「もなか」の散歩に行くと、たまに空地の雑草が変に枯れている場所があります。
たぶん、除草剤を撒いているのだと思うのですが、「もなか」が舐めたり、足に付いてもいけないので、できるだけそのような場所には近寄らないようにしています。
実際にどんな害があるのか、分からないのですが、雑草を枯らすということは何らかの毒性があるということです。
農薬や添加物と同じく、体に害があるほどの濃度ではないのでしょうが、過敏症の方などは農薬散布でも気分が悪くなることもあるそうで、小型犬など小さな動物に本当に影響がないのか、ちょっと心配です。
「もなか」の場合だと、そのような場所に近づかなければいいだけなのですが、少し気になったので調べてみました。
世界中で有名な除草剤(農薬)、ラウンドアップ
「除草剤」でネット検索すると、一番最初に出てくるのが「ラウンドアップ」です。ホームセンターなどでもよく見かける製品です。
どうも、アメリカのモンサント社が開発した除草剤で、有効成分は「グリホサートカリウム塩」というものらしいです。
ちなみにダイソーで売っている除草剤も同じグリホサート系です。最近では、100円という低価格で、このような除草剤が売られていることにびっくりです。
これは、グリホサートの特許がとっくに切れているため、安く生産することができるからです。このため、この他にも各社からこの成分を使った類似品が多数、発売されているのです。
この「ラウンドアップ」は世界中で販売されている超有名な商品なのですが、世界各地で色々と問題を引き起こしており、一部の地域では使用禁止にまでなっているところもあります。
グリホサートが植物だけを枯らす理由
このグリホサートの除草剤としての効果は、薬剤が葉や茎から取り込まれ、植物がタンパク質を合成することを阻害することで、植物の根っこまで枯らしてしまいます。
もっと具体的にいうと、タンパク質というものは複数のアミノ酸から合成されるのですが、植物の体内でアミノ酸を合成するための連鎖的な化学反応(代謝経路)が必要になります。
この反応には、色々な酵素が関わってくるのですが、その中の特定の酵素の働きをグリホサートが止めてしまうのです。
このため、植物は生きていくために必要なタンパク質を合成することができず、枯れてしまうのです。
この問題なる代謝経路は植物にしかなく、動物には影響がないため、比較的安全な農薬と言われているのです。
その効果は即効性ではなく、数日後から徐々に効果が出始め、雑草が完全に枯れるまでには、1週間~2週間もかかります。
ラウンドアップの安全性について
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販売されているラウンドアップの商品紹介を見る限り、なにやら怪しげな感じです。
ペットがいる庭に散布する場合
散布当日はペットが散布したところに入らないようにしてください。
通常のラウンドアップマックスロードの使用状態では安全性には問題はありません。
散布後の立ち入りについて
ラウンドアップマックスロードの散布当日は、縄囲いや立て札を立てるなどして、散布した場所に立ち入らないようにしてください。
散布した当日と限定はしていますが、ペットや人が入り込まないように注意してくださいとなっています。
どうも、ペットが直接、除草剤を舐めたりすると、危険?なようです。
このグリホサートの毒性については、各国で様々な動物実験がされており、数週間程度の短期的な実験では大きな問題はあまりなく、発ガン性もほとんどないとされています。
ただし、長期間にわたる実験においては、その危険性がかなり指摘されているのです。
各国の規制値よりもはるかに低濃度であっても、長期間にわたる実験では、腎臓や肝臓にダメージを与えたり、発ガン性や奇形児が生まれる可能性が発表されています。
また、先ほどの商品紹介でも、「土に落ちたら自然物に分解」とその安全性をアピールしているのですが、アメリカやフランスではこのような広告が虚偽として訴えられて、敗訴しています。
これら安全性の話は、グリホサートが農薬として農作物に使われる場合に特に問題となります。そのため、今回の話題のように庭の雑踏の除草剤として使った場合には、また、ちょっと違ってくるかもしれません。
いずれにしろ、グリホ剤は従来の古い農薬に比べればはるかに安全ではあるが、まったく無害ということもないのです。
まとめ
今回、除草剤で調べた限り、除草剤を撒いたところにペットがちょっと立ち入ったからといって、それほど危険というわけでもないようで、少し安心しました。
当然、撒かれた除草剤の種類にもよると思います。。。
今回調べたグリホサート系の除草剤であれば、雑草が黄色く枯れているということは、除草剤を撒いてから結構日にちが経っている証拠です。ラウンドアップの商品説明を見る限りでも、撒いた当日でなければ、それほどの危険性はないようです。
当然、そんな薬品で枯れた葉っぱを食べさせたりしてはダメですが。(「もなか」は散歩のとき、その辺の葉っぱをよく食べるので要注意です。)
家では、今まで除草剤というものを使ったことがありません。特に、「もなか」を飼いだしてからは、そんな危ないものを使うこともありませんでした。
そのため、毎年夏の時期には庭が雑草でボウボウになって、草抜きがとても大変な作業となります。雑草の成長スピードは恐ろしいぐらいで、時期によっては、ほんの1,2週間でものすごいことになっています。
そんなとき、除草剤を使えば、もっとお手軽に雑草を駆逐できるのでしょうが、今のところ、どうも使う気にはなれないのです。
当然、「もなか」がいることもあるのですが、どちらかというと、植物を死滅させてしまうような薬剤が、健康によいとはとても思えないからです。
今回、除草剤のことを調べていても、農薬散布が原因で過敏症になった人の話もチラホラとありました。特に、うちでは、アトピー体質の人もいるので、そんな薬剤を撒いていると、化学物質過敏症にもなりかねないです。
それでも、今の除草剤は昔の農薬に比べれば、はるかに安全になってはいるようです。それでも、使わなくて済むならそれに越したことはないです。