愛犬のドッグフードの食いつきが悪い、アトピー・アレルギーで悩んでいるという方に、「愛犬のための 食べもの栄養事典」という本がおすすめです。
「愛犬のための 食べもの栄養事典」はどんな本?
須崎 恭彦さんという動物病院の先生が書いている本です。かなり有名な先生なので、ご存じの方も多いかと思います。
この先生は薬を極力使わず、「食事でワンちゃんの自然治癒力を高めることで、病気は克服できる」とおっしゃっている方です。
先生は何冊も本を出されていますが、この本は手作り食の基本となる食材について細かく解説が入っており、犬にどのようなものを食べさせたらよいかが、わかりやすく書かれています。
例えば、「とうもろこし」は消化に悪いので、一般的に犬にはあまり与えてはいけないと言われていますが、「とうもろこし」には食物繊維が豊富に含まれており、デトックス(体の中の毒素を排出)にはぴったりな食材だそうです。
細かく磨り潰すか、フードプロセッサーでドロドロにすると、ワンちゃんの消化にもよいらしいです。
この本を読むと、ネギ類以外であれば、たいていのものは犬が食べても問題がないことがわかります。
近年では、犬の食事といえばドッグフードしかないという、風潮がありますが、犬でも色々な食材を万遍なく食べることで、健康になれるということがよくわかります。
犬の手作り食として、「おじや」のすすめ
うちでは、愛犬の「もなか」の食事としてずっと手作りの「おじや」を与えています。
「おじや」には色々な利点があるのですが、そのひとつとして食事と一緒に水分補給ができる点があります。
子犬のときにはアトピーだった「もなか」ですが、水分をあまり取らなかったことも原因で、そのために体内に余計な毒素がたまってしまい、アトピーが悪化させたのではないかと考えています。
《参考記事》 ワンちゃんには十分な水分を与えてあげましょう
もう一つの利点は、「おじや」はどんな食材でも消化がよくなることです。
これは、消化器官が未発達であるワンちゃんにとって、とても重要な利点です。
どんな食材でもみじん切りにし、みんな一緒にコトコトと炊くだけの簡単料理なのですが、それだけで消化しやすく、おいしいご飯に出来上がるのです。
もちろん、犬に濃い味はご法度なのでほとんど味付けはせず、煮干しなどと一緒に炊くだけで十分においしくなります。
入れる食材はその時々で色々と替えているのですが、基本、冷蔵庫に余っている野菜を数種類使っています。
そのときに、「愛犬のための 食べもの栄養事典」を参考にさせてもらっています。
《参考記事》 愛犬のための「鶏肉と野菜たっぷりおじや」-栄養たっぷりで簡単調理
まとめ
「もなか」の場合、アトピーの除去食として始めた手作り食ですが、今ではごはんを残すことがまったく無くなりました。それどころか食欲旺盛で、最近では食べ過ぎを気にするぐらいです。
ドッグフードではこんなことはありませんでした。
「おじや」食に切り替えてから、かれこれ3年以上経ちますが、今では見違えるほどケヅヤもよく、体調もすごくよくなりました。
と、ドッグフードのことをけなしてばかりいますが、すべてのドッグフードがダメだと思っているわけではありません。もちろん、ドッグフードにはお手軽さという、とても良い利点があります。
品質のよいものを吟味して与えてあげれば、とても便利な食べ物だと思います。
ただ、ドッグフードはインスタント食品であるということを理解しておくべきです。
「もなか」にも、おやつ代りとして、時々ドッグフードをあげていますが、以前はあれほど嫌がっていたドッグフードもたまに食べる分にはすごく喜んで食べています。
ドッグフード、手作り食のどちらがよいかという議論は色々とあるのですが、それぞれ良い点、悪い点があります。どっちが完璧だということもありません。
愛犬がドッグフードをあまり食べず、食が細いことに悩んでいる方は、一度、手作り食を試してみて下さい。特にアレルギーのあるワンちゃんの除去食として、手作り食は最適な選択だと思います。