ひば油とは、ヒバという木から抽出した油のことで、優れた抗菌作用の他、色々な効能があるそうです。その中でも今回は特に虫除け効果に期待し、愛犬「もなか」の防虫対策としてひば水スプレーを作ってみました。
特に「もなか」の場合、ダニ退治の薬を飲ませていないことから、散歩ではダニにいつも注意しています。
今まで何も対策していなくてもダニに吸血されたことはないのですが、今年もSFTSなどが話題になっていたので対策してみることにしました。
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《参考記事》 デング熱より恐いマダニで感染するSFTSウィルス
また、「もなか」は元々アトピー体質のため、ちょっとしたことで皮膚がカサカサになりやすいです。これからの季節、皮膚炎の心配もあるので、ひば油の抗菌作用に期待しています。
かんたん、ひば水スプレーの作り方
ひば油を成分がかなり濃縮されており、薄めるだけで簡単にひば水が作れます。
ただし、ひば油は油なので、水で薄めるだけではいくら混ぜても分離してしまい、あまり混ざってくれません。
一番よい方法は無水エタノール(99.5%がエタノール)にひば油を溶かし、精製水で薄めることです。
ただ、あいにくと我が家には消毒用エタノールしかなかったので、今回は消毒用エタノールと水道水で代用しました。
消毒用エタノールでもひば油が十分に混ざるので、代用となります。
まずはアマゾンでひば油10ml(500円)を購入しました。送料込で500円と激安です。
ひば油はかなり濃縮されているので、10mlもあれば、使い切れないほどのひば水が作れます。
ひば油は、脱臭効果、抗菌効果が強力なので、一本あると、何かと便利です。
あと、今回は持ち運びしやすいように100均でスプレーボトル(50ml)を買って、ひば水スプレーを作ってみました。
ひば水スプレーの作り方
- 水道水を沸騰させ、冷ます。一応、浄水器を通した水を使い、不純物は除外はしました。 煮沸した方が雑菌が入らず、水が腐り難くなります。
- スプレーボトルに消毒用エタノールを10~20ml入れる。
- ひば油を5~10滴ほど入れてよく混ぜる。
- 最後にボトルいっぱいまで1で沸騰させた水を入れてよく混ぜる。
※消毒用エタノールと水は1:4ぐらいで十分にひば油が溶けます。エタノールとひば油の量はお好みで調整してください。ひば油を多く入れるほど効果が強くなると思いますが、最初は少な目で様子を見た方がよいです。
最後に水を入れると、かなり白濁した感じになりました。
これは油がアルコールに溶けて乳化したものです。ひば油は5滴程度でもかなり木の香りがします。これでも十分効果はありそうですが、慣れてくればもっと入れてもよいかもしれません。
試しに「もなか」にシュッシュッしてみたところ、特に嫌がる様子もなかったです。
今のところ、朝晩のお散歩前に体全体にシュッシュッして効果確認中です。これなら人用にも虫除けスプレーとして使っても大丈夫そうです。
「ヒノキチオール」の効果
ひば油とは、ヒバという木から抽出した油のことです。宣伝文句によると、100kgのヒバ材から1kgしか抽出できないそうで、とても貴重なものらしいです。(その割には10mlで500円と激安なので、よほどヒバの木が安いのか??)
その油には「ヒノキチオール」という独特の芳香をもつ物質が約2%含まれています。
この「ヒノキチオール」に抗菌作用、消臭作用、虫除け効果があることから昔からヒバはシロアリに強い木材として使われてきました。
最近ではその優れた抗菌作用が話題になっており、注目を集めているそうです。
ヒバはどんな木?
ヒバは青森地方で古くから優れた木材として利用されており、古くは平泉の中尊寺金色堂にもヒバが使用されています。
別名アスナロとも言われています。
昔、スピリッツの漫画『あすなろ白書』が有名になったので、アスナロという方が私的にはピンときます。
アスナロとは、「あすはヒノキになろう」という意味からきており、ヒノキに比べてヒバの方が木材として劣っていると昔の人は考えていたようです。
ただ、ヒバには独特の芳香があり、腐り難く、抜群の耐久性から、ヒノキと比べてもひけをとらないほどのよい木材です。
その他、ひば油の効果的な利用方法
ひば油は虫除けスプレー以外にも色々と使い勝手があります。
お風呂に入れてアロマ&アトピー予防
お風呂に入るときに2,3滴たらすだけでしばらくの間、お風呂場が木の香りに包まれます。ちょっとしたアロマバスの雰囲気を味わえます。
ただ、木の香りと言っても少し木酢液に似た感じの香りのため、好き嫌いがありそうです。
私の場合は清々しい感じに思えました。
あと、ひば油はアトピーにも効果があります。ひば油の抗菌効果で皮膚の常在菌を整えてくれるらしいです。
娘がアトピー体質で今でもたまに首などがジュクジュクしたりするのですが、こちらも現在お試し中です。
ゴキブリ対策
我が家にはなぜかゴキブリは出ないのですが、ゴキブリの通り道にひば水をシュッシュッすれば、ゴキブリが寄り付かないそうです。
ひば水だと効果があまり持続しないのですが、脱脂綿に直接ひば油をふりかけて台所に置いておくとさらに効果的らしいです。
ペットのトイレの臭い対策
ひば油には消臭効果もあり、ペットのトイレの臭いが気になる場合には、ひば水で嫌な臭いが取れます。ただ、あまりやり過ぎると家中がひば油の香りになってしまいますが。。
梅雨の時期の洗濯物対策に
洗濯するとき、ひば油を2,3滴たらすと、ひば油の抗菌作用で梅雨の時期に部屋干ししても洗濯物の嫌な臭いがしなくなります。
また、洗濯機のカビ対策としても有効です。
まとめ
ひば水スプレーは天然素材だけで作れる、安全、安心な激安防虫スプレーです。
今回、消毒用アルコールが家にあったので、実費としてはひば油(500円)+スプレーボトル(100円)の計600円です。ひば油はまだまだ余っているので、ひば水も大量に作れそうです。
また、ひば油には防虫効果以外にも消臭効果、抗菌効果もあり、いろんなところで役立ちます。ひば油はお値段も安いので、一度試してみては如何でしょうか。