「もなか」の場合はドッグフードが合わなかったことが、手作り食に切り替えた一番の要因でした。色々と手作り食を試行錯誤した中で一番手間がかからず、健康にもよさそうなものとして、最終的には「おじや」料理にたどり着きました。
とっても簡単で、ワンちゃんにはお勧めの手作り食なので、手作り食に興味のある方は、一度試してみてください。
犬の手作り食は思っているより簡単
その後、須崎先生のブログ(手作り食を推奨している獣医さんです)や本を拝見してこれなら出来そうだと思い、チャレンジしました。
手作りする場合、カロリー計算や栄養バランスが大事だというのは、人間でも同じことだと思うのですが、そうかと言って、家の食事で毎食カロリー計算している人はほとんどいないと思います。
考えてみれは普通のことなのですが、なぜか犬の手作り食となると、栄養不足になるので止めた方がよいという人がたくさんいます。
ただ、「もなか」の手作り食を実践していて、細かいことはそれほど気にするほどのことではないように思います。
須崎先生も著書の中でそのようにおっしゃっておられますので、細かなことを考えるよりは栄養バランスが偏らないようにまんべんなく色々な食材を食べることの方が大事です。
始めた当初は栄養面や料理の手間を考えて色々と試行錯誤しましたが、最終的には”おじや”料理に落ち着きました。 我が家ではいつも鶏肉の野菜たっぷりおじやを常備してます。
「鶏肉の野菜たっぷりおじや」の作り方
メインのお肉は、鶏の胸肉を使ってます。 胸肉はカロリーが低めでよいのですが、調理の仕方によってはパサパサになりおいしくなくなります。
ただ、下記の方法だとかなりしっとりとした感じになり、おいしいです。
1.鶏のむね肉をレンジでチンする
むね肉1枚をフォークで刺して穴を開けてから、耐熱容器に少しの水と一緒に丸ごとラップをしてからレンジで5分間程度蒸します。
お肉によっても時間が違うのですが、むね肉、一枚だと、600Wで5分間ぐらいです。
ポイントとしては火を通しすぎないことです。(穴を開けていないと、破裂することがあります)
後は、レンジから取り出して、そのまま冷めるまで放置しておくと、余熱で火が通ります。
蒸汁に漬けて置くと、お肉がパサパサにならずしっとりしてきます。
冷蔵庫で保存して少しずつ使うと、むね肉1枚で3,4日分になります。冷蔵庫で冷やすと蒸汁と油が分離しますので、ダイエット中のワンちゃんの場合には油を取ってあげるとさらにローカロリーになります。
ただし、コラーゲンがゼラチン化したものは、捨てずに置いておきましょう。
2.「おじや」のベースとして、ご飯と野菜を煮込む
おじやに使う野菜としては、玉ねぎ、にんにく、ネギ以外であれば、大体OKです。
人参、大根、白菜、キャベツ、小松菜、ブロッコリー、パプリカなどから、冷蔵庫にあるものをいくつかチョイスして、細かくみじん切りにします。
できるだけ細かくした方が、犬の消化には良いです。特に人参など硬い野菜は、消化に良いようにすりおろした方が本当はよいです。(面倒でなければ)
あと、ダシ代わりとして、キノコ類かワカメなどをみじん切りにして入れます。
ご飯と水、切った野菜類を鍋に入れて、そのまま20~30分ほど炊き込むだけです。
若干、汁が残っているぐらいで火を止めます。
そのまま、あら熱を取ってから冷蔵庫で保存しておきます。
ワンちゃんの食べる量によるのですが、一度に作る量はワンちゃんが2,3日で食べきる量にしましょう。あまり一度に作り過ぎると食べきれず、腐ってしまいます。
3.お肉と野菜おじやを混ぜて、チンする
ご飯を与えるときに、冷蔵庫に保存してある野菜おじやとお肉を合わせて、レンジでチンするだけです。
野菜おじやをスプーン大2杯程度と、同じぐらいの量のお肉を適当な大きさに切って混ぜます。うちでは、料理ばさみでチョキチョキして、結構小さ目にお肉を切っています。(「もなか」がお肉を一気飲みするからです)
