日光浴愛犬の「もなか」ですが、庭での日光浴がお気に入りのようで、天気の良い日にはよく庭でお昼寝しています。

春先のぽかぽか陽気のときなら暖かくて気持ち良いのですが、「もなか」の場合、カンカン照りの暑い日でもなぜか芝生でゴロゴロしています。まるで光合成でもしているかのようです。我慢できなくなるほど暑くなると家の中に帰ってくるのですが、被毛がアツアツ状態になってます。「もなか」は黒柴で真っ黒なので太陽の光をよく吸収するのだと思います。

日光浴は体に良い点もいっぱいありますが、最近は紫外線が強いためか「もなか」の被毛が少し日焼け気味なのが気になっており、犬の日光浴に関して、良い点と問題点についてまとめてみました。

日光浴の良い点

人間と同じように犬でも日光浴すると体に良いことがたくさんあります。

朝日を浴びることで体内時計がリセットされる

動物は朝起きたときに強い光を浴びることで体内時計をリセットすると言われています。体内時計は体内での生活リズムを作り出し、ホルモンバランスの調整やその日の夜の睡眠に影響します。体内時計が狂うと様々な影響を体に及ぼします。

最近のワンちゃんは家の中で飼われるようになって飼い主の生活リズムに影響され、夜更かしする子も多いです。夜更かしによる生活リズムの狂いは犬の換毛期(抜け毛の時期)がずれる原因となることもあります。
季節外れに犬の抜け毛が多くなるのはなぜ?換毛期がずれる原因とは

ホルモンの分泌を正常に保つ

日の光を浴びることで、体内では「セロトニン」というホルモン物質が分泌されます。

セロトニンは、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」と合わせて三大神経伝達物質と言われています。セロトニンは動物の精神に大きな影響があり、オキシトシンとともに「幸せホルモン」とも呼ばれることもあります。人間の場合では、セロトニンが不足すると、うつ病や不眠症などの精神疾患が発症しやすくなると言われており、犬にとっても非常に重要なホルモンです。

セロトニンの効果

  • 脳を覚醒(起きていること)させる
    セロトニンは交感神経を刺激し、血圧や心拍数を上昇させたり、体温を調節して動物の覚醒状態を維持します。朝起きて目から強い光を浴びることで睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が止まり、セロトニンが分泌されます。これによって動物の体内時計をリセットする働きがあります。昼夜逆転の生活をしていると、体内時計が狂ったままとなり、様々な不調の原因となります。また、セロトニンの分泌が正常にできていないと、脳内の血管が収縮・拡張することで偏頭痛を引き起こすことがあります。
  • 感情を抑制する
    動物は何らかのストレスを受けた時など、興奮ホルモンであるノルアドレナリンが分泌されて攻撃性が増します。また、やる気やモチベーションに関わる快楽ホルモンであるドーパミンが、過剰に分泌されることで快楽を求める感情が高まり過ぎ、逆にストレスや依存症を引き起こしてしまう事もあります。セロトニンには、これら行き過ぎたホルモンの働きを抑え、脳内でのホルモンバランスを調節する働きがあります。セロトニンが欠乏することで、気分がコロコロ変わったり、キレる、落ち着かない、鬱っぽくなる、と言った症状が現れやすくなります。ワンちゃんが問題行動を起こしている場合には、セロトニンが欠乏しているのかもしれません。
  • 記憶力、運動機能、呼吸に関係
    その他にもセロトニンは、記憶、運動、呼吸にも関係しており、セロトニンが不足することで様々な問題が起こります。

体内でビタミンDを合成する

日光に含まれている紫外線を浴びることで、動物は体内でコレステロールからビタミンDを合成することができます。ビタミンDにはカルシウムとリンの吸収を助ける効果があり、ビタミンDが不足すると、くる病、骨粗しょう症や骨軟化症などの骨の病気を発症することがあります。特に子犬の発育時には重要な栄養素です。

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ただし、犬の場合、人間に比べると日光浴でビタミンDを効率よく作ることはできません。その理由は犬の皮膚には7-デヒドロコレステロールというビタミンDを合成するための元となる物質が少ないためです。

このため、犬は食事でビタミンDをしっかりと摂取することが必要となります。

ビタミンDは、魚に多く含まれます。犬に与えるのであれば、煮干し、しらす干し(ちりめんじゃこ)、いわし、さけ、さんまなどで塩分が少ないものがよいです。ペットのおやつ用として売っている煮干しなどが最適です。

紫外線による殺菌効果

みなさんも洗濯物やお布団を太陽の光に当てて、カビの繁殖を抑えたり、ノミ、ダニを退治したりすると思いますが、犬の場合でもそれと同じ効果があります。日の光に含まれる紫外線には殺菌効果があり、カビや細菌の繁殖を抑えることができ、皮膚病の予防となります。

特にアトピーのワンちゃんの場合には、適切に紫外線を浴びることで症状が改善することもあります。

日光浴の問題点

このように様々な効果がある日光浴ですが、注意すべき点もあります。特に夏場の日差しが強い時期には注意が必要です。

  • 強い日差しは熱中症や火傷の原因になる
    犬の場合、自分で日光浴をする時間を調整できない子もいるため、長時間の日光浴で脱水症状になってしまう子もいます。
  • シミ、皮膚がん、白内障の原因となる
    犬の場合、被毛があるのため皮膚がんなどの心配は少ないですが、目から紫外線を浴びすぎると白内障の原因となります。また、被毛が少ない顔やお腹では日焼けによって色が変わってしまうこともあります。
  • 被毛が日焼けする
    人間の髪の毛と同じようにワンちゃんの被毛も日焼けします。被毛が日焼けすると、部分的に色が変わったり、チリチリになってしまうことがあります。

犬の熱中症については以前にも書いておりますので、参考にしてください。
愛犬の熱中症にご注意!-統計データから分かる予防対策

まとめ

日の光を浴びることは、犬にとっても人間にとっても、とても大切なことです。

特に紫外線はシミ、ソバカスの原因となるため、女性からは嫌われていますが、紫外線を避け過ぎると、体内で十分な量のセロトニンを作り出すことができず、精神面で不安定になってしまうこともあります。

また、日光浴するとき、直接日に当たらなくても木陰でも十分に効果があります。日差しが強い時期には長い時間、直射日光に当たることは避けましょう。季節によって日の光に含まれる紫外線の量が変わりますが、一日に15分~30分程度の日光浴で十分に効果があります。

室内犬の場合、普段は日の光に当たることが少ないため、散歩などで毎日お日様の光に当たる環境を作ってあげたいものです。体内時計をリセットするためにも早朝に散歩するのが、おすすめなのですが、難しい場合には朝起きたときに部屋のカーテンを開けてあげ、日の光を室内に入れるだけも十分効果はあります。

よく晴れた休みの日には、ワンちゃんとお出かけするのもよいです。



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