「もなか」が小さい頃はずっと首輪を付けていたのですが、アトピーが酷かったときに痒がったことと、散歩のときにハーネスを使うようになってから、いつの間にか首輪をしなくなっていました。
この前、迷子?の黒柴が家の前を横切って行くのを見かけたのですが、「もなか」が万が一脱走などで迷子になったときに首輪をしていないとどうやって探せるのかと、ふと不安になり、久しぶりに首輪を付けるようにしました。
ただ、久しぶりだったためか、かなり嫌がりしばらくの間はふてくされたような感じでしたが、徐々に慣れたようです。
首輪には、鑑札が取り付けてあるので、万が一迷子になってそれで身元がわかるはずです。
首輪に関連で迷子犬になった時にどうしたらよいかなどを調べていた時、保健所での犬の殺処分の話題がよく検索に引っかかりました。私が子供の頃に比べれると野良犬を見かけることがなくなったのですが、その陰では毎年まだ多くの犬が殺処分されているようです。まだそんなにたくさん殺処分される犬がいるとは知りませんでした。
殺処分される犬の数
統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」によると平成24年度で38,447もの犬が殺処分となっています。中には子犬もたくさんいます。幸いこの数値は年々減少しており、ここ8年で11万匹も減っています。
理由としては以下のようなことが挙げられています。
- 野良犬が減ったことで野生で繁殖する犬の数が減った
- 日本での飼い主の去勢、避妊手術に対する意識が強くなった
- 保護された動物の譲渡会での引き取り手が増えた
また、殺処分の数は犬より猫の方が圧倒的に多いのです。確かに最近では野良犬がそのあたりをウロウロしているのを見かけなくなりましたが、猫は未だによく見かけます。その分、野生で繁殖する数もかなり多いのだと思います。
あと、調べていると自治体によって保護してから殺処分までの期間にかなりバラツキがあるようで、1か月間保護するところもあれば、飼い主が持ち込めば即日殺処分というところまであるみたいです。平均では3日~7日のようです。それにしても飼い犬を殺してもらうために保健所に持ち込む人がいる状況は悲しい限りです。
このような現状では、首輪をしていない状態で迷子になったらすぐに近所の保健所に連絡しないと、危ないということです。もし、遠くまで行ってしまってから保健所に保護されたら。。。。
マイクロチップについて
最近では、犬の鑑札札の代りとしてマイクロチップの普及が徐々に進んでいるようです。
以前からときたま耳にするので気にはなっていたのですが、首輪などとは違い、簡単にはとれないことから、盗難された場合や大震災などのパニック状態でも再会できる可能性が高まるとのことです。
マイクロチップとは以下のようなものです。
- 大きさ
直径2mm、長さ12mmほどの円筒形で生体適合ガラスというもので覆われています。 - 生体適合ガラス
体内に入れても拒絶反応を起こさないこと、すぐれた耐久性と耐摩耗性をもっていること、血栓をつくりにくいこと、有害ではないことなどの特性を持ったガラスです。 - マイクロチップ番号
マイクロチップには15桁の数字を記憶することができ、国番号などもあることから世界中で唯一であることが保障された番号です。 - 耐久性
一度埋め込むと30年ほどはもつため、生涯にわたって使用できます。 - 埋め込む方法
インジェクターという注射器の大きいやつで首の後ろ、左肩あたりの皮膚の下に埋め込みます。それほど痛くはないようですが、局部麻酔をかけてもらうこともできるらしいです。 - 施術費用
動物病院によって異なるようですが、安いところでは3,500円程度からのようです。別途、動物ID普及推進会議(AIPO)のデータベースに登録料として千円が必要です。
ただ、犬を飼っていない人への認知度はかなり低いようなので、首輪=飼い犬 のような明確な感じではありません。マイクロチップを埋め込んでいるから首輪をしていなくてよいか、というと微妙な感じです。保護した人がマイクロチップを知らなければ、首輪をしていない犬は単なる野良犬と勘違いして、そのままその家で飼ってしまうようなこともあるでしょう。
マイクロチップが義務化されている国とは違って現在の日本ではマイクロチップを埋め込んでいたとしても首輪は常時しておく方が無難だと思います。