愛犬の「もなか」ですが、家の中や散歩中など、「フンッ」と、鼻を鳴らすことがよくあります。
人間と同じように怒っているときや、何か残念なことがあったときに「フッ」とため息っぽくするときもありますが、それ以外にも色々な場面で鼻を鳴らしています。
散歩で草の匂いを嗅ぐ前に「フン、フン」、緊張状態が続いて、もうイヤと言うときに「フン」、逆に緊張が解けたときに軽く「フン」、ご飯を頂戴と待っているときにも「フン」、などなど。
家の中ではあまり吠えることがない「もなか」ですが、その代わりに鼻息を使い分けて会話しているようです。
犬が鼻を鳴らす、甘えたように吠えるのは子犬のときの名残りだとも言われておりますが、犬が鼻を鳴らすのはどんなときなのか、まとめてみました。
ため息は湧き上がった感情を表現するため
人間でも、怒ったときに鼻息を荒くしたり、ため息をつくときなどに軽く鼻を鳴らすことがあります。犬の場合にはそれ以外の状況でも鼻を鳴らすことで、自分の感情を表現することがあります。
これは声を出して吠えるほどではないけれど、何らかの感情が湧きあがったときに思わず鼻息(ため息)が出てしまった、という感じです。
- 何かを要求するとき
台所でご飯を作っていて、良い匂いしてくると、早くご飯を頂戴よと「フン」- 居心地がよくないとき
子供たちと遊んでいて、捕まってしまい、無理やり抱っこされているようなときに、短く「フン、フン」- リラックスしたとき
マッサージしてもらっている時や寝床にゴロンとしたときなど、リラックスした状態になったときに軽く「フッ」
猫の場合でいえば、リラックスしているときに「ゴロゴロ」と喉を鳴らすのと同じです。- 不満のため息
散歩に行きたくて玄関で待っているのに、なかなか連れて行ってもらえないときに、ため息のように「フーン」
外で飼っている犬の場合は、犬のため息や鼻息を聞く機会が少ないかもしれませんが、室内飼いの場合では、四六時中「フン、フン」とやっているのをよく見かけます。(「もなか」の場合は特に多いのかもしれませんが)
このように「フン」にも色々なパターンがありますが、慣れてくるとその時の状況などから何が言いたいのかよくわかります。犬は感情表現が豊かで、普通は尻尾を振ったり、吠えたり、耳を下げたり、色々なことで感情表現します。ただ、このように鼻息ひとつでも感情を伝えることができるのは、とても人間っぽくておもしろいです。
何かの匂いを嗅ごうとしている時
犬は嗅覚が鋭く、何に対してもまず匂いを嗅ごうします。このとき、匂いを良く嗅ぐために、「フン、フン」とやって鼻をリフレッシュします。これは鼻の中の空気を入れ替えることで、余計な匂いが混じらないようにしているのです。
「もなか」と一緒に散歩に行くと、そこら中で「フン、フン」やってます。
鼻に溜まった鼻水を飛ばすため
短頭種(鼻が短い犬種)では、鼻息と共に鼻水を飛ばすことがよくあります。
フレンチ・ブルドッグ、パグやシーズーなどの短頭種では、他の犬種に比べると鼻が短いため、その構造上から鼻水が出やすくなっています。このため、鼻に溜まった鼻水を外に出すために「フン」とやることが多いようです。
短頭種の場合、普段から鼻水が出ていることが多いため、その状況に慣れてしまうと、ちょっとした異変や病気の兆候を見逃してしまうことがあります。日頃から鼻水の状況や鼻の穴をよく観察するようにしましょう。
また、短頭種では、先天的に鼻腔狭窄(びくうきょうさく)という鼻の穴が狭くなる病気になりやすいです。この病気を放置していると鼻水が多くなるだけでなく、呼吸がし辛くなったり、鼻からの呼吸の効率が悪くなることで熱中症になり易くなったり、と色々な症状が出てきます。
まとめ
愛犬の行動をよく観察していると、鼻息ひとつでもワンちゃんの言いたいことがよくわかるようになります。
「もなか」の場合、おやつやご飯をおねだりしているときに無視していると、落胆して「ふん」とため息をつくことがよくあります。とても人間くさい感じがしておもしろいです。