ワンちゃんにはドッグフード、手作り食、どちらがよいか

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おじや

最近はネットや本で色々な犬ごはんの話題が載っており、犬の手作りごはんがだいぶ流行ってきている印象があります。

ちょっと前まで、犬のごはんといえばドッグフードというが当たり前で、手作り食を与えていると変な目で見られていたことを考えると、徐々に世間の考え方が変わってきました。

ただ、獣医さんからは手作り食は否定されたとの話もよく目にします。

その見解としては、ドッグフードは犬に必要な栄養成分を計算しつくして配合しているので、それだけを与えていれば、大丈夫。手作り食にすると犬が栄養失調になってしまう、歯石が溜まって虫歯になるなどという、根拠が薄い指摘が多いそうです。

また、手作り食のワンちゃんはドッグフードをあまり食べないので、ホテルでのお泊りや万が一の入院時にお世話が大変?らしいです。

確かに、反対派のご意見ももっともな点もあるのですが、「もなか」のケースでいうと、手作りごはんの方が圧倒的に美味しそうに食べており、それだけでも頑張って手作り食にする意味はあると思っています。

手作り食は栄養計算が難しい?

犬と人間では必要なな栄養バランスが微妙に違うため、手作り食では栄養が足りなくなるケースがあると、よく言われます。

ただ、栄養バランスについて言えば、別に犬だから、人間だからということに関係なく、人間の場合でも同じものばかりを食べて、偏った食事をしていれば、栄養が足りなくなるのは小学生でもわかることです。

確かに、人間と犬では、必要な栄養や量も違うので多少のアレンジは必要ですが、バランスが取れた食事であれば栄養が足りなくなるということはまずありません。

ちなみに変なWebサイトでは、犬の場合、必須アミノ酸の数が10種類と人よりも多いので、バランスよく食事を作るのがとても難しいとあります。かなり胡散臭いです。ちなみに人の必須アミノ酸は9種類で、猫は11種類です。

人と犬の必須アミノ酸は、たった一種類(アルギニン)違うだけです。それも、普通に肉類を食べていれば含まれている成分です。

もし、犬のごはんを手作りにしたら、栄養失調になるというなら、よほど、人の方が栄養が足りなくなるはずです。なぜなら、人の方が食べ物の好き嫌いがひどく、野菜や魚はまったく食べないという人も珍しくないからです。

その程度で栄養失調になるのあれば、人間もドッグフードを食べなくてはいけなくなります。

犬は大昔から人間と共に生きてきた動物です。犬がもし人間と同じものを食べれないのであれば、とっくに絶滅しています。というか、人間と同じものを食べてきたからこそ、犬は雑食になったのです。なので、基本、人が食べるものであれば、犬も大丈夫なのです。

事実、私が子供の頃飼っていた犬の「シロ」はドッグフードなど食べていませんでした。おばあちゃんが作る残り物みたいな食事でしたが、十分長生きしていました。

ただ、気をつける点とすると、犬の場合、人よりタンパク質を多めに必要です。と言っても、人で炭水化物:タンパク質:脂肪=68%:18%:14%であるところ、犬は60%:25%:15%というようにとても微妙な違いで、誤差の範囲です。

肉食の食事にしていれば、OKって感じです。

ドッグフードは完全食?

ドッグフードにもピンからキリまで色々あり、おいしそうなものから、中にはかなり怪しいものまであります。特にスーパーで売っているような激安のものはどんな原料を使って作っているのか、かなり怪しいものです。

本来、人間が食べれるような食材で作っているのであれば、あのような激安で完全食が作れるはずがありません。

確かにドッグフードは犬に合うように栄養素を調整して作られているので、栄養面だけでみれば十分な食事が取れます。ただ、「もなか」を見ていて思ったのですが、最初はおいしそうに食べていたドッグフードもすぐに食べなくなってしまうことが何度もありました。

犬の本によれば、愛犬がドッグフードを食べないからと言ってドッグフードの種類をコロコロと替えると犬がグルメになってしまうので止めましょうとありました。

本当にそうでしょうか?

犬にもおいしい食べ物はわかります。

ドッグフードを食べなくなるのは、単にそれがおいしくないからだと思います。事実、「もなか」の場合、手作り食に切り替えてからは毎食ペロッと食べるようになりました。

「もなか」の場合、かれこれ、7年以上もおじや食ですが、よほど調子が良くないとき以外、残すことはまずないです。基本、鶏胸肉で高タンパク質にして、あとは、その時々で野菜を変えているだけなのですが、匂いからしてドッグフードとは比べ物にならないです。

 

また、ドッグフードでは、原材料にどのようなものが使われているか、よくわからないことが多く、愛犬に合うものを探すのが難しいです。特にアトピーのワンちゃんの場合は、除去食などの細かな調整はかなり厳しいものがあります。

まとめ

ドッグフード、手作り食のどちらがワンちゃんにとって良いかと聞かれると、私の場合、間違いなく手作り食と答えます。

確かに、手作り食に切り替えるとなると、多少の労力が必要で、毎食のこととなるとかなり面倒です。ただ、やってみると思っているほど面倒なこともなく、作り置きした「おじや」と「鶏肉」をチンするだけです。

その点、袋を開けるだけのドッグフードの方が楽なのは確かです。

また、一度手作り食にすると、ドッグフードはあまり食べなくなるので、後で戻すことはできないといわれますが、逆に言えば、それほどドッグフードがおいしくないのだと思います。(最近はおいしいドッグフードもいっぱいあるようですが。。)

「もなか」の場合は、基本手作り食を与えていますが、たまに、おやつとしてドッグフードをあげています。ドッグフードはもちろん良さそうなものを選んではいるのですが、以前ほどは嫌いではなくなったようです。おやつとしてなら、喜んで食べているので、不思議なものです。

最近では、我が家でもたまに手抜きをしてドッグフードにすることもあります。

ドッグフード、手作り食ともに一長一短あります。

別にどちらかを選ぶのではなく、両方のいいところを利用すればよいのではないかと思っています。

 

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