いちごはビタミンCが豊富で犬のおやつにも最適-キシリトールは気にしなくてよい

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いちごいちごと言えば、春先が旬のイメージなのですが、ビニールハウス栽培がさかんな現在では、1月から5月頃までとかなり長く出回っています。その中でも2月、3月頃が一番おいしい時期だそうです。

つまり、今の時期がいちごの旬で、値段も安く、店頭にもいろんな種類のいちごが並んでいます。

いちごにはビタミンCがとても豊富に含まれており、特に最近のいちごは甘くておいしいので、ワンちゃんも大好きな果物のひとつです。

いちごにはキシリトールが含まれているので、キシリトール中毒を気にされている人もを多いかと思いますので、この点に注目して調査してみました。

結論から先にいうと、いちごに含まれるキシリトールは、まったく気にする必要はありませんでした。

いちごの特徴とは

いちご ブツブツいちごは、バラ科の多年草植物です。

普段私たちが食べている赤いいちごですが、実は果実ではありません。花托(かたく)と言われる花の付け根の膨らんだ部分が発達したものです。果実はいちごの表面に付いている、あのブツブツの粒子がそうです。

いちごの甘味成分は主にブドウ糖と果糖であり、酸味としてクエン酸やリンゴ酸を含んでいます。

その他、いちごにはビタミンCをはじめとして、以下のような栄養を含まれています。

ビタミンC

いちごには何と言っても、ビタミンCが豊富に含まれています。

100g中にビタミンCが62mgも含まれており、みかんと比べても、2倍の量のビタミンCです。

ビタミンCは抗酸化力に優れており、冬の時期の感染症予防、老化防止、ストレス軽減にとても役立ちます。

《参考記事》 犬は「かぜ」をひかないって本当?風邪をひかないための予防方法

ポリフェノール

いちごの赤い色は、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」という色素成分の色です。

「アントシアニン」は抗酸化力がとても高く、特に眼精疲労や眼病予防にもとても効果があると言われています。老犬の場合には、緑内障や白内障の予防として効果があると思います。

《参考記事》 犬の緑内障はとても怖い病気-もしものときは早期発見が重要

カルシウム、マグネシウムなどのミネラル

100g中にカルシウムが17mg、マグネシウムが13mgとミネラルも多く含まれています。

カリウム

カリウムには利尿作用があり、身体の中の不要な塩分、老廃物を排出する働きがあります。

元々、犬にはそれほど塩分は必要なく、人間の食事でいうと、糖尿病患者の療養食ぐらいがちょうどよいと言われています。もし、塩分を摂りすぎたときなどは、意識して「カリウム」を取る必要があります。

キシリトール

犬にとって、キシリトールが危険であることは結構有名です。そのキシリトールがいちごには、かなり豊富に含まれています。

どのぐらいかというと、100g中、約40mgもあり、果物ではかなり多い方です。

※ネットでは、いちごのキシリトール含有量を100g中360mgと書いている記事がたくさんあります。これは間違った認識です。

乾燥100g中の成分量を誰かが誤解して書いたものが広まったようです。いちごの90%は水分のため、実際にはそんなには含まれていません。犬の手作り食で有名な須崎先生の下記ブログを参照ください。

《須崎病院のブログ》 キシリトールは犬に危険!?その3
《参考》 キシリトールの基礎知識

このことから、いちごは、犬に与えてはいけないと誤解されているかもしれません。

確かに、犬がキシリトールを摂りすぎりると、肝障害を引き起こします。

ただ、どのぐらいの量を摂るとキシリトール中毒になるのか、実は良くわかっていません。アメリカでの例では、体重10kgの犬が1gのキシリトールを摂取しただけでも治療の必要があると報告されていました。1gというと、キシリトールのタブレットによっては2,3粒でいってしまう量です。

ただし、1gのキシリトールをいちごから摂取するには、実に2.5kgのいちごを食べる必要があります。

人間でもこんなにたくさんのいちごを食べるのは不可能です。

結論として、犬がいちごを少し食べ過ぎたからといって、その程度では、キシリトール中毒症を起こすことはありません。

食物繊維

いちごには「ペクチン」とよばれる食物繊維が含まれており、血中のコレステロールや血糖値を低下させたり、便秘・下痢を改善する整腸作用があります。ただ、食物繊維の含有量はそれほど多くはありません。

葉酸

葉酸は赤血球の合成に欠かせない栄養素であり、貧血を予防する働きがあります。

犬にいちごを与えるとき

いちごいちごは、犬にとって特に害となるような成分は含まれていないため、安心して与えることができます。

ただ、一度にたくさん与え過ぎると、下痢をすることもあります。また、アレルギー体質のワンちゃんの場合、体質的に合わない子もいます。

初めて与えるときには、少量ずつ与えるようにしてワンちゃんの様子を見るようにしましょう。

まとめ

最近のいちごは、とても甘くておいしくなりました。甘い果物が大好きなワンちゃんも多いと思います。また、水分が多いので、冬の時期の水分補給にもよいです。

特にいちごは皮を剥く必要もなく、洗ってヘタの部分を取るだけで手軽に食べることができます。

「もなか」にも、ときたまですが、デザートにいちごをあげることがあります。甘いものは喜んで食べています。

冬の寒い時期、感染症予防のためにもいちごは最適だと思いますので、わんちゃんのおやつとしておすすめです。

 

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