「もなか」ですが、今年の11月で4歳の誕生日を迎えました。早いもので「もなか」が家に来て4年になりました。
犬の寿命は一般的に大型犬の方が寿命が短く、小型になるほど長生きします。
平均寿命に関しては、色々な統計があるのですが、アニコム家庭どうぶつ白書2013によると犬のオス、メスともに13.7歳となっています。
ペット保険の契約者の統計なので、どちらかというと愛犬の健康に気を使っている方が多いです。このため、若干長めになっているのかもしれません。ただ、1990年代には平均寿命が8~9歳と言われていたことを考えると、ここ最近、急激に寿命が延びているのは確かです。
犬の年齢を人に換算した場合の早見表
犬の年齢を人間の歳に換算した場合の表(おおよそ)です。
犬の歳 | 小型犬の人換算 | 大型犬の人換算 |
---|---|---|
1ヶ月 | 1歳 | 1歳 |
2ヶ月 | 3歳 | 2歳 |
6ヶ月 | 9歳 | 6歳 |
12ヶ月 | 18歳 | 12歳 |
2年 | 22歳 | 19歳 |
3年 | 26歳 | 26歳 |
4年 | 30歳 | 33歳 |
5年 | 34歳 | 40歳 |
10年 | 54歳 | 75歳 |
15年 | 74歳 | 110歳 |
20年 | 96歳 | 145歳 |
こうして見ると、子犬の時の成長が急激なのがよくわかります。この時期の過ごし方が大切なのも納得です。
「もなか」の場合、今4歳なので人間に換算すると30歳ぐらいになります。まだまだ、元気いっぱいでやんちゃざかりです。最近では、20年生きる犬も珍しくなくなってきました。人間で言うと96歳なので、かなりの長寿です。
犬の寿命が延びている理由
犬の寿命が最近になって急激に延びている理由ですが、大きく以下の3つがあります。
- 昔に比べて犬を室内で飼育する人が増えた
日本のように夏は暑く、冬は寒いという環境では、外で飼われている犬の方が早死にしやすいです。最近の犬は室内で飼われるようになったことで、病気になる確率もかなり減っています。
少し古いですが、ペットフード協会の「平成21年(2009年)犬猫飼育率全国調査」では、室内飼い「73.3%」、屋外飼い「18.7%」、どちらも「8.1%」でした。今ならもっと多いのではないでしょうか。
《参考記事》 犬の飼育場所
《参考記事》 犬にとっては外よりも室内で飼う方が幸せ?
- ドッグフードによる犬の食生活の改善
昔の犬は、人間と同じご飯を与えていた家庭も多く、犬の体に合った肉食主体のご飯が少なかったようです。このため、早死にする原因となっていました。 - フィラリア予防による死亡率低下
フィラリアは怖い病気で、一旦、フィラリアにかかると完治するのが難しい病気です。昔は犬の死亡原因の30%以上とかなりの割合を占めていました。ただ、予防薬の普及によってキチンと薬を飲めば100%予防できるようになり、フィラリアが原因で死亡する犬の数が激減しました。
平成26年度の調査ですが、フィラリアの予防については、71%の飼い主が実施しているようです。
《参考記事》 犬 1年以内予防接種実施状況
また、日本では少子化や高齢化社会が進んだことで、ペットを家族の一員として考える人が増え、ちょっとしたことでもすぐに病院に連れて行くことが増えたことも要因だと思います。最近では犬に対して、人間と同じような高度医療を行う動物病院も増えており、ペットが長生きする要因となっています。
なぜ、大型犬の方が寿命が短いのか
一般的に、哺乳類は大型の方が寿命が長くなり、寿命は体重の4分の1乗に比例すると言われています。これはネズミの寿命が2~3年であるのに対し、ゾウが70年も寿命があることからもある程度想像はつきます。
この原因となるのが、心臓の脈拍数です。ネズミの場合は脈拍が異常に速く、1分間に600回以上も脈を打ち、ゾウは20回程度とかなり少ないです。実は動物の心臓が一生のうちに脈拍する回数はどんな動物でも、15~30億回とある程度決まっています。ネズミの場合、脈拍数が速いために、この上限回数に早く到達してしまうのです。
それではなぜ、大型犬の方が早死にするのか。
元々、犬のご先祖様は今の中型犬ぐらいの大きさであり、小型犬や大型犬は人間が品種改良で作り出したものと言われています。無理やり大きくした弊害からか、大型犬では体の大きさに見合った心肺能力が伴っていないと言われています。この心肺機能の弱さから体が酸欠状態になりやすく、細胞の老化を早め、早死にする要因ではないか、と言われています。
また、大型犬になるとその体重や体の大きさから小型犬に比べて色々な病気になるリスクが高く、平均寿命を短くしています。
まとめ
最近、犬の寿命が延びているのはペットにとって、とてもよいことだと思います。ただ、日本で高齢化が社会問題になっているのと同じで、犬の寿命が延びることで色々な問題も起こっています。
例えば、犬も高齢になると、ガンや糖尿病など人間と同じように色々な病気になったり、ちょっとしたことが原因で寝たきりになってしまうことも多くなります。
犬の場合、人間と違って健康保険というものがありません。このため、病気の治療費もかなり高くつきます。ペットの保険会社の統計では、年間にかかる犬の治療費が年々高くなっているようです。
特に大型犬の方が寝たきりになるケースが多いようなのですが、万が一、愛犬が寝たきりになった場合に最後まで面倒をみてあげれるのか、と色々と考えさせれることがあります。
「もなか」とはできるだけ健康で長く一緒に過ごしたいと思いますので、今後もできるだけ健康には気を付けていきたいと思います。