ねこペット保険大手のアニコムさんの統計データである「どうぶつ白書」によると、アニコムでの犬の契約数436,082件に対して、猫の契約数はたった58,715件しかないようです。

《アニコムのページ》 アニコム 家庭どうぶつ白書2015

犬と猫では、ペット保険の加入数で実に7.4倍もの差があります。

なぜ、なのでしょうか?

 

今年初めのニュースですが、家庭でのペット飼育数では、犬と猫がほぼ同数に迫ってきており、今年の集計ではほぼ猫が犬を抜いてトップになることが確実だそうです。

《参考記事》 犬の飼育数の減少傾向が止まらない、その原因とは?

現時点で、飼い犬と飼い猫の飼育数はほぼ同数ぐらいのはずです。

それなのになぜ、猫の飼い主さんは犬に比べて、ペット保険に加入する人が圧倒的に少ないのでしょうか?

あくまで想像の域ですが、色々なデータから考察してみました。

猫の方が病気・ケガの治療費が少ない

アニコムの家庭どうぶつ白書2014によると、犬と猫では病気・ケガで年間にかける費用がかなり違っています。

2012年 74,506円 45,712円
2013年 75,400円 35,599円

犬の場合、大型犬ほど入院費用や治療費が高くなる傾向があるので、平均したら高くなるのは当然なのですが、それにしてもこれだけ猫と犬で年間の治療費に差がでるのは、猫の方が病気にかかり難いという結果なのでしょうか。

それとも、犬に比べて、猫の治療費が異常に安いのでしょうか?

猫と犬の治療費にそんなに違いがあるのか、いくつか治療費の目安を公開している動物病院があったので、その相場を比べてみました。

その結果、小型犬と猫ではそれほど治療費、入院費に違いはなさそうです。避妊や去勢手術で若干、猫の方が安いぐらいです。ただ、猫の方が体重が軽いためか、手術費については若干、安く済むようでした。

実際、各社のペット保険の保険料をみても、小型犬に比べても猫の方が確実に保険料が安いです。

上記のように小型犬と猫ではそれほど治療費に違いが見られません。それなのにペット保険各社の保険料が安いということは、統計学的に明らかに猫の方が犬より丈夫であり、動物病院のお世話になる回数が少ないことを意味しています。

犬より猫の方が寿命が長く健康?

猫の平均寿命は15.75歳らしいです。(2015年日本ペットフード業界の調査

ただ、同じ調査で、超小型犬の平均寿命が15.67歳となっているので、猫と小型犬ではその平均寿命はほとんど変わらないです。

よく、昔から化け猫と言われるように、犬に比べて猫の方が寿命が長いと思われていますが、犬種によってはそれほど違いがないようです。

ただ、確かに大型犬の寿命は極端に短いため、犬全体の平均で比べれば、猫の方が平均寿命は長くなります。また、少し前まで犬の平均寿命が7,8年と短かったことも影響しているのかもしれません。

このように犬に比べて、猫の寿命の方が若干長いのですが、寿命が長いということはそれだけ病院のお世話になるケースも増えるはずです。

本当なら、猫の方がペット保険の加入率が高くてもおかしくないような気がしますが、なぜ、みなさんペット保険に加入しないのでしょうか。

犬に比べて猫の飼育費用が少なくて済む

前に記事にしたこともあるのですが、犬に比べると猫の飼育費の方がかなり低いそうです。さらにちょっと古いデータですが、犬の飼い主と猫の飼い主を比べたとき、その年収にかなりの差があるようです。

