犬はなぜ掃除機に異常に吠えるのか - 対策方法は?

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あなたの家ではリビングで掃除機をかけると、愛犬がものすごい剣幕で吠えたりしませんか。

「もなか」の場合、普段はとてもおとなしい子で家の中ではめったに吠えることもないのですが、掃除機にだけはかなりの敵対心をもっています。掃除機をそこら辺に置いているだけでは吠えたりしないのですが、掃除しようと掃除機に手をかけるとすぐに寄ってきて吠えまくります。

あまりに「もなか」が掃除機を敵対視して吠えるので、普段は中々掃除をできず、家に誰かいるときに「もなか」を抱っこしてもらい、その隙に掃除機をかける、というような状態です。

なぜ、そこまで掃除機だけを嫌うのか、対策方法はないのか、少し調べてみました。

犬は掃除機の何がそんなに嫌いなのか

犬が掃除機を目の敵にする一番の原因は掃除機の音、それもキーンという周波数の高い音にあるようです。

犬は人間に比べて4倍も耳がよいと言われており、かなり遠くの音が聞こえたり、人間には聞こえない高い音まで聞こえています。人間の場合、耳が良い人でも20,000Hzが上限なのに対し、犬は65,000Hzと超音波と言われる領域の音も聞こえています。

《参考記事》 犬に好かれるには高い声で話かける方がよい

掃除機の音はモーターの音、物を吸い込むときの空気の音などが混じり合っており、人間でもかなり大きな音に聞こえます。

この掃除機の音は人が感じている以上に犬にとっては不快な音のようです。

耳のよい犬にとってはかなりの騒音をたてながらゴロゴロと動き回る、変な動物に見えているのかもしれません。

犬からすれば、突然動き出した不審な動物を「あっちへ行け!!」と頑張って威嚇しているのだと思います。

うちの場合、洗濯機も掃除機に負けないぐらいの騒音なのですが、こちらに対しては「もなか」は無関心です。どんなにガタガタと騒音をたてても、いつも通り昼寝をしています。

このことから単なる音の大きさではなく、犬は掃除機のキーンという高周波に反応しているようです。特に有名なダイソンの掃除機はかなり高周波が強いため、苦手なワンちゃんも多いようです。

犬が掃除機に慣れるためにはどうすればよいのか

犬は掃除機に対して恐怖心や不快感から吠えたり、噛みついたりしています。

普段おとなしい子が狂ったように威嚇するのは、本能的に掃除機を敵だと判断しているようです。

原因は掃除機が発する高音なのですが、機械のこの高音をどうにか工夫するのはとても難しいです。うちには掃除機が2台あるのですが、吸引力が弱い方には「もなか」もそれほど執着しないです(吠えはします)。たぶん、音が若干低いからだと思います。

掃除機の種類によっても犬の反応が違ってきます。

ただ、掃除機を色々と買って試すこともできないので、あとはワンちゃんに頑張って慣れてもらうより仕方がないです。不快な音を聞き続けなければいけない犬にとっては可哀そうなのですが、掃除機に慣れてもらうには普段からいつも使い続けることです。

  • 普段から掃除機をリビングにおいておき、掃除機に慣れさせる。
  • 掃除するときは、誰か他の人に抱っこしてもらう。おとなしくできたらご褒美を与える。

普段から徐々に慣らしていくとよいでしょう。

といっても「もなか」の場合、抱っこしてもらっていれば、掃除機をかけても大丈夫にはなりましたが、まだまだ一人で掃除機をかけるとすごい剣幕で掃除機に噛みついてきます。気長に慣れさすしかないようです。

まとめ

元々、犬のご先祖様は野ねずみやウサギなどの小動物を狩りして生きていたため、小動物の発する小さな音や高い音を聞き取る能力が発達しています。

耳のよい犬にとっては、掃除機の音は私たちが思っている以上に不快な音なのではないでしょうか。

ちなみに「もなか」の場合、掃除機以外にもおもちゃのパトカー(高い音でサイレンが鳴る)、防犯ブザー、ビニールの玩具(笛付き)には異常に反応します。

本能的に抑えようがない感じでいくら叱ってもあまり効果がありません。

「ダメ!!」と怒ってばかりではなく、愛犬の動きを観察するぐらいの余裕をもって見てみるとよいのではないでしょうか。

 

 

ひとつ、朗報です。

これだけ掃除機嫌いな「もなか」ですが、大丈夫な掃除機がありました。

《参考記事》 大の掃除機嫌いの「もなか」でも吠えないマキタはすごい?