あとは、お肉の蒸汁とゼラチンを少し加えて、少しだけ電子レンジでチンします。チンして温めることで、お肉の良い香りがするので、ワンちゃんの食欲がマシます。ゼラチンが無ければ、水を少し加えてもよいです。
さらに、えごま油を小さじ2分の1を加えて混ぜると出来上がりです。
上記の分量は「もなか」の場合の量です。黒柴で9Kgちょっとです。
ワンちゃんの体重を考慮して、量は適当に調整してあげてください。
4.サイドメニューをトッピングしてあげる
おじやだけでも栄養満点なのですが、ワンちゃんが食べれるものを、少しトッピングしてあげることでより健康的になります。
いつも常備しているのは、納豆、ヨーグルト、煮干しぐらいですが、適当にトッピングしてあげています。
あとは、その日のおかずの中から味が濃いものは避けて、ワンちゃんが食べてもOKなものを選択するときもあります。
お魚(塩をふっていないもの)、牛肉、豚肉、あさり、ゆで卵の黄身など、出来るだけ色々な食材をまんべんなくあげるようにしています。
犬の手作り食として「おじや」の良い点
色々と試した中で、「おじや」はワンちゃんにとっては最適な調理方法だと思います。
良い点を以下にまとめてみます。
- ご飯と野菜などを炊きこむことで食材が柔らかくなり、消化によい
ワンちゃんは犬食いと言われるほど、噛まずに食べ物を飲み込んでしまいます。また、元々肉食だったため、ワンちゃんは人間と違って小腸が短いため、野菜などを消化することが苦手です。食材をじっくり炊き込むことで消化しやすくなります。 - いろんな野菜を一度にとれる
どんなに栄養がよい食材でも、同じものばかりを摂り続けると体によくありません。
食材はできるだけたくさんのものを少しずつとることが大切です。
「おじや」の場合、一緒くたにして煮込むだけなので、最適な調理方法です。 - 水分を多く摂れる
ワンちゃんの中には、十分な水分を取らず、水分不足になっている子が多いです。水分不足になると、便秘になったり、老廃物が排出されないなど、腸内環境が悪化する原因となり、アトピーを悪化させる原因ともなります。
その点、おじやの場合、大量の水分を含んでいるため食事と一緒に水分補給ができるので効果的です。
まとめ、味見してみることが大切
最後に、ワンちゃんにご飯をあげる前に味見や匂いを嗅いであげてください。
ドッグフードと違って自分で作った物なので、躊躇なく味見ができるかと思います。単純に野菜を炊き込んだだけの「おじや」なのですが、使う食材によって意外においしくなることに驚くはずです。
特に、むね肉はチンしただけで、かなりおいしそうな匂いがします。「もなか」など、むね肉をチンしているだけで、台所から離れなくなるほどです。
また、大量に作り置きしているときには、傷んでいるときがあるので特に注意しましょう。
我が家では、もう、かれこれ4年近く、「もなか」の主食としておじやを与えています。
「おじや」に切り替えてから、ものすごく健康的になり、毛づやもムチャクチャ良くなりました。
なので、犬の手作り食にすると栄養の点で心配というのはウソです。
ただ、毎日、同じおじやで飽きないのかと、少し心配なのですが、いまだに大好きなようです。ちょくちょく、使う野菜やお肉を切り替えているのも良いのかしれません。
基本的に、一番安い鶏のむね肉にしているのですが、たまに鶏レバーや豚肉、牛肉にすることもあります。特に最近、毛づやが悪いなと思ったら、鶏レバーにすることが多いです。
鶏レバーは茹でたものを冷凍保存しているので、お肉を切らしたときに重宝しております。そのままチンして使うだけなので、とても便利です。
《参考記事》 愛犬の元気がないなと感じたら、レバーで栄養不足を改善
犬の手作り食として、「おじや」はとてもオススメです。もし、手作りにチャレンジしてみようかと、迷っている方がいたら、一度試してみて下さい。