最近、テレビのコマーシャルで犬のノミ・ダニ駆除の予防薬の宣伝しているのを、よく見かけます。

超有名な柴犬のまるちゃんが出演しているもので、ノミ・ダニの新しいお薬、「ブラベクト錠」を売り込んでいるものです。

と、このブラベクト錠というお薬については、今まで聞いたことがありませんでした。

ちょっと調べてみると、最近、認可されたばかりのお薬らしく、どうりで昔調べたときには出てこなかったわけです。

ということで、今回は、この新しいお薬について、その効果や安全性について調べてみました。

ブラベクト錠の特徴とは

ブラベクト錠は最近、新しく開発されたお薬で、その特徴は「即効性」と、従来の3倍もある効果の持続性」だそうです。

なんと、一錠のむだけで、ノミ・ダニの駆虫効果が3ヵ月間も持続するらしいのです。

日本では、2015年に認可されたばかりのまだ新しいお薬です。

製薬会社もその認知度を高めようと、今の時期にテレビコマーシャルをバンバン流しています。

 

その特徴ですが、製薬会社のホームページは以下のように書かれていました。

Q ブラベクト錠はどのようにしてノミやマダニを殺すのですか?

A 愛犬にブラベクトを食べさせると、有効成分が吸収された血液を介してすばやく全身に達し、犬の皮膚のすぐ下の組織液にも到達します。ノミやマダニが取り付いて血液を吸おうとすると、体液や血液を摂取してブラベクトの有効成分であるフルララネルが取り込まれます。フルララネルにさらされると、ノミやマダニは動けなくなり、すぐに死に至ります。ブラベクトの効果はわずか2時間以内に出始めます。フルララネルにさらされたノミやマダニの100%が12時間以内に駆除されます。ブラベクトは、3か月間ノミ及びマダニを駆除します。

《引用》 ブラベクト錠 よくある質問

ブラベクト錠の有効成分である「フルララネル」という成分らしいです。この成分をノミ・ダニが体内に取り込むと、12時間以内に死亡するようです。

この化学成分は、日産化学工業株式会社という、日本の化学メーカーが開発したもので、その成分を使って、アメリカのMSD Animal Health社が動物用の医薬品として販売したのが「ブラベクト錠」です。

また、この「フルララネル」成分についての説明も同じホームページにありました。

γ-アミノ酪酸(GABA)作用性塩素イオンチャンネルのアンタゴニストで、節足動物のGABA作動性塩素イオンチャンネルに作用し、塩素イオンの神経細胞流入を阻害する。その結果、抑制が効かなくなり、過度の興奮を起こすことでノミ及びダニを死亡させる。また、フィプロニルとはGABA受容体の結合部位が異なるとされている。

節足動物のグルタミン酸作動性塩素イオンチャネルL-glutamate-gated chloride channels(GluCls)にも作用し、同様にノミ及びダニを死亡させる。

《引用》 ブラベクト錠 製品情報

節足動物のみに有効な成分であり、ノミ、ダニの神経細胞の伝達を阻害することで、過度に興奮させて死亡させる???

何を言っているのか、まったく分かりません。。。

が、とにかく、従来のお薬に比べても、その安全性はとても高いのだそうです。

 

それにしても、一錠飲むだけで3ヵ月間も「フルララネル」の効果が持続するらしいのですが、それだけ低濃度でも効果が持続するのは、ちょっと怖いぐらいです。

ブラベクト錠に副作用はあるのか

公式ページによると、このお薬には以下のような副作用があるとありました。

本剤の投与により、ときに消化器症状(下痢、嘔吐、食欲不振又は流涎)がみられることがある。

本剤投与により、一部の動物でAST、ALT等の増加が認められることがある。

まあ、一般のお薬によくある程度の副作用のようです。

 

