ペットフード協会の2015年の調査によると、犬全体での平均寿命は14.85歳でした。
その前の年と比べて0.68歳も延びており、ここ最近の犬の平均寿命が延びがまだ続いていることを表しています。
《参考ページ》 平成27年(2015年)全国犬猫飼育実態調査 全国犬猫飼育実態調査 結果
少し前の1990年には、犬の平均寿命が8,9年と言われていた時代に比べると、実に2倍近くにも平均寿命が延びており、最近では犬の高齢化による医療費も問題となってきております。
《参考記事》 犬の年齢早見表(人に換算)と平均寿命が急激に延びた理由
犬も人と同じように高齢になると、色々な病気になり易くなったり、寝たきりや痴ほう症になる犬もいるため、犬も人と同じで如何に健康に長生きできるかが、課題となっています。
ただ、犬は結構ガマン強い動物で、少しぐらい調子が悪くても表には出さないものです。そのため、症状が表れてから病院に連れて行っても手遅れということも多くあるそうです。
特にシニアになると、若い時に比べて病気になるケースも多くなります。当然、病気は早期発見すれば完治しやすくなるので、飼い主は愛犬のちょっとした変化に、如何に早く気づけるのかが重要になります。
また、最近では犬も人間と同じように定期的に健康診断を受診させることで、愛犬の健康管理されている方も増えているそうです。
今回は、ペットの健康診断とはどんなことをするのか、どのぐらいの費用がかかるか、など調べてみました。
動物病院での簡易的な健康診断ではどんなことをするのか
「もなか」の場合、毎年春にフィラリア予防と混合ワクチン接種のために動物病院に行ったときに、簡易的な健康診断をしてもらっています。
内容はというと、本当に簡単なもので以下のようなものです。
- 飼い主に対する問診
最近変わったことはないですか、的なことです。当たり前ですが、ペットは自分で症状を伝えることができません。そのため、普段、一番ペットの世話をしている人と一緒に受診した方がよいでしょう。 - 体重測定
普段から家で体重管理していれば、特に必要ないのですが、獣医さんのところでしか体重を量ったことがないという人も多いのではないでしょうか。 - 検温
予防注射するときなど、人間と同じで体温測定します。 - 聴診器による診察
心臓や肺などの音を聞いて雑音が混じっていないか、確認します。 - 視診、触診(目、耳、歯、皮膚の状況確認やリンパ節の確認など)
普段、一緒に生活していても愛犬の身体の変化に気付かない人も多いものです。特に体を触られるのがイヤなワンちゃんでは、難しい場合も多いです。普段からスキンシップ替わりにマッサージをしてあげるのも、健康管理にはとてもよいことです。
「もなか」の場合、体重が少しオーバー気味なことが多く、「もう少し痩せましょう!」とよく言われていました。今年の健診でも、また少しだけオーバー気味だったらしく、肋骨が簡単に触れるぐらいにしましょう、と注意されてしまいました。
一応、気を付けているつもりなのですが、食いしん坊な「もなか」なので、少し油断すると、すぐに太ってしまいます。。。
《参考記事》 犬の肥満は「太り気味」でもダメ!寿命にも影響って?
「もなか」の場合ですが、もう一つ獣医さんに相談したことがあります。それは、子犬のときに、頭(ちょうど両耳の間のあたり)を触ると、硬いしこりのようなものがあったので、気になって「大丈夫ですか?」と聞いたことがあります。
そのときには、特に問題はないと思うので、しこりが大きくなるようならまた来てください、と言われました。その後、3年は経っているのですが、特に大きくなる様子もないので、そのままにしています。
このように、定期的に獣医さんに相談したり、健診してもらうことで、愛犬の健康管理をすることはとても重要です。
「もなか」の場合、いつもフィラリア検査と混合ワクチン接種を同時に行ってもらっているのですが、そのときに健診を行ってもらい、費用は特別払っていません。一般的な動物病院での簡易的な健診の場合、1000円~2000円ぐらいのところが多いようです。
ただ、健康診断といってもこれだけの内容では、極限られた病気しか発見できるはずもなく、シニア期にはもう少し本格的な健康診断が必要ではないかと、考えています。
ペットの本格的な健康診断とはどんなものなのか
そこで調べてみると、犬の健康診断では、以下のような検査をするそうです。人間で言うところの人間ドッグと同じ内容みたいです。
- 尿検査
採尿器というものを使って、飼い主さんにおしっこを取ってきてもらい、検査をします。尿検査することで、腎臓、肝臓の病気をチェックすることができます。 - 便検査
尿と同じで家から便を持っていき、チェックしてもらいます。寄生虫の有無や、下痢の原因を調べたりします。 - 血液検査
血液を採取してチェックすることで、色々な病気の前兆がわかります。赤血球数、白血球数、血小板数を調べることで血液の状態を調べたり、血液の成分を分析して臓器に関連した異常を検出する「生化学検査」があります。検査する項目数によってお値段が変わってきます。 - その他
レントゲン検査、超音波検査や、最近ではCTスキャン、MRIなど最先端の医療機器を使った診断を行っている病院もあります。
犬の健康診断の場合、どの項目を行うか、また病院によっても費用はかなり違ってくるようで、5000円~数万円とかなりの幅があります。血液検査で調べる項目を増やせば、その分、高額になりますが、一般的には1万円以内のところが多いようです。
ネットで調べていると、フィラリア検査のときに採血するので、そのついでに血液検査だけ行ってもらうという方も多いようです。
また、人間と同じように年に1回は本格的な健康診断を受けているという人も多く、特にシニア期では年に2回という人もいます。ただ、健康診断はペット保険の適応もなく、それなりに費用もかかるため、あまり高額だと年2回はちょっと躊躇してしまいます。
ペットの健康診断はなんだか不安?
動物病院での診療については、独占禁止法という法律で基準となる治療費を決めることが禁止されております。
そのため、動物病院では、個々の病院が自由に値段を決める自由診療となっており、健康診断を受ける場合も、病院によってその内容が様々であったり、同じメニューであっても値段がかなり違っていたり、と色々と分からないことが多いです。
《参考記事》 動物病院でのペットの治療費はなぜ違うのか-平均的な値段を調査
また、獣医さんの中には、本当に動物が好きなの?という人もいて、イマイチ信用できないという場合もあります。まずは、ご自分にあった、信頼できる獣医さんを見つけることが大切だと思うのですが、なかなか難しいものです。
そんなときは、健康診断より前にかかりつけの獣医さんを見つけましょう。
<参考記事> 間違えないための動物病院の選び方-良い獣医さんを見極めるには
まとめ
今回、ペットの健康診断について調べてみました。
「もなか」も4歳になり、人間でいうと、そろそろ中年に差し掛かる年齢です。
今のところは、特に健康に不安はないのですが、この先、健康で長生きしてもらうためにも、定期的な健康診断は欠かせないのかもしれません。