ペットの見守りカメラの機能と値段について調査、オススメはどれ?

この記事は約10分で読めます。

以前、ペットのお留守番を見守るカメラについて、比較記事を書いたことがあります。

《参考記事》 ペット用の見守りカメラ・ガジェットを比較してみました

このときは、活動量計(歩数や体温を記録)やおやつ機能があるガジェットに注目したのですが、カメラ機能だけに特化したものであれば、他にも激安のものが色々とありました。

考えてみれば、別にペットの見守りだけでなく、寝ている赤ちゃんや一人暮らしの親など、そっと見守りたいものはたくさんあります。どちらかというと、ペットよりは、ベビーモニターの方がメジャーなのかもしれません。

そこで、今回は外出先から愛犬、愛猫の様子がわかるカメラ機能だけに注目して、その値段、機能について徹底調査してみました。

ペット見守りに必要なカメラ機能とは

インターネット経由で撮影した画像(動画)が見れるカメラをネットワークカメラ(ライブカメラ)といいます。

ネットワークカメラの用途は色々とあり、用途によって必要な機能も違ってきます。そこで、ペットの見守りに必要なカメラ機能にはどんなものがあるのか、リストアップしてみました。

  • カメラの解像度
    最近のカメラではHD 720p(HD画質で画素数が1280×720)のものが多いです。解像度は高いに越したことはないですが、スマホで外出先から見る場合には、画質を落とさないと大量にパケットが消費されることになります。見守り目的では、720pあれば十分です。
  • 首ふり機能
    カメラを動かす機能です。パン(左右振り)、チルト(上下振り)とも言います。当然、カメラを動させてた方が色々な場所を見れるので、便利なのですが、正直、面倒です。見守りカメラの場合、首ふり機能よりは魚眼レンズによる広角撮影(広い角度を見渡せる)の方がよいです。
  • スピーカー機能
    カメラの本体にマイクとスピーカーが付いており、外出先のスマホから会話できる機能です。マイクだけ付いており、家の様子が分かるだけのモデルもあります。
    ペットに声をかけてあげれるので、付いている方がよいとは思いますが、個人的に使ったことがないので必須化と言われると微妙です。
  • 対応しているスマホ
    大抵のモデルで、AndroidとiPhoneの両方に対応したアプリが準備されています。ただし、サポートしているOSバージョンはモデルによって様々なので、ご自分が持っているスマホのOSがサポートされているか、必ず確認してください。また、マイナーなものでは、毎年更新される最新OSをサポートしてくれない場合もあります。
  • イベント録画、通知機能
    カメラの前を何かが横切った、音がしたなどのイベントを検知するための機能です。何か動きがあると、撮影を開始したり、スマホにイベント通知したりします。
    よくあるのが、動体センサー(動くものを検知)で大抵のカメラには付いており、音声センサー(音を検知する)、湿度センサー、温度センサーなどが付いているものもあります。
    ペットの見守りとしては、湿度センサー、温度センターが付いているものがベストですが、ネットワークカメラとして対応しているものはあまりありません。
  • 暗視機能
    暗闇でもペットの様子を確認できる機能です。お留守番が夜にも及ぶ場合、この機能はあった方が良いです。モノクロになるものと、カメラの感度を上げてカラーで見えるものがありますが、見守り目的ではモノクロで十分です。

各モデルの機能一覧

製品名カメラマイク
スピーカー
センサー類価格
ベビーモニター1280×720
暗視機能
あり動体、音声、湿度、温度約2,000円
Coomatec 魚眼レンズ1280×720
暗視機能
魚眼レンズで広角撮影
あり動体約5,000円
プラネックス スマカメ
CS-QR22
1280×720
暗視機能
あり動体約10,000円

今回は、値段別に3つの製品をチェックしてみました。見ての通りスペックではあまり違いはありません。各モデルの特徴をざっと書き出してみました。

  • ベビーモニター
    なんと言っても、ダントツの安さが魅力です。またスペック表だけ見ていれば、とても良い製品に思えます。この値段でこれだけの機能があるのは信じられないです。一応、SoftBankの製品みたいです。
  • Coomatec
    魚眼レンズによる広角撮影がとても魅力的です。うちの「もなか」もお留守番では、家の中を自由にさせているので、普通の固定カメラだとほとんど撮影できないです。
  • プラネックス
    さすがは日本製だけあって、評判もよく、Wifi接続も簡単だったとの口コミも多かったです。また、機能によって細かく製品が分かれており、要らない機能を切ることで安く済ませることもできます。

ベビーモニター

なんといっても、1,980円の激安品です。思わず、私もポチッとしてしまいました。

実際に使用してみた感想は以下の記事をどうぞ。

《参考記事》 激安の1980円で見守りカメラを買ってみた感想-ペット用としては十分かな

元々はもっと高い値段設定だったみたいで、アメリカでは、今でも48$(約5,000円)で売られていました。

この値段でも、必要最低限以上の機能が付いています。

  • カメラの解像度は、1280×720と、スマホで見る分には十分
  • 暗視機能(この値段でこんな機能も付いているとはびっくりです)
  • マイク・スピーカー機能(外出先からペットに話かけることもできます)
  • 動作センサー、音声センサー、湿度センサー、温度センサーなど、センサー類もいっぱい付いてます。

ただし、良いことばかりではなく、不満点もいっぱいありそうです。

  • 海外のサーバーを使っているらしく、接続が不安定?なこともあるようです。
  • 家のWifiルーターやスマホとの相性もあるようで、初期設置時に戸惑っている人も多いです。(安定稼働させるために頑張った、という人も多くいました)
  • イベント録画では、カメラを通過する前からの映像となるため、常時データをサーバーに送っているようです。個人情報の漏えいだとの批判もありました。
  • ネット接続が切れると、なぜか設定をやり直す必要があるそうです。
  • 今時、電源ケーブルがminiUSBケーブルというのも、かなり年代を感じます。(別に問題ではないですが)

この値段なら、万が一、使えなくてもダメージは少ないです。私も人柱として注文してしまいました。

ガジェットを使いこなせる自信がある人にオススメです。ただし、プライバシーが漏れないように、設置場所にはご注意を!!

