ネットでブログネタを検索しているときに、「ペットフード選びの基準」というテーマのアンケート結果を見つけました。
ペット総研というホームページでペットに関することを色々とアンケート調査しているようです。
《調査結果》 ペットフード選びの基準 (ホームページが削除されました)
Facebookを使ったアンケートなのですが、結果内容に少し興味を惹かれたので、今回はこのアンケート結果をご紹介します。
「ペットフード選びの基準」アンケート結果
まず、「ペットフードを選ぶ上で重要視しているポイントは?」という質問に対して回答が多かったのは、以下の順でした。
- 栄養面
- 安全性
- 嗜好性
- 価格帯
この結果から、みなさん、ペットフードの値段より栄養や安全性を重視している方が多いようです。
その上で、「あなたがペットフードの安全性の指標としているのは?」に対する回答は以下の順です。
- 安心できる原産国である
- 各原材料の産地が開示されている
- AAFCO(全米飼料検査官協会)基準を満たしている
- HACCP認可工場で生産されている
また、次の「「ペットフード安全法」が施行されている現在、日本国内で流通しているペットフードの安全性は信頼できますか?」との質問で、「全面的に信頼できる」、「全面的ではないが信頼できる」、「国産品のみ信頼できる」とした人の合計が80%を超えています。
アンケート結果から見えること
この結果から、ペットオーナーであるあなたは、愛犬や愛猫の健康のことを考えて、できるだけ栄養があって安全なペットフードを選ぼうとしています。
そのために、ペットフードのパッケージに記載されている、「愛犬に必要な栄養が満点」と書かれたものを選び、ついでにラベルの原産国が「日本」となっているものを選んでいるのではないでしょうか。
アンケート結果を見る限り、みなさん、大きな勘違いをしているように感じました。
原産国が「日本」となっていれば、なんとなく、使っている原材料もすべて日本産のような印象を持って、無意識に安全であると思っている人が多いのではないでしょうか。
ペットフード安全法とペットフードの現状
ペットフードは加工食品のため、原材料として色々なものが入っています。当然、添加物も入っています。
ここで問題なのは、例え、原産国が「日本」と表示されていても、その中に入っているすべての原材料が日本産ではない、ということです。
以下は、農林水産省がホームページに公開しているペットフードの原産国表示に関する資料です。
《農林水産省 公開資料》 正しく表示していますか ペットフードの原産国
《農林水産省 公開資料》 原産国表示に関する事例と考え方
これを見てもらうとよくわかると思いますが、「ドライ及びソフトドライタイプ」のペットフードで原産国として表示しなくていけないのは、「押し出し成型工程」を行った国です。
ペットフードの製造に使われている原材料がどこの国だろうと全く関係ありません。極端な話、すべての原材料を中国から輸入して、ペットフードの製造を日本で行えば、それだけで「日本」産となるのです。
しかも、ペットフード安全法がザル法だと言われているゆえんは、それだけではなく、なんと、元々原材料に含まれている添加物はラベルに表示する義務すらないのです。ラベルに原材料として記載しなくていけないのは、ドッグフードの製造工程で使った原材料だけです。
たぶん、このことを知らない人も多いのではないでしょうか。
以前にペットフード安全法が如何にザル法であるか、書いた記事があるので、ご参考にしてください。
《参考記事》 気になるドッグフードの安全性、ペットフード安全法はザル法?
まとめ
ホームセンターなどでよく売っているドッグフードでは、極端に値段の安いものがたくさんあります。
まともな原材料を使っていれば、絶対そんな値段ではできないだろうという、価格です。たいてい極端に安い価格のドッグフードには、まともな原材料は使われておらず、それをゴマカスために色々な添加物が入っています。
最近は、人用の食材でも無茶苦茶安いものがたくさん出回っています。それらの原産国を見るとたいていは中国産です。すべての中国産を悪く言うつもりはないのですが、これだけ怪しげな中国産の食材が出回っている状態では、とても信用できるものではないです。
個人的には、中国産の食べ物はどんなに安くても絶体買わないようにしています。
特にペットフードについては、原材料に何が使われているのか、わからないことが多いので、選択がとても難しいです。私はできるだけ自分が信頼できるメーカーのものしか、「もなか」に与えないようにしています。
もし、興味があれば、以前に書いた記事も参考にしてください。
《参考記事》 安いドッグフードにはご用心-適正価格はいくら