愛犬の歯石が気になったとき、お家でもできる歯石取りの方法とは

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「もなか」ですが、最近では、歯磨きにもだいぶと慣れてきて、かなり賢くできるようになりました。ただ、未だに奥歯の裏側は嫌いらしく、すぐに口を閉じてしまうため、なかなかきれいに磨くことが出来ていません。

それでも、毎日の歯磨きがなかなかできておらず、今のところ週に1、2回程度です。

そんな「もなか」ですが、最近、奥歯に着色が目立つようになっていました。

写真を見てもらうとわかりますが、上あごの一番大きな歯(上顎第四前臼歯)が特に茶色く着色しています。

「もなか」も4歳となり、そろそろ、こんな歯石も気になる年頃になってきました。

今のところ、歯肉炎がある様子はなく、口臭も特にないです。

ただ、このまま放置していて、歯周病になってしまうと、結構大事になるのです。それは、犬の場合、本格的な歯石取りには。全身麻酔が必要だからです。

「もなか」と同じように、病院に行くほどではないけれど、愛犬の歯石について悩んでいる方も、多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「もなか」で試してみた、自宅でもできる愛犬の歯石取り(歯石除去)について、ご紹介します。

犬の歯周病は5歳から急上昇するというデータ

いつも、参考にさせて頂いているアニコム社の資料によると、犬の歯周病の罹患率は5歳から急激に上昇し、その後、年を取るごとに多くなっていきます。

《引用:アニコムの資料》 健康寿命延伸への取り組み 犬の歯周病

 

犬の場合、唾液がアルカリ性のため、もともと虫歯にはなり難く、歯石が付きやすいという傾向があります。

特に犬は自分で歯磨きできないので、飼い主がキチンと歯磨きしてあげていないと、すぐに歯石が付いてしまいます。この歯石が元で歯肉炎と発展、そのまま放置していると歯周炎へとどんどん悪化していきます。

このアニコムさんのデータからも、5歳を過ぎると歯周病には要注意ということがよく分かります。

獣医さんに歯石を取ってもらうといくらかかるの?

歯周病になってしまったら、獣医さんに治療をお願いするしかないですが、その前に対処することが大切になってきます。

そこで、歯周病予防のために動物病院で定期的に歯石取りをしてもらうと、いくらかかるのでしょうか。

動物病院は100%自己負担なので、すごく高く付きそうで、その治療費は気になるところです。

特に予防のための歯石取りは、ペット保険での補償対象にもなりません。(当然なんですが。。。)

 

動物病院での歯石取りは大きく、麻酔をする、しないで2つの方法があります。

麻酔なしでの治療

麻酔はせずに、犬を診療台に固定して、ハンドスケーラや鉗子で歯石を削り取ります。歯石除去後は、研磨剤が入ったクリームで歯の表面を磨きます。

基本的に、麻酔なしでの治療は、大人しいワンちゃんで協力的な犬の場合にしかできません。

また、麻酔なしでは、歯の裏側の歯石は除去できないため、歯周病が進行しているような場合には実施できません。

この治療費は比較的安価で、犬種や病院によってもかなり違うようですが、おおよそ8千円から2万円程度のようです。

全身麻酔ありでの治療

全身麻酔をして、超音波スケーラを使って歯石を除去し、その後、歯の表面を研磨仕上げします。

歯の裏側の歯石取りや、歯周病がひどい歯の抜歯もできるため、歯周病の完全な治療ができます。ただし、全身麻酔をするため、それなりのリスクも出てきます。

特に持病を持っている犬や老犬の場合には、リスクが高くなります。

この場合、麻酔費用もかかるため、治療費は比較的高額になります。

犬種や抜歯をする、しないなど、歯周病の状態によっても、料金は違いますが、それよりは病院によってかなり治療費が違うようです。

一般的には、2万円弱から3万円程度、高い病院では5万、10万円するところもあるようです。

自宅でもできる愛犬の歯石取り

やはり、獣医さんに歯石取りをお願いすると、安くても1、2万円はかかりそうです。

歯周病が重症化して、どうしようもない場合には、専門家にお願いする他ありませんが、ちょっと、気になる程度であれば、お家でできることもあるのです。

調べてみると、自宅で愛犬の歯石取りを頑張る場合、以下の2つの方法があります。

個人的には、簡単な歯石取りスプレーがおすすめです。

スケーラーで歯石をガリガリと落とす

最近では、犬用のスケーラーが色々と市販されています。(別に人間用のものでも大丈夫だとは思いますが。。。)

アマゾンで検索すると、ちょっと高いものが多かったのですが、その中でも比較的安めのもので、評価のよかったものを購入してみました。

2種類のピックが付いているのですが、それぞれ逆方向に斜めにカットされているので、向きによって使い分けができ、便利です。

先日、宅配便で届いたとき、早速「もなか」の歯石取りをやってみました。

まず、「もなか」を動かないように抑え込み、口を大きく開きながら、着色している歯の部分をガリガリやってみました。

思っていたより「もなか」の抵抗もなく、自由に歯石取りさせてくれました。かなり賢かったです。

ただ、慎重にしないと、歯肉や歯を傷つけてしまいそうなので、やんちゃなワンちゃんではおすすめできません。とても危なくて、スケーラーでの歯石取りはできないと思います。

