先日は暖かくなり、近所を散歩していたら土筆(つくし)がいっぱい生えていました。他にも、とってもちっちゃな花が咲き始め、とても春らしさを感じる季節になりました。
花粉症さえなければ、犬の散歩にはとてもよい季節です。
ただ、温かくなると色々な虫も活発になるのですが、この時期、犬にとって、もっとも注意が必要な虫と言えば、蚊です。
蚊は様々な病気を媒介するのですが、その中でもフィラリアは怖い病気で、少し前まで犬の平均寿命が8歳程度だったのはこの病気が原因でもありました。
「もなか」の場合も、毎年、4月には動物病院でフィラリアの検査をしてもらい、秋までのお薬をもらっていますが、これが意外と高額で9000円(検査費込み)近くにもなります。
<参考記事> フィラリア症検査と混合ワクチン接種してきました
毎年のことですが、結構痛い出費です。
ふと、ネット検索してみると、なんとフィラリアのお薬が安く販売されているではないですか。
獣医さんで購入するよりもかなりお安いのですが、このようなお薬を安易に使ってよいのでしょうか??
4月になると、そろそろ蚊には注意しましょう
私が住んでいるところでは、今年はまだ蚊を見かけていませんが、そろそろ警戒する時期になりました。
蚊は気温が15度ぐらいになると吸血をし始め、25度から30度ぐらいが最も活発になるそうです。季節で言えば初夏の頃、4月から5月ぐらいからはそろそろヤバい時期になります。
なぜ、犬にとって蚊が天敵かといえば、それは蚊が犬の天敵である「フィラリア」とう虫を媒介するからです。
フィラリアは犬にとってとても恐ろしい病気であり、予防薬が開発されるまで、このフィラリアによって犬の平均寿命が大きく下がっていたと言われるぐらいです。
ただし、今では正しく対処することで、安全に予防できる病気になりました。
フィラリア予防薬はいつから投与開始したらよいのか
ちなみに、フィラリアのお薬の投与は、蚊を見かけて1ヶ月後から投薬開始です。
いつもだと、だいたい4月中旬ぐらいには蚊を見かけるので、5月ぐらいから投与開始になります。
《参考記事》 フィラリア予防薬の効果と副作用ではどちらが重要か
そろそろ「もなか」のフィラリアのお薬をもらいに行かないと。。。
フィラリアのお薬を安く手に入れる方法とは
このフィラリアのお薬ですが、お薬だけなら簡単に安く手に入れる方法があります。それは、海外で安く販売しているお薬を、個人輸入代行してくれるサイトから購入する方法です。
最近では、そのようなサイトがいくつかあるのですが、例えば、以下のようなものです。
《参考ウェブページ》ペットくすり
ただ、海外からの輸入となると、その品質は大丈夫なのか、日本の法律的に問題ないのか、などなど色々と疑問が湧いてきます。
特に、最近では、人間用のお薬であるバイアグラを海外から個人輸入する際、偽造品が氾濫していることがニュースとなっていました。さすがにペット用の医薬品でそのような話は聞いたことがないのですが、注意は必要です。
また、人間のお薬でも同じですが、海外で販売しているペットのお薬を個人的に輸入することは、日本の法律でOKだそうです。
ただし、医薬品の場合には、1回で購入できる量にガイドラインがあり、2ヶ月分以内じゃないとダメみたいです。この点、フィラリアのお薬など、基本1ヶ月に1つなので、6個入りだと6ヶ月分になるはずですが・・・
さらにまとめ買いまでできるのは、完全にガイドラインに違反していると思うのですが、どうなんでしょうか?
このように、個人輸入でのお薬の購入については、色々と、グレー?なところがあります。ただ、そのお値段は、獣医さんから買うよりもかなりお安いです。
ざっと、チェックしてみたところ、フィラリア予防薬のジェネリック製品(成分は同じ後発のお薬)で良ければ、小型犬の6個入りで3000円以下です。
1個500円もしないので、病院で処方してもらうより半分以下の値段になります。
フィラリア予防薬は検査せずに与えると、とても危険
ただし、フィラリアのお薬の場合、既に感染しているか検査をせずに与えると、とても危険です。最悪の場合だと、死亡するケースもあります。
実際、検査せずにフィラリア予防薬を与えると、なぜ危険なのかというと、
フィラリア予防薬は100%予防可能といっても、早めにお薬の投与を止めてしまったり、ワンちゃんがお薬をこそっと吐いてしまったり、体調が悪くお薬の効きが悪かったり、などの理由で予防出来ていないケースもあるのです。
そのまま、年を越してしまうと、体内でフィラリアの幼虫が繁殖した状態になります。
そこに予防薬をいきなり投与すると、血液中のフィラリア幼虫が死滅することで血管が詰まってしまったり、最悪の場合、アレルギー反応でショック症状を起こすケースがあるそうです。
そのため、フィラリア予防薬を投与する前に、フィラリア症に感染していないかの検査が必須だと言われているのです。
動物病院でこの事前検査をすると、安くても2000円程度はかかります。
結局、合計すると、
お薬代(3000円)+病院で検査費用(2000円)で5000円になります。
それでも、病院でフィラリア予防薬を処方してもらうより、ざっと半額程度には安くなるのです。
まとめ
このように個人輸入代行業者を利用すると、ペットのお薬を簡単に、安く手に入れることは可能です。ただ、今のところ、私は使ったことがないです。
それは、以下のようなデメリットが気になったからです。
- 海外からの発送のため、注文してから届くまで2週間程度かかる。
- 完全に自己責任となる。お薬を誤って投与して、何かあっても誰も責めれません。
- 獣医さんの指示がないと、怖くて使えない。特に強いお薬ほど不安。
この中で、一番引っかかったのは、やはり獣医さんの指示です。
昔、私も輸入品は安くていいなと、思ったことはあるのですが、フィラリア予防薬の場合、事前検査が必須なことが引っかかりました。
掛かりつけの病院でフィラリア症検査だけしてもらうというのは、かなり・・・・な感じでした。小心者の私では、とてもそんなこと言い出せそうにありません。
そんなこと、気にしない性格の方であれば問題はないかもしれませんが、獣医さんとの信頼関係も大切だと思っているので、今のところ、そんな暴挙には出ていません。
獣医さんも商売なので、検査だけお願いしてお薬は他で買いますって言われると、良い気はしないはずです。
また、販売サイトでの口コミを見ていると、検査せずにお薬だけ与えている人も結構いるようで、これはこれでとても危険なことです。
折角、愛犬のためと思ってお薬を買っていても、正しい使い方をしないと逆効果になりかねません。
販売サイトでも、「獣医さんに相談してから与えて下さい」、「検査せずに与えると危険です」とは謳っていますが、その注意書きをどれだけの人が見ているのか。。。。。
みなさんも、もし海外輸入のペットのお薬を使う場合には、十分にご注意ください。