当時、ペットショップで「もなか」を購入したとき、1ヶ月間だけペット保険が付いていたので、そのまま、継続しておりました。
解約した理由は、特にペット保険自体には不満があったわけではないです。単純にその時かけた保険料ともらった保険金を比較したとき、それほどのメリットは感じなかったため、解約しました。
そのときは、「もなか」も1歳になり、ほとんど病気もせず、このまま継続しても保険料がムダになるだけかなと、一旦契約を解除してしまいました。
ただ、今では「もなか」も中年にさしかかっており、そろそろ、再びペット保険に加入した方がよいかと色々と検討中です。
他社の保険について調べていると、保険会社によっては色々とトラブルになっているケースも多く見かけるのですが、その点、老舗であるアニコムが一番安心できるイメージがあります。
他社のペット保険でよくある、保険金が下りない、次年度の更新拒否、免責事項の追加などのトラブルが少ない点が高評価です。今のところ、有力候補のひとつだと考えております。
ただ、そんなアニコムですが、ここ最近は収益を安定させるため、頻繁にペット保険の契約内容の改定を行ったことにより、かなりゴタゴタがあったようです。一部の既存ユーザーからはかなりバッシングされていました。
会社側の対応もよくなかったのか、それまで使用回数が無制限だからアニコムと契約していた、という一部の既存契約者からはかなりの批判があったようです。
そんな騒動も含めて、アニコムのペット保険について、その特徴、口コミ情報、など詳細について調査してみました。
ペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の特徴
アニコム損保のペット保険は「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の商品名で販売されており、ひらがなを使うことで親しみやすさを強調しています。
その特徴は以下になります。
- 提携している動物病院なら保険証を提示するだけで保険金請求ができる
- 補償対象外となる治療の判定が他のペット保険に比べて比較的緩い
- 新規加入には年齢制限があるが、継続では終身も可能
- 契約者専用のサービス(しつけ・健康相談サービス、迷子捜索サポートサービスなど)が充実している
- 補償割合は50%と70%のプランが用意されている
この他にもグループ企業でどうぶつ先進医療研究所を持っている、ペットの統計情報を独自に集計、公開しているなどペット全般について研究意欲が高い点もアニコムの特徴になります。
保険金の請求がとても簡単
一般的なペット保険では、動物病院で治療を受けると一旦動物病院で全額を支払い、その領収証と申請書を送付することで、保険金がおります。
アニコムの場合、全国の動物病院と提携し、動物病院での治療費支払時に、ペット保険の保険金分を差し引いた金額だけを支払う仕組みを構築しています。これは、人間の健康保険と同じような仕組みで、後から保険金を請求するという、面倒な事務手続きが必要ないため、保険金請求がとても簡単です。
アニコムをペット保険業界トップに押し上げたのが、この動物病院での保険金の清算システムです。
この動物病院での清算システムは、アニコムの他にアイペットでも行っていますが、提携している動物病院の数はアニコムの方がかなり多いです。
補償対象外となる治療の判定が比較的緩い
この点はかなり重要だと思います。
アニコムでは補償対象であった治療が、他社に切り替えた途端に対象外と判定されることも多いようです。
これは同業他社では保険料金をできるだけ下げるため、補償対象外の治療の定義をかなり厳しくしているところが多いためです。
また、契約更新時、前年度にたくさん保険金を請求した病気は免責事項とする保険会社も多くあります。
そのような保険の場合、万が一、慢性疾患を患うと最初の年はよいのですが、次年度からはその病気が免責対象となり、折角の保険の意味がなくなります。
《参考記事》 ペット保険の「免責事項」とは?-契約前には必ずチェック
もし、契約内容を細かくチェックするのが面倒だという場合には、何も考えずにアニコムがおすすめです。補償が手厚い分、保険料金は少し高めになりますが、補償の充実度は業界でトップクラスだと思います。
そもそも、アニコム損保とはどんな会社なのか
ペット保険の老舗であり、業界シェアがダントツでトップの保険会社です。
ほとんどの動物病院では、アニコムとの提携があるので、犬を飼っている人なら誰でも知っているペット保険ではないでしょうか。
2015年5月現在で55万件の契約数があり、ペット保険のシェアが5割を超えています。ペットショップで犬、猫を買ったときに最初の1ヶ月は無料でアニコムの保険が付いてくることも多く、そのまま保険契約を継続されている方もいるのではないでしょうか。
ただ、老舗といってもその創業はかなり新しく、2000年に東京海上火災保険株式会社を退社した小森伸昭さんが起業したのがアニコムの始まりです。2008年にはアニコム損害保険株式会社としてペット保険の販売を開始しました。
ペット保険の販売からわずか7年でペット保険業界のトップに登りつめ、現在でも設立から15年しか経っていない若い会社です。
社長の小森伸昭さんのインタビューがYoutubeにありました。
アニコム損保の特徴はなんといっても提携している動物病院の多さです。日本全国で5,900以上もの動物病院と提携しており、病院窓口でアニコムの保険証を提示するだけで保険金の請求ができ、その場では自己負担分を払うだけですみます。
この仕組みを実現するために、アニコムでは動物病院向けにカルテ管理システムを独自に開発し、人間の健康保険と同じように病院が後でアニコムに保険金を請求できる仕組みを構築しました。
それまでは、動物病院でかかった治療費はその場で全額支払い、後で保険会社に保険金請求書を送付して保険金を請求することが当たり前でした。そんな中、病院の窓口で保険を適用できる仕組みは飼い主から高い支持を受け、急速に契約数を増やしてきました。