「もなか」の場合、犬歯や前臼歯に付着していた歯石が少しずつ取れ、ひと目でわかるほど歯の色が白くなりました。ただ、奥歯の方は中々、一気には取れませんでした。まだ、軽く着色しているのですが、これ以上やるとエナメル質を傷つけてしまいそうで怖かったので、今回はほどほどで止めておきました。

意外と歯石取りは難しく、一気に取ってしまうのは無理なようなので、今のところ、歯石取りスプレーと併用してみようかと考えています。

スケーラーでガリガリやる場合の注意点として、どうしても歯の表面がデコボコになってしまい、その後に歯垢が付きやすくなってしまうそうです。獣医さんでは、研磨剤入りのクリームで歯磨きするらしいですが、そんなものはないので、しばらく歯磨きをしっかりするようにしています。

市販の歯石取りスプレーを使ってケアする

調べてみると、犬の歯石取りスプレーというものがたくさん市販されていました。

歯磨きが嫌いなワンちゃんでも、歯にスプレーするだけで歯石を浮かせてくれるという優れものです。

この業界では、リーバスリーという商品が有名らしいのですが、今回は「もなか」用として、ReDenta(リデンタ)という商品を購入してみました。理由は、アマゾンでの評判が結構良かったのと、ジェルタイプがあったからです。

「もなか」の場合、歯磨きに対してそれほど抵抗がないため、このジェルタイプを歯磨き粉替わりに使ってみようと考えました。


結構、高価なのですが、獣医さんで歯石取りをしてもらうことを考えると、こっちの方がだいぶと安上がりです。

成分は、アルコールとサーモンオイル、キサンタンガム(増粘安定剤)、グレープフルーツ種子エキス、ぶどう種子エキス、ハーブオイルと、なっており、特に怪しげな成分は入っていません。

こんな成分でなぜ、これほど高価なのか。。。。

最近流行りのオイルプリング(インドの自然療法で、アーユルヴェーダという健康法。ココナッツオイルなどでうがいするだけで、歯石が落ちる)と同じ理屈で、オイルで歯石を溶かすようです。

 

本来の使い方は、スプレーするか、ジェルタイプの場合には歯と歯茎に塗りつけるだけです。

「もなか」の場合、このジェルを使って歯磨きしてみました。その方が、歯磨き効果と歯石落としの一石二鳥なのでは、と考えています。

まだ、始めたばかりで、効果を体感できるほどではないので、またご報告してみたいと思っています。

《その後》 自宅での犬の歯石取り-実際にやってみた成果をご報告

この他、犬用の歯石取りスプレーとして、アマゾンには以下のようなものがありました。


たぶん、犬用の歯石取りスプレーで一番有名なのはこれかもしれません。

こちらも中々評価の良い犬の歯石取りスプレーです。ブログでも紹介されているサイトもたくさんありました。ただ、エチルアルコールが25%と多く入っているのが気になったのと、ミント系の香料は「もなか」が嫌うかなと止めました。


安くて評判も悪くないです。ただ、レビューの数がそれほどなかったので、今回は見送りました。


こちらも比較的安くて、評判もよいです。ただ、他のブログの評価からすると、比較的効果が緩やかなタイプのようです。


こちらはとても評判がよく、これにしようかとだいぶと迷ったのですが、とても高価だったので、今回は購入しませんでした。朝晩に違うタイプのお薬を使って効果を倍増させるそうです。

《参考記事》 愛犬「もなか」の歯石ケアにDr.YUJIROを買ってみました-究極のデンタルケアみたいです

この他にも、水に混ぜて飲ませるだけのものなど、もっとお手軽な商品など、色々と販売されています。

まとめ

愛犬が長生きするためにも、健康な歯はとても重要になってきます。そのため、飼い主としては愛犬の歯石に十分に注意しないといけません。

本来、犬の歯は白い色をしているもので、「もなか」のように着色しているなら、歯石が溜まってきている証拠です。そのまま放って置くと、歯肉炎や歯周病の原因となります。

歯周病はとても怖い病気で、放って置くと最悪の場合、死亡することもあるぐらいです。

犬は虫歯にはなり難いのですが、その分、歯周病になりやすいものです。もし、愛犬が歯周病になってしまったら、治療も大変なので、歯周病予防として、できることから初めてみてはどうでしょうか。

《参考記事》 犬の歯磨きを成功させるためのポイントは信頼関係

特に、犬は自分では歯磨きできないため、普段から歯磨きをしてあげていないのであれば、それは完全に飼い主の落ち度になります。

ただ、毎日歯磨きしてあげるのも大変なことなので、今回ご紹介したような自宅での愛犬の歯石取りが流行っているのでしょう。

 

追記:

《参考記事》 「もなか」の歯石取り、一年後の再チャレンジです

《参考記事》 愛犬の歯石取りはいかが、ガリガリが病みつきになりそうです