先日、「猫と犬で、どちらの方が飼い主を愛しているか?」というテーマの実験結果が記事になっていました。
《ハフィントンポストの記事》 「猫と犬、どっちが飼い主を愛している?」科学的に調べたら……(研究結果)
上記記事では、アメリカ・クレアモント大学院大学の神経科学者、ポール・ザック博士の研究結果が紹介されていました。
それによると、まず犬と猫を飼っている人にそれぞれ自分のペットと遊んでもらい、その前後でのペットの血液中のオキシトシンホルモンの分泌量を測定したそうです。
「オキシトシン」とは、幸せホルモンとも呼ばれているもので、動物が愛情を感じたときに分泌する神経伝達物質の一種です。以前にも記事に書いたことがあるのですが、オキシトシンがたくさん分泌されるほど、ペットが飼い主に愛情を持っている証拠となります。
オキシトシンは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味であり、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。しかし、近年になってオキシトシンには色々な効果があることが分かってきて、その驚くべき“神秘の力”が注目されるようになっています。
少し前ですが、愛犬と飼い主が見つめ合うだけでも、オキシトシンが分泌されることがわかり話題になっていました。
《参考記事》 愛犬があなたをじっと見つめる理由-幸せホルモンとは
気になる実験結果ですが、犬の方が圧倒的に飼い主に対して愛情を抱いているという結果になりました。
まあ、予想通りの結果ですね。
実験では、犬たちは飼い主と楽しく遊んだあと、平均57.2%のオキシトシンを分泌したとありました。これは人間が、自分の子供や恋人に対して分泌するオキシトシンの量に相当するもので、犬たちが飼い主に対してとても深い愛情を抱いていることがわかります。
一方、猫たちの平均値は12%だったそうで、とてもクールな結果です。しかも、オキシトシンを分泌さえしなかった猫が半分もいたそうです。
見知らぬ人と楽しく会話しただけでも15~25%のオキシトシンが分泌されることを考えると、猫たちは飼い主が思っているほど、人間に愛情を感じてはいないようです。
猫派の人たちからすると、こんなツンデレな態度がたまらないのかもしれませんが、愛情が一方通行な感じがして、ちょとさびしさを感じてしまいます。
まとめ
「もなか」の場合、家族の誰かが帰ってくるたびにわざわざ2階から駆け下りてきて、シッポを振り振り、耳をペッタンコにして喜びまくっています。これを見ていると、猫に比べて犬の方が遥かに感情表現が豊かなのは、確かみたいです。
私自身は猫を飼ったことはないのですが、猫がこんなに感情豊かに大歓迎をしてくれることはあまりなさそうです。
最近の日本では、猫の飼育数が急激に増えてきているそうです。先日はもうすぐ、犬の飼育数を抜いてしまうという記事まで出ていました。犬派としてはとてもさびしい限りです。