ということで、公式ページを見ていてもよく分からないので、いつものごとく、お役所が公開している副作用情報を調べてみました。

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《参考》 農林水産省 副作用情報データベース

上記データベースで「ブラベクト錠」を検索すると、6件がヒットしました。2015年から使われているにしては、思ったより少ない数です。

中味を詳しく見てみると、死亡例が5件と奇形児出産が1件でした。

その死因としては、肝疾患がもっとも多く、他に心肺停止などもありました。

ただ、登録されている症例では、10歳以上の高齢犬が多く、元々何らかの病気を持っている犬が多いことから、そのほとんどがブラベクト錠との因果関係は不明となっています。

まだ、認可されて間もないためにデータが少ないのか、それとも本当に副作用がほとんどないのか、その判断は難しいのですが、他のノミ・ダニのお薬に比べれると、副作用の症例はかなり少ない印象です。

 

今のところ、それほど強い副作用は認められていないようなのですが、まだ認可されたばかりのお薬で、今後、どんな副作用が見つかるか、少し心配な面はあります。

ノミ・ダニの予防薬では、その副作用が心配

我が家でも、愛犬の「もなか」のダニ対策として獣医さんに言われるまま、フロントラインを一度使ったことがあります。

そのとき、「もなか」の様子が突然おかしくなり、しばらくの間、体調が悪くなったため、それ以後は二度と使わなくなりました。

《参考記事》 犬のノミ、ダニの薬の副作用にご注意-愛犬に使う前にチェック

この記事でも薬の副作用について触れており、登録されている副作用の症例数はそれほど多くはないのですが、中には死亡例もあるほどです。

このように、従来のノミ・ダニのお薬についてはその副作用が少し心配だったのですが、今回のブラベクト錠については、まだマシなようです。

 

ただ、そもそもの話として、別にノミ・ダニが寄生もしてもいないのに、わざわざ予防薬まで飲ませる必要があるのか、そっちの方が疑問です。

ダニが媒介する病気が心配なのでしょうか???

「もなか」の場合、ノミ・ダニ予防はしてません

「もなか」は今、5歳です。

周りは畑や田んぼも多く、草むらもいっぱいあります。散歩のとき、ちょっとした草むらに入っていくこともよくあります。

それでも、これまで、ずっとノミ・ダニの予防薬を使ってませんが、ノミ・ダニに寄生されたことは一度もありません。

 

確かに、犬の病気として、ノミやニキビダニ、ミミヒゼンダニなどが寄生して、アレルギーや皮膚炎を引き起こすことはあります。

ただ、それは犬の体調さえよければ、寄生しないものも多いのです。また、たとえノミ、ダニに寄生されたとしても、そのときに駆除すればいいだけの話です。

これが、フィラリアのように一度寄生してしまうと、血管に致命的なダメージを与えるような害虫であれば、予防薬の副作用を考慮しても、予防する意味は十分にあると思います。

最近では、フィラリアのお薬と同じ扱いで、犬のノミ・ダニ予防はしなければいけないような雰囲気になっていますが、まんまと、獣医さんや製薬会社の策略にハマっているように思えて、仕方がないです。

まとめ

ブラベクト錠がたとえどんなに安全であっても、「もなか」に使うことはたぶんないでしょう。

今のところ、その必要性をまったく感じないからです。

 

確かに、これからの季節、暑くなってくるとノミ・ダニが活発に活動し始め、特に、梅雨の時期には、湿気が大好きなダニが繁殖しやすくなるために、要注意となります。

これは別に犬を飼っている人に限ったことではなく、ジメジメする梅雨の時期、お布団にダニが繁殖して大変なことになったなど、よく聞く話です。

ダニはとても生命力の強い生物であり、簡単なことでは死滅させることができません。そのため、一度繁殖すると、その駆除がとても厄介です。

 

我が家でも、まったくダニ対策していないわけではなく、お散歩のときのマダニ予防にと、毎年手作りの防虫スプレーを作って対策しています。

《参考記事》 ひば油で虫除けスプレーの作り方、天然アロマなので愛犬にも安心

この防虫スプレーは、意外と簡単に作れて効果も抜群なので、愛用しています。

それほど気合いを入れてノミ・ダニ予防に努めている訳でもないのですが、今のところ、これだけで「もなか」にダニが付いて大変なことになったことはないです。



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