基本機能

ソフトバンクの公式ページでは、多機能を売りにしています。

【1】 動作・音声センサー付き
「動き」や「泣き声」を感知するとスマアラートでお知らせ!

【2】2way音声機能(マイク・スピーカー付き)
スピーカーが付いてるから、話しかけることができます。

【3】ナイトビジョン(暗視機能)
ナイトビジョンなら暗くても見えるので別々の部屋にいても安心。

【4】温度・湿度をチェック
設定した温度帯より上下するとアラートでお知らせするので、夏場も安心!(湿度は除く)

【5】スマホに映る画面を撮影保存可能
スマホに映る画面を撮影し保存できるので、ひとりでいる時のかわいい姿も保存できます!

【6】子守唄再生機能(4曲搭載)
スマホでベビーモニターから子守唄を再生。

【7】同時接続可能(スマホ最大5台まで)
カメラを家族でシェアできるので、 リアルタイムに家族みんなでお子様の成長をみまもれます。

アマゾンでの口コミ、評判

  • ○ 激安品でも結構使える。
  • ○ 暗視カメラにもなり、ペットの見守りとして満足。
  • ○ Philips社の中国生産品だが、作りはよい。純粋な中国製に比べればかなりマシ。
  • × iPhone 6s, iPad Air2では繋がらないなど、スマホの機種によってサポート、相性問題がありそう。
  • × Wifi機能が弱く、ルーターとの距離によって不安定になる。また、一度インターネットとの接続が切れると接続からやり直しになる。
  • × 音声は途切れたり、ノイズが入る。
  • × 結構熱くなるので、温度センサーの位置関係によっては温度センサーが狂う。

この製品は、philips社のB120Eという製品のOEMらしいのです。アメリカのアマゾンでも販売されていましたが、評価はかなり悪いです。

《参考》 米アマゾンでの販売ページ

Coomatec 魚眼レンズ ネットワークカメラ

防犯カメラとしてよくある魚眼レンズを使った、超広角185度のレンズが売りです。このカメラで監視できる範囲は通常カメラの3倍にもなるそうです。(ただし、魚眼レンズなので、端の方はゆがんで写ります)

このカメラなら部屋全体を撮影できるので、ケージに入れていないペットでもカメラに収めることができます。ペットの見守りには最適かもしれません。

本体にはSDカードを入れることもでき、過去にさかのぼって動画を確認することもできます。

上記のとおり、アマゾンではEC-02とEC-03の2つの型が売っていたのですが、その違いが良くわかりませんでした。どちらも同じような機能のようです。

基本機能

  • 1280×720での動画撮影ができる。
  • 超広角185度のレンズで部屋全体を見渡せる。
  • 本体のSDカードに動画、静止画を保存できる。
  • マイク・スピーカーでの双方向通信。
  • 動体検知機能、暗視機能あり。
  • P2P接続(本体とスマホが直接通信することで、サーバーにデータを送信しない)ので、プライバシーも安心。

口コミ、評判

あまり売れていないのか、口コミの数が極端に少ないです。

  • ○ 部屋全体が見れてよい。
  • ○ 動きを検知する機能もあるので、防犯用としても使える。
  • ○ 壁に掛けれて、スマートに使える。
  • × 接続に手こずって、使えなかった。
  • × カメラの画質がイマイチ。(問題ないという方も多い)

プラネックス スマカメ

プラネックスのネットワークカメラには、スマカメシリーズとカメラ一発!シリーズがあり、機能ごとに色々なランクのものがあります。

見守り目的では、暗視モードとマイク・スピーカー機能がある、「CS-QR22」あたりがオススメです。

基本機能

  • 1280×720での動画撮影ができる。
  • 本体のSDカードに動画を保存できる。
  • マイク・スピーカーでの双方向通信。
  • 動体検知機能、暗視機能あり。

口コミ、評判

さすがはネットワークカメラとして売れ筋の製品だけあって、アマゾンでの口コミ数もかなりの数があります。評価には賛否両論ありますが、比較的評価は高い方です。

  • ○ 接続設定が簡単。
  • ○ 動きを検知する機能もあるので、防犯用としても使える。
  • ○ 壁に掛けれて、スマートに使える。
  • × 赤外線機能はそこそこ。
  • × すぐに壊れた。

まとめ

今回、ペットの見守りに使うネットワークカメラについて調査しました。

最近では安価な防犯用カメラもいっぱい売られており、ペットの見守り目的であれば、安いものでも十分に使えそうです。お試ししたい場合には、ベビーモニターがおすすめです。価格もかなり安いので、使えなかったときのダメージも少ないです。

私も先ほど注文したので、またレビューしたいと思います。

 

ただし、安いものには海外製のものも多く、故障したときや設定できなかったときのサポートが心配だという方にはプラネックス社の製品をオススメします。(ベビーモニターも一応、Softbank製らしいですが??)

個人的にはプラネックスも、品質的にそれほどオススメという訳でもないですが、大手メーカーに比べると比較的安く、日本メーカーという点で品質やサポートにもある程度期待できます。

特に、ネットワークカメラはWifi接続が必須なため、設定が簡単なものが良いです。専門的な知識があまりない人は手間取るケースも多いからです。

 

ネットワークカメラについて、調べていると他にも色々と面白い製品が売られていましたので、今後、もっと調査して行きたいと思います。