アトピーの治療というと、ステロイドなどによる対症療法と体質改善などによる根治療法に大きく分かれるます。
ステロイドは症状を抑えるだけで、アトピーを完治できない
ステロイド治療は対症療法です。
それは、直接、病気の原因となっているものを治療するのではなく、病気によって起こっている諸症状を軽減するための治療です。
症状を軽減することで、体が本来、持っている自然治癒力を活性化させ、病気を治す治療法なのです。
アトピーによって、ステロイドは確かに即効性があり、見た目にもはっきりと改善がわかります。なので、一見すると、治ってきたと錯覚してしまいますが、対症療法である限り、根本的には何も改善していないのです。
アトピーでステロイドが良く使わる理由は、アトピーというものは現在の医療水準では完全に完治することが難しい病気だとされているからです。そのため、獣医さんたちは、とりあえず症状を抑えるためにステロイドを使うしかないのです。
ただ、アレルギー体質というものはそんなに簡単に改善できるものではありません。だから難病と言われているのです。
そのため、ステロイドによって傷が治ったように見えても、ちょっと体力が落ちたときなどにまた症状が悪化してしまい、ずるずるとステロイドを使い続けるようになるのです。
アトピー治療には体の免疫機能を正常に戻す必要があります
アトピーは免疫機能が暴走して発症する病気なのです。
そのため、根治療法としては免疫機能を如何に正常に戻すかというのが、課題となります。
ただ、これがとても難しいことなのです。
そもそも、現代医学を持ってしても、アトピーが発症する原因がはっきりと解明されていないのです。そんなアトピーを治療するがとても難しいのは当たり前です。
そんな中、犬のアトピーについて調べているときに思ったことですが、アトピーの原因や治療法について、驚くほど人間のアトピーと共通性があることがわかりました。
考えてみれば、同じ哺乳類でもあり、犬は大昔から人と食生活や住環境をともにしてきたパートナーでもあります。そのため、アトピーという病気が人と犬にとって、共通の病気なのは、ある意味自然なことなのかもしれません。
最近では、アトピーの根治治療について、新しい治療法もいくつか開発されています。また、色々な民間療法的なものも多くあります。
逆に色んなものがあり過ぎて、何を信じたらよいのかわからなくなるぐらいです。中にはとても怪しいものもあるので、注意が必要です。
そんな中、このブログでも「もなか」で試したアトピー治療などについて、色々と書いているので参考にしていただければと思います。
まとめ
我が家の子供(人間です)も生れて2ヶ月目からアトピーでした。一旦は収まったのですが、小学生の高学年頃からかなり酷くなりました。
そのとき、本当に色々な療法を試しましたが、なかなか改善しなかったため、最終的には薬に頼る療法は止めてしまいました。それまでもできるだけステロイドを使わないようにしていたのですが、ステロイドを完全に止めた反動はものすごかったです。
それでも、お風呂や食事、運動など、体の免疫力を調整することに気を付け続けたことで、今ではアトピーをほとんど気にせず生活できています。
そんな経験があるため、ステロイドなどの対症療法は、相当重症でない限り、最初からやらない方がよいという意見です。
人で犬でも、動物の根本的な体質というものは、そんなに簡単に変わるものではありません。
そのため、アトピーという病気とは、一生付き合っていくしかないのかもしれませんが、体質を改善していくことで、その症状を改善することはできるのです。
実際、「もなか」の場合、今ではほとんどアトピーを気にせず、生活できています。(今でも、たまに手足をカミカミしていることはありますが。。。)
あきらめずに頑張っていくことが大切だと思います。