犬が食べてはいけないもの、タバコ、野菜、卵

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犬が食べてはいけないもの、第四弾です。

今回は、家庭で身近なものである「タバコ」、「野菜」、「卵」を取り上げます。

特に野菜についてネットで調べていると、かなりの人が犬にとっては注意が必要とありました。

ただ、よく調べてみると、一般的な野菜が元々持っている毒性を誇張しているか、食物繊維が消化に悪いことを指摘している記事がほとんどでした。

野菜はどんなものでも元々少しは毒性をもっており、場合によっては、人間でも毒となることがあります。有名なものでは、ジャガイモの芽に含まれるソラニンなどがそうです。

最終的には、ネギ類以外はそれほど気にする必要はないという結論になりました。野菜が持っているビタミンや酵素など、犬にとってもとても大切な栄養源となるものがたくさんあります。大概の野菜は「もなか」に与えていますが、今のところ特に下痢をする様子もないです。

タバコの受動喫煙は犬にとっても危険

d82f45f003d57f5c3fd214edc9b491b2_s最近は喫煙のマナーや健康被害がかなりうるさく言われるようになったため、喫煙者が減っていますが、まだまだ家で喫煙されている方は多いのではないでしょうか。

タバコは有毒性はもちろんみなさんご存じだと思いますが、飼い主が喫煙者の場合、その影響が犬にもあります。

タバコの場合、喫煙者が吸う主流煙より回りにいる人が吸う副流煙の方が数倍有毒性があります。 主流煙と副流煙 によると、副流煙には主流煙よりもニコチンで約3倍、アンモニアで約50倍、発ガン物質で2~100倍の有害物質が含まれています。

このため、飼い主が喫煙者の場合には犬の発ガン率が約 1.6倍になるとの統計もあります。

《参考記事》 タバコの受動喫煙が愛犬に与える影響はとても大きい

また、子犬の場合など、好奇心が旺盛なワンちゃんでは吸殻を放置しておくとそれを誤飲する危険性があります。タバコを誤飲するとニコチン中毒になる危険性があり、興奮、ふるえ、痙攣、嘔吐、下痢、血便などの症状があります。誤飲した場合はできるだけ早く動物病院に行きましょう。

野菜の食物繊維は犬にとっても大切

7e062637d72f7d20421865441acfd891_s野菜は全般的に消化し難く、特に生野菜を犬に与え過ぎると胃腸に負担がかかるとよく言われています。

ただ、これについては負担がかかるほど野菜を食べ過ぎることはほとんどないので、ネギ類以外の野菜であれば特に問題ないと思います。

胃腸に負担がかかると言われるのは、犬は野菜に含まれる食物繊維(セルロース)を消化できないためですが、これは人間の場合も同じです。ただし、犬の場合は人間よりも消化能力が低いため、生野菜を与えるとそのままの形で「ウンチ」として出てくることが多いです。

人間や犬は食物繊維を消化できないので、草食動物のようにエネルギー源として吸収することはできません。しかし、食物繊維をとることで以下のような効果があります。

  • 食物繊維が消化されないため、そのまま「ウンチ」として排出されます。その際、腸壁を刺激して腸内を活発にするため、便秘予防となります。また、腸内を綺麗にすることで腸内環境の改善にも役立ちます。
  • 食物繊維は消化されないため、胃腸に長く滞留します。そのため、一般的に腹持ちがよく、ワンちゃんの食べ過ぎ防止に効果があり、ダイエット食として最適です。
  • ただし、大量に食物繊維を摂取すると、腸内細菌の働きによって発酵され、腸内にガスが溜まりやすくなります。

ワンちゃんがダイエットをする場合などは、野菜を少し多めに与えると効果的です。

ドッグフードをいつもの三分の二から半分ほどに減らし、その分野菜を細かく切ったものを与えます。面倒な場合は野菜を細かく切ったものをそのままドッグフードに混ぜるだけでもよいですが、さらに切った野菜を火を通すことで消化しやすくなります。

ただし、以下の野菜にはアルカロイドという毒性がある物質が含まれているため、大量に摂取しない方がよいと言われています。

  • ナス科(ナス、ジャガイモ、トマト、ピーマン)
  • マメ科(インゲンマメ)
  • ユリ科(ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ、ラッキョウ)

アルカロイドやソラニン(じゃがいもの芽に含まれる)は人間にとっても危険な物質であり、未熟果実により多く含まれています。これについても人間で特に問題ないのと同じで、通常の分量の野菜を食べている限りでは、犬の場合も危険ではありません。

ユリ科以外はそれほど気にする必要はないです。

卵は調理すれば、犬にとっても貴重なタンパク源

cd20b49a34e25d68ad4089dc1fb0b432_s卵は栄養価も高く、犬にとっても貴重なタンパク源となります。

卵に対してアレルギーがなければ、犬に卵を与えても問題ありません。むしろ安くて栄養価の高い食材となります。

ただし、卵白を生で食べると卵白に含まれる「アビジン」という物質が「ビオチン」(皮膚や神経の機能を正常に保つ働きがあるビタミン)と結合することで「ビオチン」の吸収を妨げます。

このため、生卵を大量に食べていると、卵白障害になることがあります。

これは人間の場合でも同様で毎日生卵を10個以上摂取し続けると、卵白障害になると言われています。

「アビジン」は熱に弱く、加熱調理することで問題なくなるため、必ず調理して与えるようにしましょう。

ネットでは「犬ごはん」として卵を使った料理も色々と紹介されていますので、参考にしてください

《クックパッドメニュー》 クックパッド 犬ごはん卵料理

まとめ

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

他にも犬に与えてもよいのか、気になる食べ物について記事を書いていますので、よろしければ、以下も参考にしてください。

犬が食べてはいけないもの、チョコレート、キシリトール、ネギ類etc

犬が食べてはいけないもの、牛乳、アルコールetc

犬が食べてはいけないもの、ほうれん草、ミネラルウォーターetc

 

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