ね上がります。リーズナブルな保険料に抑えようとすると「通院」を重視するのか、「手術、入院」を重視するのかを選択する必要があります。まずは、どちらのタイプの保険を重視するのかを決めましょう。アイペット損保の「うちの子ライト」などは「手術、入院」に特化することで保険料を安くしているものになります。
  • 補償に対する日数制限があるのか
    アトピーなどの慢性疾患などを心配されている方は「通院」補償で日数制限がないものを選択しましょう。
  • 保険の免責事項に注意
    一般的に保険契約の際の契約書には免責事項が細かい字にいっぱい書いてあり、ほとんど読まない人も多いかと思いますが、次の点については注意が必要です。皮膚病などで病院にかかった場合に多額の医療費が保険会社から支払われると、次回の保険更新時には同じ病気での治療は補償対象外となる場合があります。特に安い保険の場合に多いみたいですが、この場合、その病気での保険が効かなくなったからといって違う保険に入ろうとしても、既往症については補償対象外となることが多く、補償されません。また、先天性の病気は補償しないなど、免責事項については保険によって細かく規定されているので、注意が必要です。
  • 更新できる上限年齢に注意
    一般的にペットが高齢になるにつれ、保険料が上がっていきますが、保険を更新できる年齢も予め決まっているものがあります。高齢になってから保険を入り直すとなると、選択の幅がかなり狭くなるため、更新可能な年齢が低いものには注意しましょう。
  • かかりつけの動物病院と提携している保険か
    保険によっては動物病院と提携しており、治療費を会計するときに保険適応分をその場で割り引いてくれます。提携していない場合には後で自分で申請する必要があります。このとき診断書や治療費明細が必要になるため、回数が多いと申請が面倒なのと、一旦治療費を全額立て替える必要があります。かかりつけの動物病院がある場合、その病院が提携している保険会社がないかチェックしましょう。
  • 「定率補償型」と「実費補償型」の違いについて
    以下に詳しく説明します。

「定率補償型」と「実費補償型」の違いについて

ペット保険を大きく分けると「定率補償型」と「実費補償型」の2つのタイプがあり、それぞれにメリット、デメリットがあるので、どちらのタイプが自分に合っているか確認が必要です。

定率補償型

定率補償とは、かかった治療費に対して一定の割合だけを補償してもらえる保険です。50%~90%まで補償してくれる割合が色々とあり、補償によって保険料が変わってきます。今のペット保険ではほとんどがこのタイプとなります。

50%補償の保険に入ったとすると、病院で5,000円の治療費がかかった場合、2,500円を補償してもらえることになります。

  • メリット
    実費補償型と比較した場合、1回あたりの治療費が高額の場合には支払われる保険金が多くなります。これは実費補償型では支払上限額が決まっているため、治療費が高額になると支払限度額いっぱいとなり、実質的な負担が増えるためです。また、定率補償型の保険を扱っている保険会社では動物病院と提携しているものがあります。自分が契約している保険会社と契約している動物病院では、わざわざ診断書を書いてもらったり、支払明細などを提出する必要もなく、会計時にその場で補償額の割引を受けられるのもメリットです。
  • デメリット
    治療のたびに必ず自己負担金が発生します。1回あたりの治療費が少額の場合、実費補償型では全額補償されるのに対して定率補償型では自己負担金が発生します。

実費補償型

実費補償型とは、かかった治療費に対して予め決められた補償金額までを全額補償する保険です。日額5,000円まで補償する保険に入ったとすると、病院で6,000円の治療がかかった場合、5,000円を補償してもらえることになります。もし、3,500円の治療費であれば、全額補償してもらえることになります。現在の保険で言えば、このタイプの保険はあまりなく、PS保険とプリズムコールの100%補償がこのタイプにあたります。

  • メリット
    1日あたりの限度額内であれば、全額を補償してもらえます。
  • デメリット
    現在のところこのタイプを扱っているのはPS保険とプリズムコールの2社ですが、2社とも動物病院との提携はなく一旦全額支払ってからの保険金請求となります。このため、治療後に診断書が必要になったり、申請書類を送付するなどの手間と給付までに時間がかかります。

補償限度額について

定率補償型、実費補償型にかかわらず、一日の限度額と年間の限度額、または年間の日数制限があります。慢性疾患を気にされているのであれば、極端に日数制限が短いものは避けるようにしましょう。

結局、どんな保険がよいのか

定率補償型、実費補償型のどちらがお得かは保険の利用状況によるため、判断するのは難しいです。

色々とペット保険について調べてみましたが、今のところどの保険にするか、決めかねています。ただ、治療のたびに申請書類を書いて請求するなどの手間を考えると、近くの動物病院で扱っている保険会社を選択することをお勧めします。

個人的には保険で少額な治療費を補償してもらうよりは、手術を伴うような大病に対する補償が充実している方を選択します。

ペット保険については、以下の記事も参考になるかと思います。

ペット保険の「免責事項」とは?-契約前には必ずチェック

 

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