アンケートの種類によってかなり数値はぶれるのですが、下記の2つのアンケート調査では、明らかに犬の飼い主の年収の方が、猫の飼い主より年収が高いそうです。

《参考》 犬派男性と猫派男性に年間 100 万円の収入格差

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《参考》 犬・猫オーナーの世帯平均年収比較

ただ、ひとまとめに犬の飼い主といっても、超小型犬を飼っている人と大型犬を飼っている人では、その年収にもかなりの差がありそうです。

小型犬よりは、大型犬のシェパードを飼っている人の方が、いかにも金持ちそうです。そもそも、大型犬を飼おうとすると、それなりの土地、家がないと飼うことさえ無理です。

それに比べて、猫はかなり小型なので、ワンルームの部屋でも飼うことができます。

当然、飼い主の年収が違ってくるのも分かる気がします。

年収が少ない人がギリギリの予算でペットを飼っている場合、とてもペット保険に加入する余裕はなさそうです。

犬の場合、ペットショップでの購入が多い

犬は未だにペットショップでの購入する人が多いのですが、猫の場合、ペットショップやブリーダーから純血種を購入するのは少数派で、知り合いや近所の人から子猫を貰い受けることが多いそうです。

そのため、飼い猫の種類で一番多いのが雑種というも納得です。

 

なぜなら、猫の場合、未だに自由に外出させている家庭も多く、外で勝手に繁殖することがよくあります。そのため、雑種の子猫が多く生まれてしまうからです。

保健所での殺処分数をみても、圧倒的に猫の方が多いのが現実です。

 

この、ペットショップで購入しないことが、猫のペット保険の加入率を大きく下げているのではないかと思います。

ペットショップで犬、猫を購入したことがある人なら知っているかと思いますが、ペットを購入すると、勝手にペット保険が1ヶ月無料で付いてくることが多いです。

子犬の時には、どうしても病気がちで、動物病院のお世話になることも多く、そのままペット保険を継続している人も多いのではないでしょうか。(実際、私も1年間はペット保険を継続していました。)

猫派の飼い主は楽天家?

犬と猫の飼い主の性格の違いにも注目してみましょう。

前にも記事にしたことがあるのですが、猫派の人たちには独身の人が多く、犬派の人たちは家族持ちが多いようです。(アメリカの統計ですが。。。)

《参考記事》 あなたは猫派?犬派?-Facebookの調査結果から分かる性格分析

このことから、猫派の人たちは、まだ将来に対する不安などあまりなく、愛猫が病気になることなど考えたことが無いのかもしれません。

一方、犬派の人たちは性格的にも現実的な人が多いので、将来設計もしっかりし、保険などにも積極的に入る傾向が強いのではないでしょうか。

まとめ

なぜ、これほど犬と猫ではペット保険の加入率に違いがあるのでしょうか。

色々と考察してみましたが、まとめてみると以下になります。

一つには、飼い主さんの年収の問題がありそうです。猫派の人の方が比較的、年収が低い人が多く、生活に余裕がないです。本来、生活に余裕がない人の方が、万が一のときのためにペット保険に入るべきなのですが、ペットに何かあったときに困ったことになりそうです。

二つ目には、犬より猫の方が年間の治療費が比較的安いことも関係しているのだと思います。猫の保険料が安いといっても、年間にするとそれなりの値段にはなります。かける保険料ともらえる保険金を比較したとき、ペット保険に入るのを止めてしまうのかもしれません。

三つ目に、それぞれの飼い主さんの性格や年齢層の違いも大きく影響している気がします。アメリカでのデータですが、猫派の人たちには独身の人が多く、まだまだ若い人も多いため、保険など将来に備えた考えは比較的ないのかもしれません。

最後に、四つ目として一番大きいのが、猫はペットショップであまり購入されないことです。アニコムやアイペットの大手ペット保険会社の戦略として、ペットショップと提携して短期のペット保険を無料で契約させることで、長期の契約に結びつけています。この戦略が取れない、猫の場合には、どうしてもペット保険への加入率が低下してしまうのでしょう。

以上のように、猫のペット保険の加入率を下げている要因が色々とありそうです。

ただし、犬にしても日本でのペット保険の加入率は諸外国に比べてかなり低いので、日本人自体がペット保険という概念自体にまだ慣れていないのだとは思います。

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