ただ、最近は犬の飼育数が減少するなど、一時期のペットブームにも陰りが見え始めていることと、ペット保険を取り扱う同業他社の数も多くなり、生き残り競争が激しくなっています。
アニコムも契約数、収益は毎年増加していますが、利益率はそれほど高くありませんでした。最近では利益率を改善するため、保険料の値上げを行ったり、90%補償のプランを廃止したり、年間での無制限だった使用回数を20回に制限したりと、色々な収益改善の対策を行っています。
アニコムのペット保険で気になる点
- 一番は何といっても保険料が割高
保険料の安さを売りにしているペット保険と比べると、その保険料は3~4割ほど割高になります。安さだけを追求する方にはアニコムはオススメできません。《参考記事》 ペット保険は生涯で支払うトータル保険料で比較すべき- 契約条件の突然の改悪
90%補償プランの廃止、新規契約年齢の変更10歳=>7歳、保険料の値上げなど、従来からたびたび契約内容が突然変更になってきていました。さらに2014年にそれまで無制限だった使用回数が、年20回に制限されました。従来からの契約者はそのまま無制限で契約更新できるはずなのですが、保険金請求金額が多いと強制的に20回制限にさせられたとの口コミもあり、かなりの不満が爆発しているようです。
「アニコムの契約改悪」についてはあちこちのブログで話題となっていますが、以下もそのひとつです。
《参考》 アニコム契約改悪について
ただ、他社の口コミを見ていると、もっとひどい対応のところも多くあります。
アニコムはまだ良心的な方だと思うのですが、終身契約の契約内容を突然変更するのは確かに如何なものかと思います。このあたり、ペット保険業界としてまだまだ未成熟な部分だと思います。
「教えて!アニコム損保」でなんでも質問できる
アニコムでは、「教えて!アニコム損保」という掲示板を一般公開しており、色々な質問に回答してくれています。
先の「契約条件の突然の改悪」についてもこちらでかなり話題になっており、炎上しておりました。
ただ、質問内容が削除されていないことは評価に値すると思います。(削除すれば、SNSでもっと炎上しそうですが。。。。) いずれにしろ、契約前に疑問点について気軽に質問できるのは、とてもよいシステムです。
「アニコム」について、ネットでの評判、口コミを調べてみました
「アニコム」の良い評判
- 動物病院の窓口で、保険金の清算までできるのがとても便利。
- とても知名度が高く、みんなが入っているので安心できる。他の安いところだと、潰れたときに高齢でペット保険に入り直せないかも。。。
- 病気の補償範囲が広く、少しぐらい保険料が高くても安心して加入できる。
- ペットの写真付の健康保険証が毎年発行され、可愛くてとてもよい。
「アニコム」の悪い評判
- 窓口清算は便利なんですが、保険料が高いです。
- ここ最近の保険料の値上がり、制度の改悪(次年度の割増、使用回数の制限)が頻繁にあったので、解約した。
- 他のペット保険に比べて、保険料が少し高い。
- 回数制限がされた。
口コミに関する総評
やはり、よい口コミで一番多かったのは、動物病院で窓口清算できることが便利だ、という評判が多かったです。また、逆に保険料が高いとの声も多かったです。
ペットの飼い主の間では、知名度が抜群によく、周囲の人がみなアニコムに入っていることにもかなり安心感があるようです。
また、ここ最近は保険料の値上げ、制度の改悪を頻繁に繰り返したことで、かなりのユーザーの反感をかっているようです。それに関する口コミも多かったです。
ただし、他のペット保険でよくある、免責事項に引っかかり保険金が出ない、いうような声はあまりなかったです。やはり病院での窓口での直接清算なので、それほどトラブルも少ないのだと思います。
他社のように後で保険金を請求するタイプだと、なんだかんだと、揉めるペット保険も多くあります。
アニコムはこんな人におすすめ
- すこしぐらい保険料が高くても確かな補償がほしい。
- 面倒な保険金請求処理はしたくない。病院の窓口で処理したい。
- 終身保険は必要だ。
- 潰れない大手の安心感は大事。
アニコム損害保険株式会社の会社概要
最後にアニコムの会社概要と業績を載せておきます。
- 会社名:アニコム損害保険株式会社
- 業種分類:保険業
- 上場先:東京証券取引所市場第一部(2014年に東京証券取引所マザーズから市場変更)
- 資本金:5,050百万円
- 保険収入:217億円
- 経常利益:13.6億円
- ソルベンシーマージン比率:295.1%
- 従業員数(連結):323名
※2015年3月末時点の公表値に基づく
ソルベンシーマージン比率は低い値であるが、ここ数年は利益をしっかりと出しており、安定した経営状況は◎です。
新規参入した同業他社が赤字経営なのに比べれるとかなりの安心感があります。
《参考記事》 ペット保険市場で競争が激化-生き残る会社を見極めるには
まとめ
最近では、携帯キャリアも参入してくるほど、異業種からの新規参入もかなり多い業界です。
そんな中、先見の明があったアニコムがたった15年でここまで大きくなったのは、すごいことだと思います。
この先、ペット保険業界はもっと厳しくなっていくことが予想されていますが、アニコムに加入していれば潰れることはないという安心感があります。また、アニコムは同業他社に比べて補償の充実度でかなりの安心感があります。
その分、保険料が割高というマイナスポイントはありますが、ペット保険で揉めたくない、面倒な手間をかけたくない、という人にはオススメのペット保険となります。
ペット保険を選ぶときの参考になるので、皆さんからの口コミ情報をお待ちしております。どんな情報でも良いのでぜひお願いします。
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ペットショップで最初から付いていたアニコムにそのまま入っていました。病院の窓口で精算できるのはとても便利でしたが、ほとんど使わなかったので1年で解約しました。
そろそろ、どっかに入ろうかと再検討中。