犬が水を飲んだとき、周りを水浸しにしても叱らないでください

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犬を飼ったことがあればわかると思うのですが、ワンちゃんが水をガブガブ飲んだ後、ボウルの周りがビチャビチャになっていることがありませんか。

いつも行儀が悪いな、どうやったら直すことができるのかな、と思っていましたが、これは犬の習性として水を飲みときの舌の使い方の問題だったようです。

犬は舌の裏側を使って水を飲む

犬の舌は筋肉が発達しており、かなり自在に動かすことができます。犬がご飯を食べる時、もちろん手を使っては食べることができないので、この長い舌を器用に使って食べ物を口の中に運びます。

犬が水を飲むときにも同じように舌を使って水を飲むのですが、犬の舌の表面はツルツルしているので、うまく水を運ぶことが出来ないのです。水を舐める程度であれば、舌の表面を使うことが多いのですが、大量に水を飲みたいときには舌を後ろ側に丸め、舌をスプーンのように水をすくい上げ、一気に口の中に入れます。

勢いよくすくい上げないとうまく飲めないからだと思うのですが、勢いが良すぎてほとんどこぼしてしまっているような状況になり、周りを水浸しにしてしまうのです。

このとき、水と一緒に大量の空気も吸い込んでしまうため、水を飲んだ後にゲップをすることが多いのです。

youtubeに面白い動画があったので、共有しておきます。

犬は舌は使っていろんなことをする

水を飲む以外にも犬は舌でいろんなことをしています。

  • あいさつ
    犬は大好きな相手や上位者に対して、相手の口元を舐めて愛情表現をします。うれしいときやリラックスしているときによくやります。また、うれしいとき、犬は舌をペローンと出して笑うことがあります。これは飼い主である人間のモノマネをしているとも言われています。
  • 食べものを味わう
    人間と同じように食べ物の味を感じ取ります。ただ、犬は人間に比べるとミライ(味を感じる細胞)の数が5分の1と言われており、味覚音痴と言われてます。甘味は比較的感じ取ることができるのですが、辛味はあまり感じないようです。
  • 体温調整
    犬には人間のように汗をかいて体温を調整することができません。代わりに舌をはハアハアとしながら大量の空気を体内に入れては出して、体温を調整します。

まとめ

このように水を飲むときに周りを水浸しにするのは、犬の習性として仕方がないことなので、大目に見てあげてください。

この他にも犬は緊張したとき、舌を使って口の周りをペロペロしたりもします。「もなか」も爪切りや足裏のグルーミングをするときなど、よく舌でペロペロして、緊張していることをアピールするのが可愛いです。