<参考> 平成30年(2018年)全国犬猫飼育実態調査 結果
結果、去年に引き続き犬の飼育数が微減、猫は微増となり、その差が少し開いた形となりました。
それにしても、ここしばらく犬の飼育数減少が止まらないです。
去年も、一昨年も同じような記事を書いていました。
<去年の参考記事> 犬の数がついに猫に追い抜かれる-犬の飼育数の減少がひどいです
犬の飼育数の減少が止まりません
2018年の犬、猫の飼育頭数は、
犬:890万3千頭
猫:964万9千頭
ということで、今年も、猫に完敗でした。どんどん差が開いていく感じです。
今回の調査結果で読み取れることをまとめてみると、以下になります。
- 犬の飼育数が下げ止まっていないのに対し、猫の飼育数は2015年を底に横ばいから少し上昇。
- 平均飼育数は猫の1.74頭に対して、犬は1.24頭と、圧倒的に猫の方が多頭飼いが多い。
- 逆に、飼育世帯率を見ると、犬の12.64%に対して猫は9.78%なので、まだまだ犬を飼っている人の方が多い。
猫の場合、小型犬よりまだ小さいぐらいなので、住宅事情が劣悪な日本では猫の方が多頭飼いしやすいのでしょう。また、体が小さい分、食費もかなり低く抑えられるので、お財布にも優しく、飼いやすいこともあります。
今回の調査結果にもあったのですが、1ヶ月あたりの飼育費用は、
- 犬:10,818円
- 猫:7,475円
と、やはり犬の方がかなりお金がかかっています。
今のところ、うちは猫なみの飼育費用なのですが、これは、「もなか」が健康で病院にかかることもないこともあるのでしょう。
<参考記事> 犬の長寿化で生涯飼育費用が高騰、「もなか」で試算してみました
「もなか」を飼っていて、うちでも余裕があればもう一匹一緒に飼ってあげたいな、とはよく考えます。ただ、犬の場合、毎日の散歩が必須のため、2頭だと大変かなと、いつも躊躇してしまいます。
その点、猫の場合、散歩に行かなくてもいいのは、ペットを飼う上でかなりのメリットに思えます。ただ、犬の場合も、強制的に毎日散歩に行くことで、飼い主も自然と健康になれるというデータもあり、犬も捨てたものじゃないです。
個人的には今まで猫を飼ったことがないので、比較しにくいのですが、猫の飼育歴がある、うちの奥さんによると、猫は猫で、あのツンデレな雰囲気がたまらなくいいのだそうです。
うちの娘が猫アレルギーということもあって、家では猫をずっと敬遠してきたのですが、この前、久しぶりに娘がアレルギー検査すると、実は猫より犬のほうがアレルギー数値が高かったみたいです。
犬と猫の多頭飼いという選択肢もありですね。
犬の飼い主で年代別にみると、50代の減少がひどい
犬の飼い主について、年代別の動向を見ると、すべての年代で飼育率が下がっているのですが、特に50代が減り方が大きいです。2014年比べて−3.7%と結構なマイナスとなっております。
50代というと、犬、猫ともに飼育率が一番多いボリュームゾーンでもあり、その年代の減少率が大きいことが犬の低迷の主要因みたいです。
また、50代とともに、60代でも犬離れ現象がひどいのですが、やはり高齢になったとき、もう一度犬を飼うのはハードルが高いのでしょう。
ただ、70代でもまだ10%の人が犬を飼っているので、犬好きな人はいくつになっても飼い続けているようです。ということは、一概に高齢だけが要因ではなく、50代は子供の学費にも一番お金がかかる年代なので、高額な犬の飼育費用にも関係ありそうです。
犬を飼育できない要因は
最後に、犬の飼育に関する阻害要因を多い順に上からみてみると、以下になります。
- 長期の外出がしづらい。
- お金がかかる。
- 集合住宅に住んでいて禁止されている。
- 死ぬとかわいそう。
- 別れがつらい。
確かに、家族でお泊りとまでは行かなくても、お出かけして夜遅くなるとき、「もなか」をどうするか、いつも結構悩みます。旅行にいくときも、「もなか」と一緒にお泊りできるところを探さないといけないです。
特に、一人暮らしの場合には、泊まりで出張に行くだけでもペットホテルに預けないとだめで、結構な手間と費用がかかってしまいます。
その点、猫の場合は、1日ぐらいなら家をあけても大丈夫らしいので、その点は結構融通がききそうです。
まとめ
ちなみに、犬の平均寿命は14.29歳で、猫が15.97歳となっていました。犬の場合、大型犬の平均寿命が短いことが平均値を押し下げているのでしょうが、猫に限って言えば、ほぼ16歳まで到達しており、かなりのご長寿となっております。
もし、自分が55歳のときに子犬を飼い始めたとすると、最後は70歳代になっている計算です。今は健康に自信があっても、高齢になったとき、自分がどうなっているかわかりません。その年代からもう一匹飼えるかというと、ちょっと微妙です。